希望しますとは?希望しますの意味
「希望する(=こうあってほしいと望む)」に丁寧の助動詞「ます」を付けた丁寧語で、自分の望みや要望を相手にはっきり伝える表現です。
希望しますの説明
「希望します」は、動詞「希望する」に丁寧語の「ます」が付いた形で、「こうしてほしい」「こうなってほしい」という自分の望みを相手に丁寧に伝える言い回しです。読み方は「きぼうします」。申請書やアンケート、日程調整のメールなどで「〇〇を希望します」という形で広く使われ、依頼や要望を明確に示せるのが特徴です。丁寧語である「ます」が付いているため、目上の人に対して失礼な表現というわけではありませんが、尊敬語や謙譲語を含んでいないぶん、ややフラットで事務的な印象を与えることがあります。相手をより立てたい場面では、「〜を希望いたします」「〜していただければ幸いです」「〜したく存じます」などに言い換えると、やわらかく丁寧な印象になるとされています。
「希望します」は、望みをはっきり伝えられる実直な表現ですね。事務的に響きすぎると感じたら、クッション言葉や謙譲表現を少し添えるだけで、ぐっと角が取れます。
希望しますの由来・語源
「希望」という語は、「希(こいねがう・まれ)」と「望(のぞむ)」という、いずれも「のぞむ」に通じる意味を持つ漢字を重ねた二字熟語です。「まれにしか望めないほど強く望む」というニュアンスを含むとも説明されますが、現代では「こうあってほしいと願うこと」を広く指す語として定着しています。これに「する」を付けてサ変動詞化した「希望する」に、丁寧語の「ます」が接続したものが「希望します」です。「ます」は近世以降に丁寧の助動詞として一般化した語で、話し言葉・書き言葉の双方で相手への配慮を示す基本的な丁寧表現として用いられています。特別な故事に由来する表現ではなく、標準的な文法の組み合わせから成る言い回しといえます。
「ます」で丁寧さは足りていても、へりくだりの「いたす」を足すと敬意の色合いが一段深まる。敬語の層の重なりが見えてくると、言い換えの引き出しがぐっと増えますね。
希望しますの豆知識
「希望します」は、行政の申請書や企業のアンケート、求人応募のフォームなど、選択・要望を記入させる書式の中で定型的に使われる表現です。「第一希望」「配属を希望する部署」のように名詞としての「希望」も日常的で、「希望します」はその動詞・丁寧語版にあたります。ビジネスメールでは、より丁寧にしたい場合に謙譲語の「いたす」を用いた「希望いたします」がよく選ばれる傾向があります。一方で、要望を強く押し出したくない場面では、あえて断定的な「希望します」を避け、「〜していただけますと幸いです」「〜を検討いただけますでしょうか」といった依頼形に言い換えることも多いとされています。
希望しますのエピソード・逸話
たとえば、面談の日程調整メールで「候補のうち、火曜日を希望します」とだけ書いたところ、相手にやや一方的な印象を与えてしまった、という声は少なくないようです。同じ内容でも「候補日のうち、可能でしたら火曜日を希望いたしますが、ご都合はいかがでしょうか」と一言添えるだけで、相手の都合を尊重する姿勢が伝わりやすくなります。「希望します」自体は失礼な表現ではないものの、要望を伝える言葉であるがゆえに、単独で使うと押しの強さだけが際立ちやすい、という点が意識されるようになってきたと言えるでしょう。
希望しますの言葉の成り立ち
言語学的に見ると、「希望します」は〈漢語サ変動詞「希望する」+丁寧の助動詞「ます」〉という、日本語の丁寧表現の基本パターンです。ここで注意したいのは、丁寧語(「ます」)と、敬意の方向を示す尊敬語・謙譲語が別の体系である点です。「希望します」は聞き手に対する丁寧さは備えていますが、動作の主体である話し手自身を低める謙譲の要素は含みません。より改まった場面で用いられる「希望いたします」は、「する」の謙譲語「いたす」を使うことで、自分の動作をへりくだって述べる形になります。このように、同じ「望みを伝える」内容でも、丁寧語だけの形と謙譲語を重ねた形とで敬意の度合いが段階的に変わるのが、日本語の敬語の特徴です。
希望しますの例文
- 1 来月の配属につきましては、開発部を第一に希望します。
- 2 面談は、可能であれば午前中の時間帯を希望します。
- 3 支払い方法は銀行振込を希望しますので、口座情報をお知らせください。
- 4 資料は紙ではなく、データでの送付を希望します。
- 5 研修の受講日程につきまして、第二候補の日を希望します。
「希望します」を使うときのポイントと注意点
「希望します」は、自分の望みをはっきり伝えられる便利な表現ですが、要望を示す言葉であるがゆえに、使い方によっては一方的・事務的に響くことがあります。相手や場面に応じて、クッション言葉を添えたり、より丁寧な言い換えを選んだりすることで、印象が大きく変わります。基本的な使い分けのコツを押さえておきましょう。
- 申請書やアンケートなど、簡潔さが求められる書式では「希望します」のままで問題ない
- 上司・取引先には「希望いたします」など謙譲表現に言い換えると丁寧になる
- 「可能でしたら」「差し支えなければ」などのクッション言葉を添えると角が取れる
- 要望を強く押し出したくないときは「〜していただけますと幸いです」と依頼形にする
- 相手の都合を尋ねる一文を添えると、一方的な印象を避けやすい
丁寧度で見る「希望します」の言い換え比較
同じ「望みを伝える」内容でも、丁寧語だけの形か、謙譲語や依頼形を重ねた形かで、相手に与える印象は段階的に変わります。代表的な言い換えを、丁寧度の目安とともに整理しました。相手との関係や文書の改まり具合に応じて選ぶとよいでしょう。
| 表現 | 丁寧度の目安 | 主に使う場面 |
|---|---|---|
| 希望します | 標準(丁寧語のみ) | 申請書・アンケート・社内の簡潔な連絡 |
| 希望いたします | やや高い(謙譲語入り) | 社外メール・改まったビジネス文書 |
| 〜したく存じます | 高い(謙譲+改まり) | 目上への依頼・かしこまった文書 |
| 〜していただければ幸いです | 高い(依頼形) | 相手に配慮しつつ要望を伝える場面 |
| 〜を検討いただけますでしょうか | 高い(打診・依頼形) | 押しつけを避けて柔らかく打診する場面 |
どれか一つが正解というわけではなく、相手との距離感や文書のフォーマル度に合わせて選ぶことが大切です。簡潔さが求められる場面では「希望します」で十分ですが、配慮を示したい相手には依頼形や謙譲表現を選ぶとよいとされています。
場面別「希望します」の使い分け例
「希望します」がなじむ場面と、より丁寧な言い換えが望ましい場面は、文書の性質によって分かれます。ここでは、日常のビジネスシーンでよくある状況を挙げ、それぞれどのように表現するとよいかを整理します。
- 有給や休暇の申請フォーム:選択欄に「〇日を希望します」と簡潔に記入して問題ない
- 上司への日程相談メール:「可能でしたら〇日を希望いたしますが、ご都合はいかがでしょうか」と打診形にする
- 取引先への条件提示:「〇〇での対応を希望いたします」と謙譲表現にそろえる
- 社内アンケートの回答:「リモート勤務を希望します」と端的に書けばよい
- 採用応募での条件記入:「配属先は〇〇部を希望します」と明確に示す
このように、簡潔さが優先される書式では「希望します」をそのまま使い、相手への配慮を示したいメール本文では謙譲表現や依頼形へ切り替える、という使い分けが基本の考え方になります。表現の丁寧度をそろえる意識を持つだけで、文章全体の印象がぐっと整うと言えるでしょう。
よくある質問(FAQ)
「希望します」は目上の人に使っても失礼になりませんか?
「希望します」は丁寧語「ます」を含むため、それ自体が失礼な表現というわけではありません。ただし尊敬語や謙譲語を含まないぶん、やや事務的でフラットに響くことがあります。上司や取引先など、より相手を立てたい相手には「希望いたします」や「〜していただけますと幸いです」に言い換えると、やわらかい印象になるとされています。
「希望します」と「希望いたします」はどう違いますか?
「希望します」は丁寧語のみの形で、「希望いたします」は「する」の謙譲語「いたす」を用いた、より改まった形です。自分の動作をへりくだって述べるぶん、「希望いたします」のほうが丁寧度が高くなります。かしこまったビジネス文書や社外向けのメールでは「希望いたします」が選ばれることが多いようです。
「希望します」を使うと押しつけがましく聞こえませんか?
要望をはっきり伝える表現のため、単独で使うと一方的な印象を与えることがあります。気になる場合は「可能でしたら〜を希望します」「差し支えなければ〜を希望します」のようにクッション言葉を添えたり、「〜していただけますでしょうか」と依頼形にしたりすると、相手の都合を尊重する姿勢が伝わりやすくなります。
「希望します」の言い換え表現にはどんなものがありますか?
場面に応じて、「希望いたします」「〜したく存じます」「〜していただければ幸いです」「〜を検討いただけますでしょうか」などが使えます。要望を丁寧に伝えたいときは謙譲表現や依頼形へ、簡潔に選択を示したいときは「希望します」のまま、と使い分けるとよいでしょう。
申請書やアンケートで「希望します」と書くのは問題ありませんか?
申請書やアンケート、フォームなどの記入欄では、選択や要望を簡潔に示す必要があるため、「希望します」と端的に書いて問題ありません。むしろ、こうした事務的な書式では回りくどい敬語よりも明確さが重視されます。相手に配慮を示したいメール本文などとは、求められる文体が異なると考えるとよいでしょう。