「だる絡み」の意味
「だる絡み」(だるがらみ)は、どうでも良いこと、とりとめもないことを相手にくどくどと言い続けることです。横合いからしつこく干渉したり、異性に言い寄ったりすることを示すこともあります。「ダル絡み」とも書きます。
「だる絡み」の「だる」は、「だるい」の意味のうち、きちんとしていないこと、整然としていないこと、もしくは、英語の「dull」の、だらけて退屈であるという和訳から由来しているとも言われています。
「絡み」は、無理を言って相手を困らせること、しつこくまとわりつくことを表します。
「だる絡み」の使い方
長々と続くやり取り
女子同士でのやり取りで多いのですが、友人や知人同士のTwitterやラインのやり取りで、タイミングが掴めずについ長々と話をしてしまうことや、相手が暇で自分の用事がある時に話が終えられないこともあるでしょう。
そういう時に、ふざけて「だる絡み」と相手に伝えることもあります。また、相手のことを好きな場合にも、苦手な相手で敬遠している場合でも使えます。
【例文】
- Aちゃんとの話が長引いて「お互いだる絡みしちゃってるね」と苦笑いした。
- Bさんが長々と恋愛相談を自慢気にして、だる絡みしてくるから困る。
好きな人にしつこくアピール
気になっている人や好きな相手に対して、相手に気がなく、適当な返事をして話を切り上げようとされても、しつこく話しかけてアピールする行動も「だる絡み」と表現できます。このような行動は嫌われるため、脈がないと分かったら諦める方がいいでしょう。
【例文】
- C子は意中のDくんにだる絡みをして、嫌そうな顔をされている。
- Eくんのうざいだる絡みが、かえって相手の心象を悪くしているようだ。
酔ってうるさく絡む
酒癖が悪く、酔っ払ってしつこくわけのわからないこと、不快なことなどを言い続け周囲に迷惑がられている人もいます。適当にあしらわれていると機嫌が悪くなり、ますます絡んで管を巻いている様子にも「だる絡み」が使えます。
【例文】
- 普段は大人しいのに酔ってだる絡みしているので、何があったのか心配になる。
- 酒席で取引先にだる絡みをしたと聞いて、翌日謝罪した。
立場が上の人が何度も話しかける
上司や先輩、目上の人間が、立場が下の相手の気を引くために何度もしつこく話しかけることを「だる絡み」と言うこともあります。断りきれない立場の弱い相手に延々とお説教やお小言、悪口などの下らない話をして嫌がられる場合です。
【例文】
- 上司がだる絡みしてきて仕事がはかどらない。
- 仲間に入りたいのか、先輩が根拠のない噂話をしてだる絡みしてきて面倒。
「だる絡み」に似た表現
うざ絡み
「うざ絡み」は、相手が面倒だと感じる話題を何度も振ったり、嫌がられているにもかかわらずネチネチした口調で話しかけたりすることです。「だる絡み」同様に、会話やSNSなどの書き込みにも使える言い回しです。
「だる絡み」は、仲の良し悪しに関係なく使います。しかし、「うざ絡み」は、相手を嫌っている場合に使われることが多いです。
【例文】
- 婚活パーティで、嫌いなタイプの人からうざ絡みされてムカついた。
- 親しくない人からツイートするごとにリプライをされ、うざ絡みが面倒だと思った。
鬼絡み
「鬼絡み」は、しつこく絡んでくる、うっとうしいと迷惑に思うくらい絡んでくるといった意味合いです。「鬼」は、角が生えて体が大きく恐ろしい姿をしており、人とかけ離れていることから、程度が甚だしいことを表すのに使われるようになりました。
Twitterなどでは、「鬼絡み」というハッシュタグもあります。文字通り絡まれて迷惑に思うことを表す以外に、積極的にTwitter上で交流してほしいことを伝える、SNSでフォローをお願いする際にも用いられます。
【例文】
- SNSで鬼絡みされて、付き合いきれないからブロックしてやった。
- 〇〇が好きな人、鬼絡み希望です。