「デリカシー」の一般的な意味
「デリカシー」は日本語としても使われますが、そもそもは英語で「delicacy」と表し、意味は「繊細・優美な様」という意味を持っています。語源はラテン語で「繊細」を意味する「delicata」から来ています。それが時代を経て派生し、「delicacy」という言葉が生まれました。
「デリカシー」の使い方
「デリカシー」という言葉についてどのような場面で使うのか例を挙げて説明します。
- 「デリカシーに欠ける発言をしてしまいまして申し訳ありませんでした。」
- 「もう、あんなデリカシーのない人と付き合うのをやめる!」
- 「相手が気を使って物を言っているのに、なんであなたはそんなデリカシーの欠片もないことを言うの!」
日本語で「デリカシー」という言葉を使う場合は「デリカシーのない」、「デリカシーに欠ける」といったネガティブな表現を使うことが非常に多く見受けられます。
「デリカシー」を使った英語表現
「デリカシー」を使った英語表現しては以下のようになります。
- You are aperson without the delicacy.(あなたはデリカシーのない人ですね。)
- You lack delicacy very much.(あなたは非常に繊細さに欠けています。)
- I have not looked so far, and this work is delicate.(この作品は今まで見たことがないぐらい繊細です。)
あまり知られていない「デリカシー」の別の意味について
さきほどご説明しました「デリカシー」は日本語としても一般的に認知されているのでご存知のかたも多いでしょう。しかし、実はあまり知られていない「デリカシー」の別の意味が存在します。「デリカシー」にはなんと「珍味、ごちそう」という意味を持っています。フォアグラ、フカヒレ、キャビアなどのようにある特定の場所でしか食べられない珍しい食べ物のことを指します。「デリカシー」が「珍味、ごちそう」という意味を持つようになったのは諸説あるようですが、「delicatessen」(調整食料品)の意味が派生してできたものという説が有力です。
「珍味」の英語表現
「デリカシー」を「珍味」という意味で使用する場合は以下のような表現を用います。
- The delicacy menu of marine products is reputation in this shop.(こちらの店では海産物の珍味が評判です。)
- I do not have a custom to eat such a delicacy food.(私はこのような珍味を食べる習慣がないのよ。)
- I can eat a delicacy using the food of the sea and the mountain in this area.(この地域では海や山の食べ物を利用した珍味が食べられます。)
まとめ
いかがでしたでしょうか?「デリカシー」と言われたら、日本語としても一般的に使用されていることから、正確に答えられることはできなくともなんとなくの意味はおわかりになられた方もいらっしゃるでしょう。しかし、「デリカシー」には「珍味」という「繊細、優美」という意味とは似ても似つかない意味を持つことを知っていらっしゃった方はおそらく非常に少ないのではないかと思います。「デリカシー」という言葉の一般的な意味だけでなく、予想外の意味を持つ奥深い言葉であることを知っていただけると幸いです。