「総括」とは?意味や使い方を例文も含めてご紹介

「総括」(そうかつ)という言葉の意味をご存知でしょうか。「話を総括する」「シーズンの総括を行う」のように、何らかの情報や複数の知見をまとめる際に「総括」は欠かせない概念です。ここでは、そんな「総括」の意味や使い方・例文を、類語や英語表現を含めてご紹介します。

目次

  1. 「総括」の意味
  2. 「総括」の使い方と例文
  3. 「総括」の類語
  4. 「総括」の英語表現

「総括」の意味

「総括」(そうかつ、「綜括」とも)とは、「別々のものをまとめ合わせること」や、「全体を総合してしめくくること」「物事の全過程を検討・評価すること」という意味の言葉です。

「総(すべ)て」、「括(くく)る:まとめる」、と書く通りの言葉ですので、意味を覚えやすいのではないでしょうか。

「総括」の使い方と例文

「総括」は、主に「総括する」のかたちで使います。基本的には複数・雑多な情報をある基準に従ってまとめるという文脈で使われますが、複数の組織や、何らかの方法・手法などを「まとめて管理する」といった意味合いでも使用可能です。

「総括」のもっともわかりやすい類語は「まとめ」です。わかりにくいようであれば「総括する」ことを「まとめる」と読み替えても、大抵の場合は問題ないでしょう。

例文

  • 芸能界の重鎮であるA氏は、「30年の芸能人生を総括する」と銘打って一冊の自伝本を出版した。
  • 5年前、世間を騒がせたあの重大事件は、まだ未解明な部分が多く、全体を総括的に語るには時期尚早だ。
  • 3人の目撃者の証言を総括すれば、そこに謎の4人目の人物が存在したことは明らかである。
  • この作戦の総括責任者は、歴戦の知将として名高いBが務めている。
  • チームを総括する立場にいるヘッドコーチは、アタッカーの選手らの決定力不足を課題として提示した。

「総括」の類語

統括

「統括」(とうかつ)は、「別々になったものをまとめてくくる」という意味の言葉です。「総括」と非常によく似た意味であり、やっていることは「総括」とほぼ変わりません。

しかし、「統(す)べる」という字からもわかるように、「統括」にはやや上から目線で「支配し、管轄し、まとめる」というニュアンスがあります。

中立的な視点で、物事を調整しつつまとめるために行われるのが「総括」で、ある程度の権力をもって物事をまとめあげることが「統括」、と使い分けると良いでしょう。

包括

「包括」(ほうかつ)とは、「ひとつに合わせしめくくること」「ひっくめること」という意味の言葉です。

「総括」と似ている意味もありますが、「包括」は、「すべてをひとつのものとして扱うこと」それ自体に重点が置かれており、「まとめた上で何らかの結論を出す」または「結論を出すためにまとめる」ことに重点が置かれている「総括」とは少し使い方が異なります。

「総括」の英語表現

「総括」を英語で言いたい場合は、「summary」「summation」を使います。日本語でも、「要約(されたもの)」の意で「サマリー」と使われることがあります。

「総括する」のかたちであれば「sum up」や「summarize」や「round up」が基本ですが、文脈によって「control」(管理する、支配する)や「generalize」(概略化、総体化)、「oversee」(監督する)といった単語も使えます。

「総括的な」というかたちであれば、「inclusive」(すべてを含んだ)や、「overall」(全体的な、総合的な)、といった単語を使いましょう。

例文

  • Summarize the history of postwar Japan.(戦後日本史を総括する。)
  • This company oversees seven electricity businesses in the western region.(この会社は、西部地域の7つの電力事業を統括しています。)


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