「イカ東」とは?
「イカ東」とは、‘いかにも東大生‘の略語です。しかし残念なことに、良い意味で‘いかにも‘という言葉が使われているわけではありません。
「ダサい」や「野暮ったい」、「真面目すぎる」などのマイナスイメージを指して「いかにも東大生=イカ東」と呼んでいます。
「イカ東」は主に男子学生に対して使われますが、女子の中に「イカ東」がいないわけではありません。しかし女子の場合は、外見にかかわらず「東大女子」と呼ばれることが一般的です。
こんな人が「イカ東」だ!
では実際、どのような特徴をもった人が「イカ東」と呼ばれる傾向があるのか。主だったものを以下にまとめてみました。
【ファッション編】
- 地味な色合い
- チェックまたはボーダーが定番
- 黒縁メガネ
- リュックを愛用
【人物編】
- 勉強は趣味の一部
- のめり込むと時間を忘れる
- 独自の世界観を持っている
- 研究テーマで他者とコミュニケーションを取ろうとする
ファッションセンスがないだけで「イカ東」と呼ばれることはありません。「イカ東」とは、探求心が学問に偏りすぎた結果、ファッションにまで気が回らず野暮ったくなってしまっている人のことを指します。
「イカ東」と「イケ東」
「イカ東」の派生語として、「イケ東」(‘イケてる東大生‘の略)という俗語も存在しています。
「イケ東」は、もともとおしゃれな東大生に対してではなく、ファッションセンスを磨いた結果「イカ東」から頭ひとつ抜けた人、イケてる感じになった東大生に用いられていました。
しかし実際のところ、身に着けているものに関して言えば「イカ東」と「イケ東」の間に明確な違いはないようです。
『イカ東コンテスト』で発揮される実力
マイナスイメージの付きまとう「イカ東」という言葉。しかし、どんなイメージも自身をアピールするエネルギーに変えてしまうのが東大生の頼もしさです。
2016年11月に行われた駒場祭では、フィナーレ企画として『科類対抗イカ東コンテスト』が開催され、各科から選ばれた6人の候補者が‘最も東大生らしい東大生‘を目指し「トーク力」「ファッションセンス」「コミュニケーション能力」「知力」の4分野で競い合いました。
「ポジティヴなイカ東像を内部から外部に発信したい」と出場者のひとりが語ったように、一方的に作られたイメージを打破するパワー、それを持ち合わせた東大生こそが正真正銘の「イカ東」なのかもしれません。