「ストイック」とは?意味や使い方をご紹介

「あの人は本当にストイックだ」と聞いたとき、どんな人を思い浮かべますか?日本では「努力家」や「真面目」といった意味で使われている「ストイック」ですが、本来は異なる意味を持っています。正しい意味も含めて「ストイック」について紹介します。

目次

  1. 「ストイック」とは?
  2. 「ストイック」の意味
  3. 「ストイック」の使われ方
  4. 「ストイック」の関連語

「ストイック」とは?

「ストイック」とはストア派のような、という意味です。ストア派とは古代ギリシアで生まれた哲学の一派で、別名を禁欲主義ともいいます。有名人にローマ五賢帝のマルクス・アウレリウスやセネカがいます。

「ストイック」の意味

現代語のストイック

ストア派は一言でいえば「運命を受け入れる哲学」ですが、現代における「ストイック」は次のような意味で使われているようです。

  • 努力家である
  • 向上心が高い
  • 我慢強い
  • 頑固
  • 完璧主義

当然、本来の「ストイック」とはまるで意味が違います。日本語ではもはやストア派とはまるで無関係な言葉として解釈したほうがよいでしょう。

本来のストイック

ストア派という名前は、開祖のゼノンがストアと呼ばれる柱の下で哲学を教えたことに由来します。

ストア派では、運命はすでに決まっているものと考えられています。そのため自然に起きたことは理屈にかなったものと考えます。運命が正しいのなら、後はそれに従うだけです。

では、すべてが決められていたのなら、人間の意志や行動も決められているのでしょうか?いいえ、本来なら人間は理性的なはずなのに、理性的な行動の邪魔をするものがあります。それが衝動や感情です。

なのでストア派では、衝動を克服する克己心が重視されます。衝動や欲求を抑えて不幸や不運に動じない不動の心を身に着ける、これがストア派の目標です。

つまりストア派とは衝動を抑え、自然という理性に従って生きていく考え方なのです。「ストイック」は「ストア派のような」という意味ですので、衝動に心を動かされない人などが当てはまります。

英語の「stoic」

英語の「stoic」の意味も見てみましょう。英語でもストア派哲学のという意味はもちろんあります。そこから転じた意味は以下のようになっています。

  • 禁欲的な
  • 冷静な
  • 厳格
  • 克己心のある

根本的には「痛みや苦しみ、困難があっても不満を示さない」という意味で使われているようです。この点、英語のほうが日本語よりもまだ本来の形に近いと言えますね。

「ストイック」の使われ方

  • ストイックに仕事に打ち込む。
  • 食事制限もして毎日運動するようなダイエットは私には無理。ストイックすぎる。
  • お寺に泊まってストイックな生活を送る。

「ストイック」の関連語

エピキュリアン

古代ギリシアでゼノンがストア派を興したとき、ストア派とは反対の哲学派も現れました。日本では快楽主義とも訳されるエピクロス派です。「隠れて生きよ」という名言が有名です。

ただし、ここで使われている快楽という言葉は、楽しさや満足感といった意味ではありません。あくまでも基本的欲求だけが満たされて心が落ち着いている状態です。衣食足りて礼節を知るといったところでしょうか。

現在では「epicurean(エピキュリアン)」は、「快楽主義」と訳されたり、快楽を追求するという意味で使われています。ストイック共々誤解されたまま言葉だけが伝えられています。

ピューリタン

中世英国の改革派プロテスタントをピューリタンと呼びます。ピューリタン革命(清教徒革命)でよく知られていますね。

英国教会への反発から、自分たちを純化しようとしたことからピューリタン(潔癖主義)と呼ばれます。審査法制定により信仰の自由を奪われ、衰退していきますが、言葉だけは今も残っています。

現在では、倫理観・道徳観が強く、快楽を軽蔑する厳格な人や潔癖な人をピューリタンと呼びます。


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