「cheat」の意味
チートと聞くと、まず英語の「cheat」を思い浮かべる方が多いと思います。意味は「不正」「ずる」「いんちき」です。後に見る「チート」の由来となります。
テストでカンニングしたり、チェスの対戦でコンピュータープログラムに次の手を考えさせたり、ゴルフで一打ごまかすなど、ルールを無視した行為のことを指します。
浮気をすることも、英語では「cheat on his wife(妻に対し不正を働く=妻を裏切って浮気する)」のように「cheat」を使って表現されます。
「チート」とは
広い意味で「不正」「ずる」を意味する「cheat」ですが、そこから派生した「チート」は、主にゲームの世界で「プログラムを不正に改造すること」を指す言葉でした。
普通にゲームをプレイせず、ゲームの大元であるプログラムをいじる事で、主人公をいきなり最強レベルにしたり、所持金を上限いっぱいにしたり、敵と戦ってもダメージを受けない状態などにすることができました。これは「チート行為」と呼ばれ、もちろん非難の対象でした。
しかし、セキュリティの向上などでプログラムの改造自体が難しくなると、「チート」という言葉はオンラインゲームなどで圧倒的に強いプレイヤーに対して使われるようになりました。
これは相手が不正行為をしたから非難しているのではなく、「チート(不正)行為をして得たような強さ」だと、どちらかというと相手を称賛しています。「あいつチートだ」と言う時は、「あいつはずるいくらい強い」「強すぎる」というニュアンスになります。
「リアルチート」とは
では、上述の「チート」を踏まえると「リアルチート」とはどういう状態なのか?それはつまり「現実世界にいるにも関わらずチートしているような状態」のことです。
もはや本当かどうか疑わしい伝説レベルの功績・偉業を遺している学者や軍人、更には生まれながらの億万長者、容姿端麗成績優秀スポーツ万能その上演技も一流な俳優、一週間で10か国語を習得してしまうような小学生などがいれば、彼らは「リアルチート」だと言っていいでしょう。
まるで漫画や映画に登場する主人公のような彼らの人生は、常人から見れば「チート」状態なのです。
「リアルチート」の用例
- 存在がかっこよすぎてもはやリアルチート
- ルーデルのエピソードがリアルチート過ぎてやばい
- あの人の強さはもはやチート級だ
「リアルチート」の実例
よく「リアルチート」の実例として名前が挙げられる二人の軍人を簡単にですがご紹介します。凄すぎて逸話なのか伝説なのか判断がつかないくらいですが(それだけ本人がすごかったという事ですが)、そういう点が正に「リアルチート」なのでしょう。
第二次世界大戦中に活躍したドイツ爆撃隊の英雄。歴史上最も多くの戦車を撃破。
スターリンが恐れ、ヒトラーすら一目置いた。
◆戦績◆(出典:アンサイクロペディア)
- 出撃回数2530回(落とされた回数30回)
- 破壊した戦車519両(史上最多)
- 破壊した装甲車・トラック800台以上
- 破壊した火砲150門以上(100mm口径以上限定)
- 破壊した装甲列車4両
- 戦闘不能にした軍艦3隻(戦艦、嚮導駆逐艦、駆逐艦)
- 沈めた上陸用舟艇70隻以上
- 落とした航空機9機(戦闘機2機、爆撃機5機、その他2機)
フィンランドの軍人で史上最強のスナイパー。
白いギリースーツを纏っていた姿から、敵から「白い死神」または「災いなす者」と呼ばれた。
◆戦績◆
- スナイパーとして史上最多の542名射殺の記録を残す
- シモ・ヘイヘがいるという林の中に足を踏み入れた小隊が1時間後に全滅。
- コッラーの戦いでヘイへ含む32人のフィンランド軍で4000人のソ連軍を撃退