「思慕」とは?意味や使い方をご紹介

「思慕」と「恋」の違いって、何でしょう?日常では使わない、少し古風で抒情的な言葉「思慕」。そこには恋愛感情だけではない複雑な気持ちが込められています。ここで紹介するのは「思慕」です。意味と使い方を中心に、花言葉も説明します。

目次

  1. 「思慕」とは
  2. 「思慕」の使い方
  3. 「思慕」の花言葉を持つ花

「思慕」とは

「思慕(しぼ)」とは何か大切なものを愛おしむ気持ちです。今ここにはない大事な人やものに遠く思いをはせるさまを表します。

誰かを深く愛する片思いから故郷を思う望郷の念まで、幅広い意味を持つ言葉です。「友愛」「家族愛」「異性愛」どれも「愛」ですね。「思慕」はこれらのいずれの意味でも用いられます。

ただし、「思慕」の表す「愛」は必ず「寂しさ」を伴います。両想いでラブラブ、手を繋いでいるその瞬間の気持ちを表すことはできません。逆に、相手が目の前にいたとしても、片恋であれば「思慕」という言葉を使うことができます。

恋愛感情

「思慕」とは思い慕うことや恋い慕うこと、つまり恋愛感情です。片思い、身分違いの恋や道ならぬ恋など胸の内に秘めた恋心や遠距離恋愛のような切ない想いを指します。

「慕う」は恋心を抱いていること、好意を向けていることです。「思う」も心惹かれている様子を表します。「お慕いしている」「思いを寄せる」などと言いますよね。

より恋愛色の強い表現に「恋慕(れんぼ)」があります。耳慣れない言葉かもしれませんが、「横恋慕(よこれんぼ)」なら聞いたことがあるのでは?特定の相手のいる人のことを好きになることです。

偲ぶ

「思慕」はまた、誰かを懐かしんだり偲んだりするという意味でも使われる言葉です。「亡き母への思慕」や「故郷を思慕する」など、恋愛感情を含まないこともあります。

すでに亡くなった人や失われたものを思い出すこと、遠く離れた場所や時代を懐かしむことです。懐かしいものだと思い出し、その思い出を大事にするという意味です。

「思慕」の使い方

恋愛感情そのもののことは「思慕の念」や「思慕の情」といい、誰かを思うことは「思慕する」「思慕を寄せる」「思慕を捧げる」といいます。

抑えきれないほど気持ちが強くなることは、「思慕に堪えない」「思慕してやまない」「思慕が募る」と表現することが多いです。

例文

  • 叶わぬ恋だと諦めてみても、思慕は募るばかりで堪えられない。
  • この歌の背景には、遠く離れた故郷を思う思慕の念がある。
  • 少年時代の淡い思慕の情がよみがえる。
  • 彼がまだ一緒にいてくれるのは、組織への思慕が残っているからだろう。

「思慕」の花言葉を持つ花

捩花(ネジバナ)

細長く伸びた茎にまきつくように花をつける植物を見たことありませんか?春先に白や水色、桃色の花を咲かせます。この花の名前は、「捩花(ねじばな)」です。ぐるぐるとらせん状にねじれているので、ねじればな。そのままですね。

捩花の花言葉は「思慕」です。万葉集の「芝付の 御宇良崎なる 根都古草 逢ひ見ずあらば 吾恋ひめやも」という和歌に由来するそう。

いっそあなたに出会わなかったら、恋に苦しむこともなかったのに、という意味。ねじれて咲く花に自分の気持ちを重ねた歌です。

「ねつこぐさ」は捩花という解釈の他に、「オキナグサ」とも言われています。うつむいた花を咲かせるオキナグサの花言葉は「告げられぬ恋」。この場合は、恋する気持ちを胸にしまって一人苦しむという意味になりそうです。

撫子(なでしこ)

昔から「大和撫子(やまとなでしこ)」と女性の象徴のように使われてきた花、「撫子(なでしこ)」。この花にはいくつもの花言葉がありますが、その一つが「思慕」です。

由来は「グリム童話」の一篇『なでしこ』というお話ではないかといわれています。とある王子様が、思い人を撫子の花に変えて連れて帰り、紆余曲折の末に結ばれるというお話です。

このお話では撫子の花はまさに恋い慕う相手そのもの。だから、撫子の花言葉は「思慕」になったというのです。


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