「米印(こめじるし)」とは?意味や使い方を記号を含めてご紹介

「米印(こめじるし)」は、「※」と表記される記号のことです。語句の説明を加えたり、重要事項を補足したりと、用途がいくつかあります。似た記号として「*」がありますが、両者は別のものです。ここでは、米印の意味と使い方を解説し、「*」との違いについても紹介します。

目次

  1. 「米印(こめじるし)」とは
  2. 「米印(こめじるし)」の使い方
  3. 「米印(こめじるし)」と「*」の違い
  4. 「米印(こめじるし)」以外の目印・装飾となる記号

「米印(こめじるし)」とは

米印(こめじるし)という言葉は、俗称のように思えますが、きちんとした正式名称です。記号の「※」のことを指します。日本語の「米」の文字を傾けたような形のため、このように呼ばれています。

「米印(こめじるし)」の文字分類

印刷用語では、米印のような記号は「約物(やくもの)」と表され、漢字・ひらがな・カタカナ・ローマ字といった文字や数字と区別されています。米印のほかにも、句読点や括弧類、矢印なども約物になります。

米印はさらに「しるし物」ともいわれており、目印となったり装飾を施すしるしと分類されている記号です。

記号は、いわば約束のようなものです。それぞれの記号の用途について共通認識があるおかげで、文章の中での区切りや会話、強調などの意味を自然に読み取ることができます。もしよくわからない記号に遭遇した場合は、ぜひ意味をきちんと押さえておきたいですね。

「米印(こめじるし)」の使い方

米印の使い方とその意味について、具体的にみていきましょう。記号類は、文字では伝えきれないニュアンスを込めることができるため、新しい使い方もどんどん生まれていきますが、ここでは、一般的な使用方法についてご紹介します。

注を加える

文中の語句や事柄について、注釈や解説を加える時に使用します。「注」とは、「詳しく説明すること」の意味です。以下のように使います。
 

「約物」は印刷用語で、文字や数字を除いた記号類(※)を表わす。

※記号は、「」()!?・:~↑*など多岐にわたる
 
一朝一夕とは、「わずかな時日」(※1)のこと。一度身についた癖は、一朝一夕では直らない。

※1『三省堂現代新国語辞典第6版』より

この使い方のメリットは、本文の語句を理解するうえで役立つ説明や補足の情報を、本文の叙述を妨げないようにしながら加えられる点です。このように注を付けることで、読み手に理解を深めてもらうのと同時に、本文の読みやすさも損なわないようにすることができます。

注が複数になる場合は、※1、※2のように数字を組み合わせることもあります。また、本文内では見やすさを考え、(※1)(※2)のように括弧を伴うこともあります。

説明となる文は、脚注(きゃくちゅう)・傍注(ぼうちゅう)・後注(こうちゅう)など、ページのどの部分に表示するかによって言い方が変わります。段落や章の最後にまとめたり、最終章の最後にまとめて記したりします。

強調・補足したいことの目印にする

文頭に付け、強調したいことや重要な補足があることを示すのに用いられます米印を使用することで、視覚的に訴え、注意喚起を促せるのがメリットです。以下のように使います。

  • 午前9時から午後5時まで営業 ※祝日はのぞく
  • 運動会は10月10日に開催します。 ※雨天順延
  • ポイントカードは会計時にお出しください。 ※ポイントのあとづけはできません

見出しや箇条書きに付ける

見出しとなる語句を装飾するのに用いたり、箇条書きの文頭に付けたりすることもあります。この用途でも、読み手の注意を引くことができるのがメリットです。
 

(見出しの使用例)
※父母会のおしらせ※
 
(箇条書きの使用例)
持ち物は以下の通りです。ご注意ください。
 ※保険証
 ※印鑑
 ※証明写真(4×3cmのサイズ)

文字の代わりにする

固有名詞や語句などを、はっきりと書かない場合に用いられることもあります。例を挙げるのに使われるほか、テレビのテロップで聞き取れない会話を表現する場合にも見られます。◯や△など、他のさまざまな記号でも同様の使い方ができます。以下は例文です。

  • 御中は、「※※株式会社 ◯◯課御中」のように使う。
  • 「△◎?!※★□」「ごめんなさい、もう一度言っていただけますか?」

「米印(こめじるし)」と「*」の違い

「*」は、「アステリスク」と読みます。星印(ほしじるし)と言うこともあります。この記号は、欧米で使われてきたものです。全角「*」と半角「*」があり、主に脚注の目印として使用されています。

そして「*」の日本版として、日本で生まれたのが「米印(こめじるし)」です。そのため、欧文では米印は見られません。

アステリスクと米印の使い方はほぼ同じで、前述した4つの米印の使い方においては、アステリスクに置き換えることも可能です。

またアステリスクのみの使い方としては、表計算ソフトの乗算記号に使われたり、検索時に任意の文字列の代わりに使われたりしていることが挙げられます。

「米印(こめじるし)」以外の目印・装飾となる記号

目印や装飾に使用される記号は他にも見られます。下のような記号は、用途が特定されている記号です。

  • §(セクション)…節や条項の番号の前に付ける。論文や教科書に見られる。
  • 〽(いおりてん)…能楽・歌舞伎などの台本で、演じ手が代わる際に冒頭に付ける。

上記と異なり、特定の意味付けがもともとされていない記号は数多くあり、「☆★(しろぼし・くろぼし)」「◇◆(しろひしがた・くろひしがた)」「□■(しろしかく・くろしかく)」「◯●(しろまる・くろまる)」「◎(にじゅうまる)」など、多岐に渡ります。

これらの記号は、目印や装飾として使う人によって使い方が委ねられ、自由度が高いのが特徴です。


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