「リスポーン」の意味
「リスポーン」(respawn)とは、「ゲーム内でやられたキャラクターがある地点で復活すること」を意味するゲーム用語です。
主にFPSなど、一兵士となって戦場で戦うジャンルのゲームで広く採用されているシステムであり、もしキャラクターが倒されても、特定の地点で復活することによって、引き続き同じゲームに参加することができます。
また、派生的に「ゲーム内で取得したアイテムや、打倒したモンスターが、同じ時点で復活すること」もリスポーンと呼ぶことがあります。
「スポーン」とは?
「respawn」は「再びスポーンする」という意味であり、英単語「スポーン」(spawn)の意味は、以下の通りです。
- (魚やカエルなどが)卵を大量に産む、またはその卵
- どっさり生まれる、またはその生まれたもの
日本語では「湧く」という言葉の意味が近いでしょう。「水が湧く」「虫が湧く」などのように、集合的なもの・同種のものがある場所で自然発生するというイメージです。
ゲーム用語としては、やられたキャラクターがぞくぞくとゲーム世界に「湧く」ことから定着したようです。
表記ゆれ
「リスポーン」という言葉は、日本語として日常の中に定着しているとは言い難いため、「リスポン」「レスポーン」「リスボン」などの表記ゆれが散見されます。
とりわけ「リスボン」はポルトガルの首都「Lisbon」が連想されやすく、誤用としてしばしば指摘されます。「ポルトガルの首都で復活するの?」とからかわれてしまうことのないようにご注意ください。
「リスポーン」の使い方
「リスポーン」という言葉が使われるのは、ゲームのプレイ中です。ゲームによってはリスポーンのために一定の条件や手順が必要となる場合もありますが、いずれの場合でも「特定地点での復活」を意味する点は共通です。
(A)
敵にやられてリスポーン地点まで戻されてしまった。はやく前線まで戻らないと!
(B)
拠点Aは敵に囲まれているので、拠点Bでリスポーンしよう。
「リスポーン」システムの意義
「リスポーン」はやられたキャラクターが復活できるシステムですが、無条件かつ無制限に復活できるわけではありません。
このシステムを採用しているゲームでは、以下のような勝利条件が設定されている場合がほとんどです。
- 制限時間内に敵チームのキャラクターをより多く倒す
- 制限時間内に敵チームより多くの陣地を確保する
リスポーンの機会が増えれば増えるほど、これらの条件達成は難しくなります。
他プレイヤーを倒したり逆に倒されたりの局面がひたすら連続する緊張感とともに、ゲーム全体の勝利条件を駆け引きする面白さの演出が、リスポーンシステムの意義といえるでしょう。
「リスポーン」に該当しない例
以下のような例は、「リスポーン」には該当しません。
- キャラクターの死亡・戦闘不能が、そのままゲームオーバーにつながる。タイトル画面やロード画面に戻される場合も同様
- キャラクターが死亡・戦闘不能となっても、その場で蘇生や復活ができる(決まった場所ではない)
ただし1については、直前のリトライポイントからゲームをやり直す行為が「特定地点での復活」に見えなくもないため、俗語的に「リスポーン」と呼ばれることもあります。
リスポーンとスポーン
「リスポーン」は「再びスポーンする」の意であるため、一回のゲーム中で一度しか発生しないと決まっているものは「スポーン」と呼び、「リスポーン」は使えません。
例として、ある場所のあるアイテムが、一度取得すればなくなってしまうのなら「スポーン」したもの、時間経過などの条件で何度も復活するのなら「リスポーン」と呼べます。
「リスポーン」の関連語
- リスポーンポイント…リスポーンする地点のこと。ゲーム側で指定されている場合もあるが、複数の候補からプレイヤーが復活場所を選べるゲームもあり、その場合はリスポーンポイントの選択が重要な戦略となる。
- リスポーンキル(リスキル)…リスポーンしたばかりのキャラクターをその場ですぐキルする(倒す)行為のこと。これが可能だと、永遠にリスキルし続けることが可能となってしまうため、基本的にはゲーム側で対策されている。