「多少」とは?意味や使い方をご紹介

皆さんは「多少」という言い回しをご存知でしょうか。多いか少ないかの程度を表す言葉で、どちらかと言えば控えめなものとして、日常的に謙譲語などでもよく使われることが多いです。ここでは「多少」の意味や使い方などを、順に紹介していきます。

目次

  1. 「多少」の意味や使い方
  2. 「多少」の古語
  3. 「多少」の類語
  4. 「多少」の英語

「多少」の意味や使い方

「多少」は「たしょう」と読み、多いことと少ないこと、また多いか少ないかの程度を表す言葉です。「多少に関わらず」「多少の誤りは仕方ない」「多少は心得がある」というように使います。

通常はどちらかと言えば多いよりは少ない方、ほんのちょっとした分量をさします。例えば「多少後悔している」という場合、とても、ものすごく、とは考えません。
 

「多少」の古語

「多少」は「譬ば人の家に多少の男子を生ぜるは此を以て家の栄とす(今昔物語集)」など、古い言葉では現在とは反対に、むしろ多いことの意味でした。

平安時代の前後は、大きく立派であることを、わざと「小さい」とランクを落とす、へりくだった表現が多くありました。それが時代と共に意味が変わり、どういうきっかけでか真逆になって現在に残っています。

「多少」の類語

「多少」の類語は「多寡(たか)」になります。また、「多少」を使った慣用句に「多少なりとも」「多かれ少なかれ」「多少の差はあっても」などがあります。

「寡」は少ないという意味なので、二つの言葉はほとんど同じです。「報酬の多寡を問わず依頼に応じる」というように使いますが、文章語としての場合がほとんどです。

「多少なりとも」はどちらかと言えば少しの意味、「多かれ少なかれ」「多少の差はあっても」は、数量や程度に差があっても、という意味になります。

「多少」の英語

「多少」の英語は、直訳の場合はmore or lessになります。その他、little(少し)、number(数の大小)、quantity、amount(量の大小)などがあります。
・参加者の多少によって予定は変わるかもしれない…The schedule may vary with the number of participants.
・ごみは多少にかかわらず自分で始末してください…Please dispose of the garbage yourself regardless of the amount.
・私はフランス語を多少話せます…I can speak a little French.
・世の中を多少は知っている…I have seen something of the world.
 


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