「すぐに」とは?
「すぐに」とは、何かをした後に時間を置かないで次のことが行われることを表現しています。「すぐに」を使用することで「早いタイミングで◯◯をする」と急いでいる様子が伝わります。
「すぐに」の例文
自分が早く物事を行うことを相手に伝える場合は「すぐに」という表現を用います。また、相手に対して早く行動を起こして欲しい時にも「すぐに」を使用することがあります。
【例文】
- これが終わったらすぐに行きますね。
- 商品はすぐに届くのかな?
- 東京に着いたらすぐに会いたい!
- 授業が終わったらすぐに職員室まで来なさい。
- 結果はすぐに分からない。
- 受付時間はすぐに終了した。
敬語で話す時「すぐに」は使える?
敬語で話す時「すぐに」という表現がふさわしくない場合があります。特に、ビジネスの取引や接客におけるお客様対応の際は、相手が不快な思いをしないように気をつけて使用する必要があります。
プライベートでもビジネスにおいても、話し言葉として「すぐに」を使用する場面は多々あるでしょう。しかしビジネス文書に「すぐに対応してください」と記載するのはいかがでしょうか。また会社の上司に向かって「どちらが良いかすぐに決めてください」というと、多少きつい表現に聞こえませんか。
仲の良いお客様や先輩など親しい間柄ならば許されるかもしれませんが、かしこまったビジネスの場において「すぐに」を使用するのはあまりふさわしくないのです。
「すぐに」の類語
「すぐに」の類語はいくつか存在します。類語により細かいニュアンスの違いがあります。ビジネスでの会話やメール文、接客や目上の方への対応時など「すぐに」というのがふさわしくない時に是非ご活用ください。
早急に
「早急(さっきゅう、そうきゅう)」とは非常に急ぐということを表します。元は「さっきゅう」と読まれていましたが、近年は「そうきゅう」と読む人が多く、どちらの読みでも良いとされています。「早く+急ぐ」という漢字から大変急いでいることが表現されています。
【例文】
- 早急に資料の提出を願います。
- 早急に判断をお願いします。
迅速に
「迅速(じんそく)」とはすぐさま物事が処理されることを表します。「迅」は訓読みでは「迅い(はやい)」と読みます。スピードを表す「速い」と同じく「迅い」もスピード感を表現しています。しかし「迅」には「激しい」という意味もあるためスピード感に加えて激しさもあり、より力強くスピーディな様を表現しています。
【例文】
- 迅速な対応が求められる。
- 消防隊員は迅速な救助活動を行った。
速やかに
「速やか」とは時間を置かずにすぐさま行うことを表します。
【例文】
- 速やかに避難してください。
- 彼女たちは速やかに会場を後にした。
即時
「即時」とは前もって予備の時間を取らないことを表します。例えば電話のダイヤルを押して通話する方法を「即時通話」と言います。昔は、電話をするために電話交換手に通話したい相手を申し込み、繋いでもらうという予備動作が必要でしたが、現代では電話交換手にお願いすることなく、ダイヤルを押せばすぐに電話が可能です。
このように、目的の前に予備の時間を取らなくてもよいことを「即時」と表現します。
【例文】
- 現代は待時通話から即時通話に切り替わった。
- 即時解散を命じられた。
即刻
「即刻」とは大急ぎで他のことよりも先にやることを表します。すぐにその時にやることを、動作の前に付けて表します。
【例文】
- 即刻撤退させました。
- 今回の件につきましては即刻決断をしました。
至急
「至急(しきゅう)」とは大急ぎで他のことよりも先にやることを表します。もっと急を要する場合は「大至急(だいしきゅう)」という表現も使用されます。
【例文】
- 至急売り場に戻ってください。
- 大至急現場に向かってください。