「驕る平家は久しからず」とは?意味や使い方をご紹介

「驕る平家は久しからず」は「おごるへいけはひさしからず」と読みます。「おごる」というのは自分のお金で人にご馳走するという意味ではなく、金や権力があることでいい気になり傲慢な態度をとるという意味です。ここでは「驕る平家は久しからず」の意味や使い方をご紹介します。

目次

  1. 「驕る平家は久しからず」の意味
  2. 「驕る平家は久しからず」の例文・用例と使い方
  3. 「驕る平家は久しからず」の由来
  4. 「驕る平家は久しからず」の類語
  5. 「驕る平家は久しからず」の英語表現

「驕る平家は久しからず」の意味

驕る平家は久しからず」は、地位が高かったり財力があることでいい気になって勝手気ままにふるまう者は、長く栄えることなく滅びてしまうものだ、という意味です。

栄華を極めて絶大な権力を握っていたとしても、思いあがって高慢な態度をとる者は周囲から反感を持たれてしまいます。そして、長くその地位や財力を維持することができずやがて没落していくものです。そうした例えとして「平家」があげられています。

「平家」とは

「平家」とは、平安時代に皇族から臣下となり、平(たいら)の姓を名乗った一族です。のちにその子孫の平清盛(たいらのきよもり)が、武士として初めて政権を握りました。平家一門は、「平家にあらずんば人にあらず(平家でなければ人ではない)」と豪語し、横暴なふるまいを続けました。その結果、平清盛の没後わずか数年にして源氏によって滅ぼされてしまったのです。

「驕る平家は久しからず」の例文・用例と使い方

それでは、「驕る平家は久しからず」の例文と用例、使い方を見てみましょう。

「驕る平家は久しからず」の例文

  • 去年の長者番付でトップ10に入っていたあの社長、インスタやらツイッターやらで海外での豪遊ぶりや豪邸の様子をアップしてたけど、今期は業績が急激に悪化してやばいらしいよ。驕る平家は久しからずだね。
  • 今回の選挙では大差でトップ当選を果たすことができた。しかし、驕る平家は久しからずというから、気を引き締めて地元の皆さんの声を真摯に聞いて回りたいと思う。

驕る平家は久しからず」は、一つ目の例文のように地位や財力を鼻にかける者を批判する際に使われます。また二つ目の例文のように、思いあがったふるまいをしないようにするための戒めの言葉としても使われます。

「驕る平家は久しからず」の用例

気候の変化したる幾万年の後に至るも果して、今日の如く、人類がこの地球の征服者であると誰が確信するものがありましょうか。適者生存は、犯し難い真理であります。驕る者久しからず、これを思えばもっと人間は、動物に対して親切であるべき筈である。
小川未明『天を怖れよ』

この用例で見られるように、「驕る平家は久しからず」は、「驕る者(は)久しからず」や「驕れる者(は)久しからず」とも表現されます。

「驕る平家は久しからず」の由来

驕る平家は久しからず」の出典は、『平家物語』だとする説が有力です。

『平家物語』とは

『平家物語』とは、鎌倉時代の軍記物語です。以下の冒頭部分はお聞きになったことがあるのではないでしょうか。
 

祇園精舎(ぎおんしょうじゃ)の鐘の声、
諸行無常(しょぎょうむじょう)の響き有り。
沙羅双樹(さらそうじゅ)の花の色、
盛者必衰(じょうしゃひっすい)の理を表す。

「驕る平家は久しからず」の出典

驕る平家は久しからず」の出典は、上記の冒頭部分に続く『平家物語・巻一』の以下の一節だと言われています。
 

おごれる人も久しからず、ただ春の夜の夢の如し
(栄華を極め気ままにふるまう者も、その栄華は長くは続かずまるで春の夜の夢のようにはかなく短いものである)

『平家物語』が十三世紀以降琵琶法師によって全国で弾き語りされたことで、この一節もよく知られるようになりました。そしてそれが後に「驕る平家は久しからず」という形で用いられるようになったと言われています。

「驕る平家は久しからず」の類語

江戸時代には「驕る平家は久しからず」の派生形として様々な表現があったようです。そのうちのいくつかをご紹介します。
 

  • 驕る平家に二代なし
  • 驕る平家の運の末
  • 驕る平家は内より崩る
  • 驕る代官末とげず

また、【盛者必衰(じょうしゃひっすい)】も「驕る平家は久しからず」の類表現です。「盛者必衰」とは、どんなに栄えている者も、いつかは必ず滅びる運命にある、という意味です。

「驕る平家は久しからず」の英語表現

  • Pride goes before a fall.(傲慢は没落に先立つ)


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