「フロマージュ」とは?意味や使い方をご紹介

「フロマージュ」。なんとなくおしゃれな響きですが、実はある食べ物のことです。「フロマージュとワインのマリアージュ」、などと使われることもあるので、ワイン通の人ならご存知の言葉かもしれません。この記事では、「フロマージュ」について解説します。

目次

  1. 「フロマージュ」とは?
  2. フランス人とフロマージュ
  3. フロマージュ・ブラン
  4. フロマージュとチーズケーキ
  5. フランス料理とフロマージュ
  6. フロマージュを使った言葉

「フロマージュ」とは?

「フロマージュ(fromage)」はフランス語で、チーズのことです。「チーズ(cheese)」は英語です。

「チーズ」は、牛、水牛、羊、山羊などの乳を発酵させて作る乳製品です。そのまま食べるのはもちろん、グラタン、チーズフォンデュ、ピザなどの料理に使われたり、チーズケーキなどお菓子の材料になったりもします。

「フロマージュとワインのマリアージュ」とは?

マリアージュ(mariage)とはフランス語で結婚のことです。ワイン用語では、ワインと料理のお互いが、味や香りを高めあう絶妙な組み合わせのときに、「マリアージュ」と表現することがあります。「フロマージュとワインのマリアージュ」は、フロマージュとワインの相性の良い組み合わせを意味しています。

フランス人とフロマージュ

フランスには、地方で作られているものなども入れると、1000種類以上のフロマージュがあると言われています。発酵のしかた、原料になる乳の種類などで、細かく分けることができるからです。

パリにある国際空港、シャルル・ド・ゴール空港にもその名を残している、フランス第18代大統領のシャルル・ド・ゴールは、「246種ものチーズを持つ国を、どうやって治めるというのかね?」という言葉を残しています。また、フランスを表すときに、「300種のチーズの国」という慣用句が使われることもあります。

フロマージュ・ブラン

近年、日本でも人気のあるフロマージュ・ブラン(fromage blanc)は、フランス語で「白いチーズ」という意味の、牛乳が原料のフレッシュチーズです。フレッシュチーズとは熟成させないか、熟成させてもごく短時間にとどめておいたチーズのことで、くせがなく、さわやかな風味が特徴です。

フロマージュ・ブランは乳白色のなめらかなクリーム状のチーズで、フランスでは、赤ちゃんの離乳食としても食べられています。また、果物を加えて、デザートとして食べられることもあります。北フランスから南ベルギーにかけての地域が原産で、ヨーロッパでは一般的なチーズです。

フロマージュとチーズケーキ

日本の洋菓子店で、チーズケーキを指して「フロマージュ」と呼ぶことがあります。また、フロマージュ・ブランを原料にしたチーズケーキや、白いレアチーズケーキを「フロマージュ・ブラン」と呼んだりすることもあります。

ですが、本来の「フロマージュ」という言葉にはケーキの意味はなく、単純にチーズのことを指しています。「フロマージュ」のおしゃれな響きから、混同されて使われたものが定着したと考えられます。

フランス料理とフロマージュ

フランス料理のフルコースでは、肉料理(Viande・ヴィアンド)とデザート(Dessert・デセール)の間にフロマージュが出されます。メイン料理の後、食後のお楽しみ的な位置づけで、ワインや甘めの食後酒などとともにチーズを楽しみます。

お皿に盛り合わせたものが出てくる場合もありますが、ワゴンやトレーで何種類ものチーズが運ばれてきて、客の好みでサービス係が切り分けてくれることもあります。

フロマージュを使った言葉

  • フロマジュリ(fromagerie)
チーズの専門店、販売所、製造・販売会社
  • ガトー・フロマージュ(gateau au fromage)
  • タルト・フロマージュ(tarte au fromage)
いずれもチーズケーキ
  • スフレ・フロマージュ(souffle au fromage)
チーズスフレ
  • フォンデュ・オ・フロマージュ(fondue au fromage)
チーズフォンデュ
  • プラトー・ドゥ・フロマージュ(plateau de fromages)
チーズ盛り合わせ

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