「ギャグ線」とは?意味や使い方をご紹介

センスの良い笑いとは?ふと、そんなことを考えさせられる「ギャグ線」という言葉があります。「ギャグ線」とは、若い世代で使われている「ギャグのセンス」を意味する言葉です。今回は「ギャグ線」の意味や使い方から、その言葉にふさわしい笑いまで詳しく解説します。

目次

  1. 「ギャグ線」とは
  2. 「ギャグ線」の用例
  3. 「ギャグ線」の意味する面白さとは
  4. 「ギャグ線」の英語表現
  5. スラングから常用される言葉へ

「ギャグ線」とは

「ギャグ線」とは、「ギャグのセンス」を略した言葉です。主に若者を中心に使われている言葉のひとつで、相手から笑いを引き出す能力のことを「ギャグ線」と言います。

通常「センス」とは良いか悪いかで評価されるものですが、「ギャグ線が良いね」とは言いません。この場合の「センス」は「能力」を意味していますので、「高い」あるいは「低い」という評価になります。

ちなみに、「線」と漢字表記されてはいますが、「線」自体に特別な意味はなく完全な当て字です。「ギャグセン」でも「ギャグ線」でも意味は全く同じですが、インターネット上では「ギャグ線」と書かれることの方が多いようです。

「ギャグ線」の用例

  • 最近のアイドルは見た目がイケてるだけでなく、ギャグ線もかなり高めだ。
  • 自分は幹事として盛り上げ役に徹するつもりだが、ギャグ線が低いのでしらけてしまわないか心配している。
  • 勉強もスポーツもできてギャグ線も高いとくれば、彼が人気者になるのも頷ける。
  • 親友の選んでくれた誕生日プレゼントが、ギャグ線高すぎて笑いが止まらない。

「ギャグ線」の意味する面白さとは

日本語では、「興味深い」や「楽しい」、「滑稽」などの意味をすべてまとめて「面白い」と表現します。それをふまえた上で、「ギャグ線」に求められる面白さについて、詳しくみていきましょう。

『ギャグ線が高い人』の共通点

2019年4月に、gooランキング編集部が20代~40代男女計500名に対して『ギャグ線が高いと思う有名人』アンケートを行いました。以下はその結果です。
 

1位 マツコ・デラックスさん
2位 大泉洋さん
3位 ムロツヨシさん
以下、4位 阿部サダヲさん、5位 柳沢慎吾さん、同率5位 竹中直人さん、と続きます。

この中でひとつ注目したいのは、ランクインしているのは必ずしもお笑いを本業にしている人ではない、という点です。さて、これは一体なにを意味しているのでしょうか。

「ギャグ線」に求められるウィット

マツコ・デラックスさんにしても、大泉洋さんあるいはムロツヨシさんにしても、非常に語彙力が高く知識が豊富であることで知られています。

そして彼らの「面白さ」は、前もって準備されたものではなく、状況や相手に応じて自然に引き出されているものであることがわかります。つまり彼らの「面白さ」に共通するのは、「知性的であり臨機応変さを備えている」という点、そして「自然に発生している」という点です。

彼らが多くの人たちから「ギャグ線の高い人」と支持される理由は、こういうところにあるのではないでしょうか。

「ギャグ線」の英語表現

英語における「gag(ギャグ)」とは、「人を笑わすための場当たり的なせりふ」のことをさします。また時には「軽口」や「悪ふざけ」を意味することもあります。

一方、「ギャグ線」の「ギャグ」も‘即興的‘である点は英語と共通しています。しかし、人を笑わせようと意識しているわけではないので、「gag」という単語を使ったのではしっくりきません。

そこで、より「ギャグ線」の意味に近づけるには「humor」という単語を使います。「humor」とは「健全な人がもっている共感者を得るような人間味あふれたおかしさ」を意味する言葉ですので、”good sense of humor”とすることで「ギャグ線が高い」を表現できます。

スラングから常用される言葉へ

いつ頃から「ギャグ線」という言葉が使われるようになったのか、実は定かではありません。しかし、調べてみると2000年代初頭にはすでにネット上に登場していたようです。

一部のネットユーザー間で使用されていた言葉が表に出て来ることは珍しくありませんが、15年も変わらず使われ続けるのはかなり稀な例です。それだけ「ギャグ線」という言葉は誰からも受け入れられやすく、共感を得やすい言葉であったといえるでしょう。

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