「突貫」とは?意味や使い方をご紹介

みなさんは「突貫工事」や「突貫小僧」などの言葉の中でたびたび見られる「突貫」という言葉の意味が分からずに困惑した経験はありませんか。「突貫」は、大きく分けて三つの意味を持つ言葉です。ここでは、「突貫」の意味や用法を具体例も交えてながら解説していきます。

目次

  1. 「突貫」の意味とは?
  2. 「突貫」を用いた例文
  3. 「突貫」の類義語
  4. 「突貫」を英語で表現すると?

「突貫」の意味とは?

「突貫」には、大きく分けると以下の三通りの意味があります。
 

  1. つきとおすこと。
  2. 休まずに一気に事を行うこと。
  3. ときの声をあげて敵陣へ突撃すること。

いずれの意味においても、多少の障害などもろともせずに直線的に一気に突き抜けていくイメージを持つ言葉です。また、3の意味を表す場合のみ「吶喊(とっかん)」という言葉でも同様の意味を表現することができます。
 

「突」の意味

「突」は、「つく」「つきあたる」「つき出る」といった意味を持つ言葉です。このうち、「突貫」という言葉の中では「つき出る」を表しています。

「突貫」以外では、「突破」「突出」なども「突」が「つき出る」を表している用例です。

「貫」の意味

「貫」は、「つきとおす」「つらぬく」「やりとおす」という意味を持つ言葉です。つまり、「突貫」の「突」も「貫」も似たような意味を持っているといえます。

「突貫」以外では、「貫通」「一貫」なども「貫」が上記の意味を表している事例です。「貫」は他にも、「戸籍」や「重さの単位」を表す場合がありますが、いずれも「突貫」の用例とは関係がありません。

「突貫」を用いた例文

  • あの力士は、その突き押しをメインとした取り口から突貫小僧と呼ばれたものさ。
  • 昼夜を問わぬ突貫工事を行った結果、何とか納期だけは守ることができた。
  • 膠着状態を打開するため、敵陣地への突貫攻撃を敢行することに決定した。

これらのうち「突貫工事」には、あまりにもスピードを重視するため仕事自体の質があまり良くないというマイナスのイメージがしばしば伴います。「突貫作業」なども同様で、使用する際には十分な注意が必要です。
 

「突貫」の類義語

「突貫」の類義語には、以下のようなものがあります。
 

  • 突進(とっしん)…まっしぐらにつき進むこと。
  • 突出(とっしゅつ)…そこだけが目立ってつき出ること。つき破って出ること。
  • 突撃(とつげき)…敵陣に突進して攻め込むこと。
  • 一貫(いっかん)…始めから終りまで同一のやり方で通すこと。
  • 貫通(かんつう)…一方の側から反対側までつき抜けること。
  • 猪突猛進(ちょとつもうしん)…後先を考えずに目標へ向かってまっしぐらにつき進むこと。

いずれも、目標物に向かって真っすぐに向かっていく様子がうかがえる表現です。最後に紹介した「猪突猛進」の「猪突」とは、猪が真っすぐに走っていく様子を表しています。

ただし、実際の猪は直線的にしか走れないわけではなく、ターンしたりストップしたりすることもできるようです。あくまでも、猪の持っているイメージが言葉に反映されたということなのかもしれません。

「突貫」を英語で表現すると?

「突貫」の意味に相当する英語の表現には、次のようなものがあります。

  • rush(突進する、突進)
  • dash(突進する、突進)
  • charge(突進する、突進)
  • offensive(攻撃、突撃)
  • thrust(襲撃、突撃)

いずれの単語も、目標物に向かって一目散に向かっていく様子がうかがえるものです。

「突貫」を含む英文例

  • That brideg is being built in a rush.(あの橋は、突貫工事で架けられているところだ。)
  • People are dashing across a crowded road.(人々は、混み合った道路を突貫していく。)
  • They charged on the enemy finally.(彼らは、ついに敵軍に向かって突貫した。)

これらのうち、"rush[ラッシュ]"や"dash[ダッシュ]"はイメージしやすいものです。他方で、"charge[チャージ]"にもそのような意味・用法があるというのは、意外に感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。


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