「僥倖」とは?意味や使い方をご紹介

「僥倖(ぎょうこう)」とは、思いがけない幸せのことです。大変難しい漢字で、読み方もわかりづらい反面、意外にもビジネスの場など社会生活では頻繁に用いられますので、よく理解しておきましょう。今回は「僥倖」の意味と使い方をご紹介いたします。

目次

  1. 「僥倖」とは?
  2. 「僥倖」の使い方
  3. 「僥倖」の類語と使い方
  4. 「僥倖」の対義語と使い方
  5. 「僥倖」まとめ

「僥倖」とは?

「僥倖(ぎょうこう)」には、二つの意味があります。一つ目は、思いがけない幸い、偶然手にした幸運など。二つ目は、幸運を願って待つことです。後者は、現代では日常的に用いられることはほぼありません。

「僥倖」の「僥」も「倖」も、ほかではあまり見かけることのない難しい漢字です。「僥」の訓読みは「もとめる」「ねがう」で、意味もそれに準じます。一方、「倖」には、いくつかの意味がありますが、ここでは思いがけない幸せ、こぼれ幸いという意味です。

この二つの字が合わさる「僥倖」は、本来ならば得られないような幸運を得ることを表します。恵みともいえる、深い幸運感を含む言葉と言えましょう。

「僥倖」の使い方

「僥倖」は、ビジネスにおける手紙や会話など、あらたまった場で用いられることが多い言葉です。「僥倖」は名詞として使うだけでなく、「僥倖だ」のよう使われることもあります。また、「僥倖する」というかたちで用いられる「僥倖」は、「幸運を待つ」という意味です。

「僥倖」の文例

  • 年末に、鈴木先輩と偶然にも映画の席が隣り合わせとなりましたこと、それが今の仕事をご紹介頂くきっかけとなりましたことは僥倖このうえなく、いまだに感謝の念にたえません。
  • 大口の取引先を失うというマイナス要因があった上半期でしたが、コンサルティングに優れた貴社のお力添えをいただけたことは、まさに僥倖でした。業績を維持できたのは貴社のお陰です。
  • 僥倖にも、実力以上の大学に入れたのは、試験問題がことごとく得意分野の出題だったからだ。
  • 若くして結核に倒れた木下信也は、ひたすら治癒を僥倖しつつ療養の年月を送った。

「僥倖」の類語と使い方

【幸運】

  • 意味:よい巡り合わせ、よい運
  • 文例:幼い頃からピアノは好きだったが、ピアニストにまでなれたのは、小学生の時に優れた指導者に出会えた幸運によると思っている。

【利運】
  • 意味:よき巡り合わせや幸運。戦などでの勝利に用いられることが多い
  • 文例:A将軍は、大いなる利運を得て、B国との戦争に勝利した。

【好機】
  • 意味:またとない良い機会。チャンス
  • 文例:兄は今の会社に満足していなかったが、希望する会社の人事を務める人と偶然出会い、好機到来と中途採用に応募、見事転職することができた。

【盛運】
  • 意味:栄え発展するほうに物事が向かうこと
  • 文例:高度成長期にたまたま飲食業の王と呼ばれる経営者と出会ったことから、弊社は盛運に乗った。

「僥倖」の対義語と使い方

「僥倖」の対義語となり得るのは、予想しえない災いという意味を持つ言葉です。

【災難】

  • 意味:思いがけず、また予想もしないおりにふりかかってくる不幸なできごと
  • 文例:子供が生まれ、これから経済の安定が必要というときに、空き巣に入られて現金や高価なものすべてを盗られるという災難に見舞われた。

【厄災】
  • 意味:ふりかかる不運なできごと。災いや災難
  • 文例:親友の山本君は、昨年は自宅に高齢者運転の車がつっこんだり、飼い犬が自転車にはねられたりと、厄災つづきだった。

【奇禍(きか)
  • 意味:思いがけない災難や悪運
  • 文例:近来にない集中豪雨により、自宅の裏山が崩れる奇禍に見舞われ、家を失ってしまった。

「僥倖」まとめ

予想しえなかった幸せ、思いがけない幸運を意味する「僥倖」は、謙譲の美を尊ぶ日本人が好んで使う言葉といえましょう。

自力で好業績やよい結果を出したことを「僥倖」と表現するのは慎ましい態度です。しかし、過度に用いると自身の印象を小さく見せてしまいます。「僥倖」という言葉も上手に用いたいものです。


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