「なにげに」とは?意味や使い方をご紹介

今回は「なにげに」という言葉について、意味や語源などを見ていきます。普段、それこそなにげに使うこの「なにげに」という言葉。しかし、年配の方にはなにげに聞きなじみのない言葉だったりします。そんな「なにげに」の意味と歴史を紐解いていきましょう。

目次

  1. 「なにげに」の意味
  2. 「なにげに」の意味のまとめ
  3. 「なにげに」の語源
  4. 「なにげに」の歴史
  5. 「なにげに」まとめ

「なにげに」の意味

「なにげに」には主に3つの意味があります。

「なにげに」の意味①理由もなく

「なにげに」には「特に理由もなく」という意味があります。特に理由もなく何かを見たり、行動したりするときに「なにげに」を使います。

【例文】

  • なにげに鏡を見ると
  • なにげにポッケに手を突っ込む

「なにげに」の意味②さりげなく・気づかれないように

「なにげに」には「さりげなく」や「気づかれないように」「気づかないうちに」という意味もあります。

【例文】

  • 撮影の時は写ってないと思ってたけど、写真見たらなにげに写り込んでる。
  • 会話の中にさ、なにげに悪口挟んでない?

「なにげに」の意味③意外に

「なにげに」には「意外に、意外と」という意味もあります。「○○さんってなにげに××ですよね」というような使い方をします。「実は、意外と初めて○○する」という使い方が多いです。

【例文】

  • この会社に勤めて結構経つけど、制服着るのはなにげに初めてなんだよね。
  • 先輩ってなにげにお酒強いですね。

「なにげに」の意味のまとめ

このように見ていくと、「なにげに」には「○○を感じられないけれど」というニュアンスがあることがわかります。

  • 特に理由を感じない⇒「理由もなく、なんとなく」
  • 自分が感じていない⇒「気づかないうちに」
  • 他人に感じられないように⇒「気づかれないように」
  • 「イメージから実像が感じられない」⇒「意外に」

辞書で調べると、「なにげに」は「理由もなく」が主要な意味として書かれることが多いです。しかし、ネットでは「意外と初めて」という意味で使われることが多い傾向にあります。

「なにげに」の語源

「なにげに」は「何気ない」という言葉が変化したものです。「何気ない」は「特に理由もなく、なんとなく」という意味です。

辞書によっては「『なにげに』は『何気ない』のまちがった言い方」として扱うものもあります。では、「何気ない」はどこからきた言葉なのでしょうか。

一見、「何気」と「ない」を組み合わせた言葉のように見えます。しかし、ほとんどの辞書に「何気」という単独での言葉は収録されておらず、「何気」を収録していたとしても、「『何気ない』という言葉の一部分」という紹介をされています。

「何気」という言葉があって「何気ない」が生まれたのではなく、「何気ない」という言葉の方が先なのです。では、「何気ない」の語源は何なのでしょうか。

「何気ない」の語源

「何気ない」の語源ははっきりとはわかっていませんが、「なにがなし」という言葉があり、意味も「何気ない」と同じであるため、この「なにがなし」が「なにげない」に変化した可能性が高いと言われています。

「なにがなし」はさらに語源をたどると、「何彼無し(なにかなし)」という言葉でした。この「何彼(なにか)」とは、「何かとお世話になっています」「何かにつけて」の「何か」と同じもので、具体例をあげずに漠然と言う時に使う言葉です。

そこから「何彼無し」は「漠然としたあれこれがない」⇒「特に理由もない」という意味になり、それが「なにがなし」⇒「なにげない」と変化し、「なにげに」になったと考えられます。

「なにげに」と「何気ない」の違い

先述のとおり、「なにげに」は「何気ない」が変化した言葉ですが、この二つは同じ意味ではありません。

まず、「何気ない」には「なにげに」のような「意外と」という意味はありません。また、「なにげに」は副詞ですが、「何気ない」は形容詞です。

「なにげに」の歴史

「なにげに」という言葉が最初に使われ始めたのは、1970年代だと言われています。しかし、広く一般に浸透した言葉ではありませんでした。

「なにげに」が普及し始めたのは1980年代後半から1990年代前半にかけてです。しかし、このころの「なにげに」にはまだ「意外と」という意味はありませんでした。

現在、ネットを見ると「意外と」という意味で「なにげに」を使う人がほとんどですが、この使い方は21世紀に入ってから生まれたとされています。

「なにげに」まとめ

日常生活で使われることの多い「なにげに」ですが、その語源を辿るといくつもの変化を繰り返してきた、“なにげに”歴史のある言葉だとわかります。

いっぽうで、いくつもの変化を繰り返して今の形になったのは50年ほど前、「意外と」という意味が追加されたのはたった20年前と、“なにげに”新しい言葉でもあるのです。

今から20年後、30年後、「なにげに」はまた新しい形になったり、新しい意味で使われているかもしれません。


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