「こじらせ女子」とは?意味や使い方をご紹介

女子力、オトナ女子、肉食女子…。いろいろな場面、いろいろな言葉で「女子」が使われていますが、「こじらせ女子」を知っていますか。もしかしたら、あなたのそばにも「こじらせ女子」はいるかもしれません。この記事では、「こじらせ女子」について紹介します。

目次

  1. 「こじらせ女子」とは?
  2. こじらせ女子の特徴
  3. 「こじらせ女子」とユーキャン新語・流行語大賞
  4. こじらせ女子が登場する映画と漫画
  5. 「こじらせ男子」とは?

「こじらせ女子」とは?

「こじらせ女子」とは、恋愛に消極的で、自分に自信がなく、自意識にとらわれてしまっている女性のことを指します。容姿が良いか悪いか、女子力があるかないかは関係なく、むしろ容姿も人並み以上で女子力も高い女性が「こじらせ女子」になってしまっていることも少なくありません。

この言葉は、雨宮まみ(あまみやまみ)さんというライターが2011年に出版した、『女子をこじらせて』(ポット出版)というエッセイ本から来ています。この本は、2015年に幻冬舎から文庫としても出版されています。

こじらせ女子の特徴

こじらせ女子には、次のような特徴があります。

自分に自信が持てない

自己肯定感が低い、と言い換えることもできます。女性である自分に自信がないので、女性らしさをアピールすることもできません。自分はかわいくもないし、もてることもないと信じています。

ネガティブである

こじらせ女子の口癖は、「どうせ私なんか…。」です。他人に何かしてもらった時も、ポジティブに「ありがとう」とお礼を言うのではなく、ネガティブに「すみません」と謝ってしまいます。ほめられたり、素直に人の好意に甘えたりすることが苦手です。

行動力がない

恋愛はもちろん、普段の人付き合いでも積極的に動くことがほとんどありません。行動力のある人たちと接したり、合コンやパーティーなどの華やかな場所へ出ていったりすることも得意ではありません。

「こじらせ女子」とユーキャン新語・流行語大賞

この「こじらせ女子」という言葉は、2013年度のユーキャン新語・流行語大賞にノミネートされています。この年の年間大賞は、「じぇじぇじぇ」「倍返し」「今でしょ!」「お・も・て・な・し」の4語でした。

また、2014年10月期に日本テレビ系で放送されたテレビドラマ『きょうは会社休みます。』で、女優の綾瀬はるかさんが「こじらせ女子」を演じたことで、この言葉が再び脚光を浴び、2014年度のユーキャン新語・流行語大賞に再度ノミネートされています。この年の年間大賞は、「集団的自衛権」「ダメよ~ダメダメ」の2語でした。

こじらせ女子が登場する映画と漫画

前述のテレビドラマ『きょうは会社休みます。』は、藤村真理さんの漫画(集英社)が原作です。このほかにも、こじらせ女子が登場する映画や漫画があります。

映画では、2017年の『勝手にふるえてろ』で、松岡茉優さんが恋愛経験0のこじらせ女子を演じています。この映画は、2010年に発行された綿矢りささん原作の恋愛小説を映画化したものです。

また、2018年に公開された恋愛映画『パンとバスと2度目のハツコイ』では、アイドルグループ乃木坂46の元メンバーである深川麻衣さんが、映画初出演でこじらせ女子を演じました。

漫画でも、「こうしていたら…。」「ああしていれば…。」と、タラレバが口癖の女性を描いた『東京タラレバ娘』(東村アキコさん作、講談社)や、『まだモテてないだけ。恋愛オンチな私の結婚までの道のり』(カマンベール☆はる坊さん作、KADOKAWA/メディアファクトリー)など、さまざまな作品にこじらせ女子は登場します。

「こじらせ男子」とは?

「こじらせ女子」に対して、その男性版の「こじらせ男子」という言葉も使われるようになってきています。こちらも、本や映像作品などで取り上げられています。

2018年の映画『ういらぶ。』では、ジャニーズ事務所所属の男性アイドルグループKing&Princeの平野紫耀さんが、主人公のこじらせ男子を演じています。この映画の原作は、漫画『ういらぶ。―初々しい恋のおはなし―』(星森ゆきもさん作、小学館)です。

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