「倫理」とは?意味や使い方を「道徳」との違いも含めてご紹介

倫理という言葉は堅苦しいイメージですが、実はそこまで難しい言葉ではありません。道徳やマナーといった似た言葉の多さで少々分かりづらくなっているだけです。この記事では倫理の具体的な意味や類語との違いを分かりやすく解説していきます。

目次

  1. 「倫理」の語源について
  2. 「倫理」の意味
  3. 「倫理」と「倫理学」について
  4. 「倫理」と類語との違い
  5. 「倫理」の使い方
  6. 「倫理」のまとめ

「倫理」の語源について

まず「倫理」という言葉の成り立ちについて説明します。倫理とは英語の「ethics」に日本の哲学者が当てた訳語です。

「ethics」はラテン語の「ethica」から来ており更に「ethica」はギリシア語の「ethos(エートス)」を基にしています。「ethos」は特定の集団が持つ習俗や慣習、またはそれによって形成された性格や人格などを意味します。

「倫理」の意味

語源の説明の通り、倫理とは人間社会の行動の規範、規律などを意味しています。どんな行動が正しいのか、反対にどんな行動が間違っているのか。このような疑問は誰しも一度は抱いたことがある普遍的な問いだと思います。

つまり、倫理とは小難しいものでなく、私たちにとって非常に身近な言葉なのです。

「倫理」と「倫理学」について

さて、倫理は社会の規範で人々の行動を律する「正しい」ルールですがただ盲目的にそれに従うのは果たして「正しい」のでしょうか?この問いを考えたり説明したりするのが「倫理学」になります。

倫理学にはザックリと大きく分けて二つの傾向があります。まず、倫理の原理を永遠不滅のものと見做すタイプ。もう一つは倫理を社会が作った取り決めや歴史がそうさせたものと見做すタイプ。

前者の考え方を代表する著名な人物はプラトン。後者を代表する著名な人物はアリストテレスです。この二人の傾向を違いをかなり簡略化して説明すると、「現実を超えた理想的な観念から倫理を考える」のか「現実の社会や歴史を観察して倫理を考える」のかになります。

確かに人間にとって正しい行動がコロコロ変わるのでは、とても規範とは呼べませんね。しかし、その規範は国や文化歴史によって違うのは当然でもあるのです。この二つ発想のどちらも倫理を考える上では非常に重要になってきます。

「倫理」と類語との違い

倫理という言葉には類語が多くあります。代表的な類語をあげてその違いを説明していきます。

道徳・モラル

道徳は「moral(モラル)」の訳語で、「moral」の語源はラテン語の「mores」にです。「mores」は先述した「ethica」と同じ習慣や習俗を意味しています。つまり、道徳は倫理とほとんど同じ意味なんですね。

ただし、この道徳と倫理の関係は使う人によって変わる場合もあります。道徳をより広い意味で定義し、その中に倫理や法律も含めるのか、逆に倫理を広い意味にして、個人的な道徳や法律を包括するのか、はっきり言ってしまえば、どちらでも構わないのでこの様な事が起きているのです。

マナー

マナーは礼儀や作法を意味します。これはラテン語の「manus」から派生した言葉です。「manus」は手を意味しています。

一般的な解釈ですが、倫理や道徳は内面にまで及ぶ規律なのに対してマナーは具体的な行動だけを指し示すケースが多いようです。

エチケット

エチケットも礼儀作法を意味しますが、マナーより特定の状況に限定されています。元々上流階級の社交の礼法から生まれたので、作法への厳格な要求が高い言葉です。

「倫理」の使い方

上記した類語との違いを整理すると、倫理の使い方がより明確になります。倫理(または道徳)は広く社会一般を対象にした規範として使われ、マナーは○○のマナーといった風に限定された状況での規範となり、エチケットはマナーよりさらに狭い範囲の状況で求められるものです。

また、特定の職業における倫理、例えば医療関係や警察官など、社会に対する影響力の高い仕事の職業倫理は通常の倫理より狭い範囲に限定されます。

「倫理」のまとめ

まとめると「倫理」は社会一般に通底する善悪の基準です。職業倫理やマナーなどの類語は倫理より限定された基準になります。以上のことを注意すれば、基本的に倫理という言葉を正しく使えるはずです。

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