「満面の笑み」とは?意味や使い方をご紹介

「満面の笑みを浮かべる」と聞くと、本当にうれしそうなようすが伝わってきます。ですが、どんなふうに笑うことを「満面の笑み」というのでしょうか。普段の生活でもよく使う言葉なので、知っていても損はなさそうです。この記事では、「満面の笑み」について解説します。

目次

  1. 「満面の笑み」とは?
  2. 「満面の笑み」類語
  3. 「満面の笑み」の英語での表現
  4. 「満面の笑み」例文
  5. まとめ

「満面の笑み」とは?

「満面の笑み」は、「まんめんのえみ」と読みます。「満面」は、顔中、顔いっぱい、という意味です。したがって、「満面の笑み」は、目元や口元だけで笑っているのではなく、顔全体で笑っていることを表しています。心の底からうれしい思いで笑っているようすを表していることが多い言葉です。

「満面の笑顔」「満面に笑みをたたえる」でも同じ意味ですが、「万遍(まんべん)の笑み」と表記するのは誤りです。

「満面」を使った言葉

「満面」を使った言葉には、ほかに次のようなものがあります。
 

  • 得意満面
「とくいまんめん」と読みます。得意でたまらない気持ちが顔中にあふれ出ているようすや、その表情を指します。「得意満面の笑みを浮かべる」のように使います。
 
  • 満面朱を注ぐ
「まんめんしゅをそそぐ」と読みます。怒りや恥ずかしさなどが原因で、顔を真っ赤にするようすを表します。

「満面の笑み」類語

破顔一笑

「はがんいっしょう」と読みます。「破顔」は顔をほころばせて笑うこと、「一笑」は軽く笑うことを指します。合わせて、顔全体をほころばせてにっこりと笑うことを言います。冷笑や嘲笑などではなく、よいことでにっこりと笑う笑顔です。

喜色満面

「きしょくまんめん」と読みます。「色」は顔色、表情のことです。したがって、「喜色」で喜びにあふれたうれしい表情のことを表します。「満面」は顔全体のことです。

喜びを隠しておくことができずに、顔いっぱいにうれしさがあふれているようすを指します。「喜色満面にあふれる」などのように使われます。

呵呵大笑

「かかたいしょう」または「かかだいしょう」と読み、大きな声で笑うことを表します。「呵呵」も「大笑」も、大きな声で笑うことです。「呵々大笑」とも表記されます。

相好を崩す

「そうごうをくずす」と読みます。「相好」は、表情や顔つきのことです。顔をほころばせて、にこやかな表情になることを言います。「赤ちゃんの笑顔を見て、相好を崩した。」のように使います。

こぼれんばかりの笑顔(笑み)

「こぼれんばかりの(こぼれるような)笑顔(笑み)」または「笑みがこぼれる」は正しい表現ですが、「笑顔がこぼれる」は誤った使い方です。顔はこぼれません。

ほかにも、「はじける笑顔」・「喜びいっぱいの笑顔」・「あふれんばかりの笑顔」なども「満面の笑み」に似た言葉として挙げることができます。

「満面の笑み」の英語での表現

  • big smile/great smile/huge smile/wide smile/the biggest smile
She had a big (great/huge/wide) smile on her face.
She had the biggest smile on her face.(彼女は満面の笑みを浮かべていた。)
 
  • smile from ear to ear 
He is smiling from ear to ear.(彼は満面の笑み(耳から耳まで口が届くような、顔いっぱいの笑顔)をたたえている。)

「満面の笑み」例文

  • 選挙に当選した候補者が、満面の笑みで支援者の前に現れた。
  • お母さんに抱っこされて、赤ちゃんが満面の笑みでやってきた。
  • ノーベル賞の受賞を祝福され、博士は満面の笑みで花束を受け取った。
  • 大学の合格者の発表に自分の名前を見つけて、彼女は満面の笑みになった。
  • 一位で入ってきたマラソンランナーが、満面の笑みでゴールのテープを切った。

まとめ

笑い方にも、いろいろな種類があります。ポジティブな笑い、ネガティブな笑い、どちらも身近なものですが、なるべくならポジティブに、できれば満面の笑みを浮かべていられるように心がけていたいものですね。

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