「アプローチ」とは?意味や使い方をご紹介

「アプローチ」と聞いて何を思い浮かべますか?好きな人と仲良くなるきっかけを作ること、商談の段取りをつけること、ゴルフのアプローチショットなど、いろいろ考えられますね。今回はこの「アプローチ(approach)」の意味や使い方について解説します。

目次

  1. 「アプローチ」とは
  2. アプローチ:ある目的で人に接近する
  3. アプローチ:対象に迫る方法
  4. 建築における「アプローチ」
  5. スポーツ分野における「アプローチ」
  6. 航空分野におけるアプローチ

「アプローチ」とは

「アプローチ」は英語の「approach」に由来するカタカナ語で「近づくこと・接近」という意味です。ここから派生した様々な意味や使い方について、ご説明します。

アプローチ:ある目的で人に接近する

アプローチには「ある目的のために人に近づくこと」「親しくなろうとすること」という意味があります。日常生活においては、好意を抱いている相手に声をかけてみるような場合で、「言い寄り」「働きかけ」という言い方もあります。

また、ビジネスにおいては、客や取引先と商談ができる状況にもっていくなどの行為がアプローチに相当し、「申し入れ・申し出・打診・提案」とも言い換えられます。

アプローチ(ある目的で人に接近する)の使い方

  • 気になっていた隣のクラスの生徒にアプローチする。
  • 彼は見込み客へのアプローチが上手だから見習いたい。

アプローチ:対象に迫る方法

アプローチには「(学問・研究などの)対象に接近すること」「対象への接近の仕方」、また「研究法」という意味もあります。

書物を調べたり、実験をしたり、人と議論することもアプローチですし、思考や考え方といった頭の中での情報処理もアプローチと言えます。

アプローチ(対象に迫る方法)の使い方

  • 彼女はその問題に歴史的な観点からアプローチした。
  • 研究がうまくいかない。どうやら別のアプローチが必要なようだ。

建築における「アプローチ」

建築分野において、アプローチは「道路や広場から個々の建物への取り付け道路のこと」です。一般住宅の場合は、道や門から玄関に至る通路、マンションの場合は、一階の入り口付近のスペースを指すこともあります。

建物へとスムーズに誘導するため、植木や花壇、曲がった通路などを経て玄関に入るような作りが多く、道路と敷地とに高低差がある場合には階段やスロープを設置します。

建築分野における「アプローチ」の使い方

  • あの教会のアプローチは四季折々の趣があって、いつ訪れても楽しめる。
  • 都心の狭小住宅でもアプローチを工夫することはできる。

スポーツ分野における「アプローチ」

スポーツ分野でのアプローチとは、「目的達成のための布石となる動作」や「要となる動作の一歩手前の動作を行う区間(時間)」を指しています。

いくつかのスポーツについて、アプローチとは具体的にどういうことなのかをご説明していきます。

ゴルフの「アプローチ」

ゴルフ用語のアプローチとは、「グリーン周りからカップに寄せるためのショット」のことで、「寄せ」とも言われます。アプローチの目的はボールをカップに入れることではなく、カップに近づけることです。

陸上競技やスキー競技の「アプローチ」

スキーのジャンプ競技や陸上の走り幅跳び、走り高跳び、ハードル競技などにおいては、「スタート地点から踏切位置(または1台目のハードル)までの区間」のことをアプローチと言います。

テニスの「アプローチ」

テニスにおいて、アプローチ(アプローチショット)とは、「ネットに詰めてボレーをするための布石となるショット」のことです。

相手が打ったボールを深い位置に打ち返すことによって、自分がネット際に出る時間を稼ぐことができ、ボレーのチャンスが生まれます。アプローチは決定打ではなく、決定打の一歩手前のショットです。

スポーツ分野の「アプローチ」の使い方

  • ゴルフの上達にはアプローチとパターが大切だそうだ。
  • ハードル競技は、アプローチでどれだけ加速できるかが鍵だ。
  • アプローチショットが風に流されてアウトになってしまった。

航空分野におけるアプローチ

航空分野において、アプローチは「飛行機が滑走路に対して着陸態勢をとること」、あるいは「軍用機が地上の目標物に対して攻撃態勢に入ること」を指しています。

航空分野の「アプローチ」の使い方

  • 飛行中にメカニカルなトラブルがあったが、無事にアプローチまで漕ぎ着けた。
  • アプローチに入る前に攻撃中止命令が出た。


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