随時とは?随時の意味
一定の時期を定めず、必要が生じたそのつど、または都合のよいときに行うこと。「その時々に応じて」「適宜」の意味を持つ二字熟語で、副詞的に用いられることが多い言葉です。
随時の説明
「随時」は「ずいじ」と読み、決まった時期や日程をあらかじめ定めず、必要が生じるたびに、あるいは都合のよいときに応じて物事を行うことを表します。「随時受付」であれば「受付期間を区切らず、いつでも受け付ける」という意味に、「随時更新」であれば「決まった更新日を設けず、そのつど新しくする」という意味になります。多くの場合、動詞の前に置かれて「随時〜する」という形で副詞的に使われ、名詞を修飾して「随時採用」「随時対応」のようにも使われます。話し言葉でも使えますが、掲示・案内・募集要項・業務連絡といった書き言葉での登場頻度が高い、やや改まった響きの言葉です。
「随時」は、期限や日程をきっちり決めない柔らかさを一語で表せる便利な言葉ですね。ただ、受け手によっては『結局いつ?』とあいまいに感じられることもあるので、必要なら具体的な条件を添えると親切です。
随時の由来・語源
「随」という字は「したがう」「〜につれて」「〜に応じて」という意味を持ち、「随伴」「追随」「随意」などの熟語に見られるように、何かに付き従う・成り行きに応じるというニュアンスを担います。「時」はそのまま「とき」「時期」を指します。この二つが組み合わさった「随時」は、字義どおりに読めば「時に随(したが)う」、つまり「その時その時の状況に応じて」という意味合いになります。漢語由来の熟語で、古くから漢文訓読的な表現として用いられてきたと考えられますが、特定の故事や出典に由来する言葉というより、字の意味を素直に重ねてできた語と見るのが自然でしょう。
似た意味の漢語がこれだけ細やかに存在し、書き手が場面に応じて選び分けているのは、日本語の面白さの一つですね。『随時』を選ぶときは、『時期を決めずそのつど』という核を意識すると、他の語との使い分けがすっきりします。
随時の豆知識
「随時」は「常時」としばしば対比されます。「常時」が『いつも・絶え間なく』という継続を表すのに対し、「随時」は『必要なときにそのつど』という断続的なニュアンスを持ちます。たとえば「常時受付」は窓口が常に開いているイメージ、「随時受付」は期間を区切らず求めがあれば受け付けるイメージ、と受け取られることが多いようです。また、求人の文脈で使われる「随時採用」は、「定期採用(新卒一括採用など時期を決めた採用)」に対して、欠員や必要が生じたときに時期を限定せず採用する方式を指すとされ、通年採用と近い意味で用いられることがあります。
随時のエピソード・逸話
案内文やマニュアルを書く場面で、「随時」の便利さと落とし穴の両方を経験する人は少なくないようです。「ご質問は随時受け付けます」と書けば、期間を区切らず柔軟に対応する姿勢を短く伝えられます。一方で、締め切りを気にする読み手からすると「随時」だけでは判断材料が足りず、「随時とは書いてあるが、いつまでに出せばいいのか」と問い合わせが増えてしまう、という声も聞かれます。こうした場面では「随時受付(※定員に達し次第終了)」のように条件を補ったり、「毎週金曜に随時更新」のように目安を添えたりすると、あいまいさをやわらげられると言われています。
随時の言葉の成り立ち
言語学的に見ると、「随時」は名詞的な二字漢語でありながら、実際の文中では副詞として機能することが多い語です。「随時更新する」「随時受け付ける」のように動詞を修飾し、「いつ・どのくらいの頻度で」という時間的な様態を表します。日本語には「随時・適宜・逐次・順次・常時・臨時」など、時間や状況への対応の仕方を表す漢語副詞が体系的にそろっており、それぞれ微妙にニュアンスが異なります。「随時」は『必要が生じたそのつど、時期を定めず』という点に核があり、『状況に見合った形で』を強調する「適宜」や、『順を追って一つずつ』を強調する「逐次」「順次」とは、重なりつつも力点が異なる点が興味深いところです。
随時の例文
- 1 お問い合わせは随時受け付けておりますので、お気軽にご連絡ください。
- 2 最新の運行状況は、公式サイトにて随時更新いたします。
- 3 当社では欠員が生じた際に、随時採用を行っています。
- 4 ご不明な点がございましたら、担当者が随時ご対応いたします。
- 5 会議の内容に変更があった場合は、随時ご連絡差し上げます。
「随時」の意味と使い方のポイント
「随時」は、あらかじめ日程や時期を決めず、必要が生じたそのつど、あるいは都合のよいときに行うことを表す言葉です。副詞的に「随時〜する」という形で使われることが多く、掲示・案内・募集要項・業務連絡など、書き言葉での登場頻度が高いのが特徴です。柔軟な対応を短く伝えられる一方で、具体的な時期が示されないため、受け手によってはあいまいに感じられることもあります。使う際は次のような点を意識すると、誤解を減らせます。
- 「時期を定めず、そのつど」という核の意味を押さえる
- 動詞の前に置いて「随時更新する」「随時受け付ける」と副詞的に使う
- 締め切りや頻度が重要な場面では、具体的な目安を補う
- 「常時(いつも継続)」との違いを意識して選ぶ
- 話し言葉でも使えるが、案内文・業務連絡など書き言葉で特によくなじむ
似た言葉との違い(随時・適宜・逐次・常時・臨時)
「随時」は、時間や状況への対応を表す漢語副詞の一つです。似た意味の言葉と並べて比べると、それぞれの力点の違いが見えてきます。文書を書く際に迷ったら、下の表を目安に選び分けると整理しやすくなります。
| 言葉 | 核となる意味 | 使われ方の例 |
|---|---|---|
| 随時 | 時期を定めず、必要が生じたそのつど | 随時受付・随時更新・随時採用 |
| 適宜 | その場に見合ったやり方・程度で | 適宜休憩・適宜判断・適宜対応 |
| 逐次 | 順を追って一つずつ、次々と | 逐次報告・逐次公開・逐次投入 |
| 常時 | いつも・絶え間なく継続して | 常時監視・常時接続・常時営業 |
| 臨時 | 定例ではなく、その時かぎりで特別に | 臨時休業・臨時列車・臨時収入 |
こうして並べると、「随時」は“いつ行うか”を『時期を決めずそのつど』と表す点に核があるとわかります。“どのように”を表す「適宜」、“順を追って”を表す「逐次」、“継続”を表す「常時」、“その時かぎり”を表す「臨時」とは、意味が近くても力点が異なるため、伝えたいニュアンスに合わせて選ぶとよいでしょう。
「随時」がよく使われる場面
「随時」は、時期を固定せず柔軟に対応することを短く示せるため、案内文や業務連絡をはじめ、さまざまな場面で使われます。特に、あらかじめ日程を区切りにくい手続きや情報提供の文脈でよく登場します。代表的な使われ方を挙げると、次のようなものがあります。
- 求人・募集における「随時募集」「随時採用」
- Webサイトや掲示物での「情報を随時更新」
- 窓口・問い合わせ対応での「随時受付」「随時対応」
- 会員・利用者への「変更があれば随時ご連絡」
- 業務マニュアルでの「必要に応じて随時見直す」
いずれの場面でも「随時」は、『期間を区切らず、必要が生じたそのつど』という柔軟さを一語で伝えられる便利な言葉です。ただし、読み手が具体的な時期や締め切りを知りたい場面では、「随時(定員に達し次第終了)」「毎週金曜に随時更新」のように条件や目安を添えると、あいまいさがやわらぎ、より親切な案内になると言えるでしょう。
よくある質問(FAQ)
「随時」は何と読みますか?
「ずいじ」と読みます。「随」を音読みで「ずい」、「時」を「じ」と読む組み合わせです。「随意(ずいい)」「随所(ずいしょ)」などと同じ「随(ずい)」の読み方で、比較的なじみのある読みですが、送り仮名のない二字熟語のためまれに読み方に迷う方もいるようです。
「随時」と「適宜」はどう違いますか?
どちらも状況に応じて柔軟に、という点は共通しますが、力点が異なります。「随時」は『時期を定めず、必要が生じたそのつど』という“いつ行うか”に重きがあり、「適宜」は『その場に見合ったやり方・程度で』という“どのように行うか”に重きがある、と整理できます。たとえば「随時休憩をとる」は時間を決めずに休むこと、「適宜休憩をとる」は状況を見て適切に休むこと、というニュアンスの違いが感じられます。
「随時」と「常時」はどう使い分けますか?
「常時」は『いつも・絶え間なく続いている』という継続の状態を表すのに対し、「随時」は『必要なときにそのつど』という断続的な対応を表します。「常時監視」は絶えず見張っていること、「随時確認」は必要に応じてそのつど確かめること、というイメージです。継続か、そのつどか、を意識すると使い分けやすくなります。
「随時」はビジネスメールでも使えますか?
使えます。「随時ご対応いたします」「随時ご報告いたします」のように、相手にていねいさを保ちつつ、期間を区切らず柔軟に対応する姿勢を伝えられる便利な表現です。ただし「随時」だけでは時期が明確でないため、締め切りや頻度が重要な場面では「毎週」「〜まで」などの具体的な目安を補うと、相手が予定を立てやすくなります。
「随時募集」「随時採用」とはどういう意味ですか?
募集や採用の時期をあらかじめ区切らず、必要が生じたときにそのつど受け付ける・採用することを指す表現です。決まった時期に一括で行う「定期採用」に対して、欠員や増員の必要が出たタイミングで随時行う方式を意味し、通年採用と近い使われ方をすることもあります。ただし実際の受付期間や条件は組織によって異なるため、応募前に募集要項を確認するのが安心です。