「猪突猛進」とは?意味や使い方をご紹介

「猪突猛進」という言葉をご存知でしょうか?よく使われるので聞いたことがあるのではないでしょうか。その意味は漢字からなんとなく想像がつくかもしれませんがはっきりわかっている方は少ないのではないでしょうか。今回は「猪突猛進」の意味や使い方をご紹介していきます。

目次

  1. 「猪突猛進」の意味
  2. 「猪突猛進」の使い方
  3. 「猪突猛進」に似ている表現
  4. 「猪突猛進」が使われている作品
  5. 「猪突猛進」のまとめ

「猪突猛進」の意味

「猪突猛進」とは状況や周りを考えず、ただがむしゃらに突き進むという意味を持ちます。「猪突」とは、漢字の通り猪(いのしし)のように、ただまっすぐと突き進むこと。「猛進」とは目標に向かって激しく、勢いよく突き進むこと。この言葉が合わさり「猪突猛進」となり、まさに猪のごとく突き進む様を表した言葉になります。

「猪突猛進」は「猪突盲進」と表記されることもあります。「盲進」とは後先を考えずに突き進む、むやみやたらと進むことという意味で、「猛進」とは若干違うものの、合わさった四字熟語の「猪突盲進」と「猪突猛進」は同じ意味を持っています。

「猪突猛進」の使い方

「猪突猛進」という表現は、わき目もふらずに目標に向かっていく様子、だけだといい意味に聞こえるかもしれませんが「猪突猛進」は猪のように何も考えずに突き進むという、思慮が浅いという意味も含めて使います。
 

  • 「彼は一度決めたら後は猪突猛進だ」
  • 「どうも私は猪突猛進すぎたようだ」
  • 「猪突猛進にも程がある」

このような使い方をし、もう少し考えて行動した方がいいという忠告のように使われたり、行動の際に周りがみえていない人に対して使います。性格を表す時にも使われ「猪突猛進型」などと表現されます。

「猪突猛進」は必ずしも悪い意味というわけでもなく、ひたすら突き進む様子を「猪突猛進」として使われている場合もあります。ただ、そうした意味の背景から、目上の方やあまり親しくない方に使うのは失礼にあたるので、避けた方がいいでしょう。

「猪突猛進」に似ている表現

類語として、「一心不乱」という言葉がありますが、目的を達成するために他のことに心を奪われずに集中するという意味で、こちらは誉め言葉として使われます。「猪突猛進」は汎用性があり、性格を表すのにも使えますが、「一心不乱」は、行動に対する様子のことをいいます。

他にも「勇猛果敢」という言葉があり、勇ましく力強く、決断力があり何事も恐れない様子という意味でこちらも誉め言葉として使われます。この言葉も「猪突猛進」とは違い、良い意味で使われ「勇猛果敢に行動する」などという表現で使われます。

「猪突猛進」が使われている作品

ご紹介する作品ではどちらも、周りを気にせず突き進むものとして使われています。

「猪突猛進ガール」

これは「れるりり」という方が作った曲でヤマハの音声合成技術のVOCALOIDというものが歌っている曲です。ただひたすらに突き進む女の子の歌とされています。

曲名の通り、周りを気にせず突き進む女の子、という意味で「猪突猛進ガール」となっているのでしょう。

「遊戯王」

これは「遊戯王デュエルリンクス」という、トレーディングカードゲームの中のカードの一つです。画像の下中央に猪が突進している様子が描かれています。これは猪が突進する様子をそのまま「猪突猛進」としています。

「猪突猛進」のまとめ

「猪突猛進」の意味や使い方についてご紹介してきましたが、参考になりましたでしょうか。もちろん気配りや考えて行動することは大事ですので、その猪のような行動を揶揄するような言葉とされていますが、物事が煮詰まった時などには「猪突猛進」になることも大事かもしれませんね。

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