おま語とは?おま語の意味
「おま語」とは、「お前の国にも売ってやる、ただしお前の国の言語抜きで」を省略したネットスラングで、ゲームが海外配信される際に日本語対応が削除されている状況を皮肉った表現です。
おま語の説明
おま語は主にSteamなどの海外ゲーム配信プラットフォームで、日本製ゲームが販売される際に発生する現象を指します。本来日本語に対応しているゲームなのに、海外向けには日本語の音声や字幕が削除され、英語のみの対応になっている場合に使われます。これはゲーム開発会社のコスト削減のためで、特に声優の権利料や日本語フォントの使用料が高額であることが理由とされています。ゲームコミュニティでは、このような言語制限に対してユーザーが不満や皮肉を込めて「おま語だ」と表現することが多いです。例えば「このRPG、おま語でストーリーが全然理解できない」といった使い方をします。
ゲームを楽しむ上で言語の壁は大きいですよね。おま語問題は、グローバル化が進む現代ならではの面白い現象だと思います。
おま語の由来・語源
「おま語」の語源は、「お前の国にも売ってやる、ただしお前の国の言語抜きで」という皮肉を込めたフレーズを省略したものです。2010年代半ばからSteamなどの海外ゲームプラットフォームで日本製ゲームが配信される際、日本語対応が削除される現象が頻発し、ゲームユーザーコミュニティで自然発生したネットスラングです。「おま国」(お前の国には売らない)という用語から派生し、特に言語に焦点を当てた表現として定着しました。
ゲームを楽しむ権利は世界中のユーザーに平等にあるべきですね。言語の壁がなくなる日を期待しています。
おま語の豆知識
おま語問題は特に声優の権利料に関連しており、日本の声優業界は海外に比べて権利料が高額な傾向があります。また、日本語のフォント使用料もアルファベット圏より高く、これがローカライズコストに影響しています。面白いことに、海外のゲームユーザーも日本語音声を求めるケースが多く、おま語は日本人だけでなく海外の日本ゲームファンも困らせる現象となっています。
おま語のエピソード・逸話
ゲーム開発会社CD PROJEKT REDの日本担当である本間覚氏は、Twitterで「日本の音声権利料は他言語と比べて群を抜いて高額」と語り、話題になりました。彼は「日本ではそれが正当な対価だと思うが、本社の説得が中々大変」と述べ、おま語現象の背景にあるビジネス的な事情を明かしています。この発言はゲーム業界関係者だけでなく、一般ユーザーにも大きな反響を呼び、おま語問題の認知度を高めるきっかけとなりました。
おま語の言葉の成り立ち
言語学的に見ると、おま語は「省略による造語」の典型例です。長いフレーズからキーワードのみを抽出し、新しい単語を形成する日本語の造語メカニズムを反映しています。また、ネットスラングとしての特徴である「皮肉や批判を婉曲的に表現する」機能を持ち、インターネットコミュニケーションにおける言語の経済性と表現の多様性を示しています。さらに、グローバル化による言語サービスとローカル文化の衝突という、現代的な言語問題を象徴する用語でもあります。
おま語の例文
- 1 せっかく気になってた日本製のゲームがSteamで発売されたから即購入したのに、おま語で日本語対応なし…設定画面で言語変更しようとしたら英語しかなくてガッカリした
- 2 友達と同時に同じゲーム買ったのに、彼のは日本語フルボイスで私のはおま語版。同じ値段なのにおま語って本当に納得いかないなあ
- 3 おま語のRPGをプレイしてたら、重要なストーリーが全然理解できなくて、結局ネットで攻略サイト見ながら進める羽目になった
- 4 海外のゲーム配信プラットフォームで日本製ゲームを買うときは、まずレビューで『おま語じゃない?』って確認するのがお約束になってる
- 5 おま語版のゲームで、日本語のキャラクター名が全部ローマ字表記になってて、誰が誰だかわからなくなる悲劇…読み方も推測できないし最悪
おま語の歴史的背景と変遷
おま語という現象が顕在化したのは、2010年代半ばから後半にかけてです。Steamなどの国際的なゲーム配信プラットフォームが普及するにつれ、日本製ゲームの海外展開が増加しました。しかし、開発元や出版社がコスト削減を優先した結果、日本語対応を削除するケースが相次ぎ、ゲームユーザーコミュニティで自然発生的に生まれた用語です。
当初は「おま国」という表現が主流でしたが、特に言語面に焦点を当てた「おま語」という表現が2017年頃から定着し始めました。ゲームフォーラムやSNSで使用されるうちに、一般的なネットスラングとして認知されるようになりました。
関連用語と使い分け
- おま国:特定の国や地域での販売自体が制限される現象
- おま値:販売はされているが、他国より著しく価格が高い場合
- おま県:テレビ番組や映画の地域限定配信・放映
おま語はこれらの関連用語の中でも、特に「言語」に特化した表現です。ゲーム以外のメディアでも使用されることがありますが、基本的にはゲームコミュニティで使われることが多い用語です。
おま語問題への対応と注意点
おま語版ゲームを購入してしまった場合の注意点として、非公式の日本語化パッチを使用する際は自己責任で行う必要があります。公式サポートがないパッチはセキュリティリスクやゲームの不具合を引き起こす可能性があります。
また、開発元に対して日本語対応を求める場合、建設的なフィードバックとして伝えることが重要です。SNSなどで単に不満をぶつけるのではなく、公式の問い合わせフォームから要望を伝える方が効果的です。
よくある質問(FAQ)
「おま語」と「おま国」の違いは何ですか?
「おま国」は特定の国や地域でゲームの販売自体が制限される現象を指し、「おま語」は販売はされているものの、日本語の音声や字幕が削除されている状態を指します。おま語はおま国の一種で、特に言語面に焦点を当てた表現です。
なぜ開発元はわざわざ日本語を削除するのですか?
主な理由はコスト削減です。日本の声優の権利料や日本語フォントの使用料は他言語に比べて高額で、特に海外向け販売ではこれらのコストを省くことで価格競争力を維持しようとする傾向があります。
おま語版でも後から日本語化パッチは適用できますか?
場合によりますが、基本的に公式サポートがない限り困難です。一部のゲームではコミュニティ製の非公式パッチが存在することもありますが、利用にはリスクが伴います。購入前に対応言語を確認することが重要です。
おま語問題を回避する方法はありますか?
日本のゲームを購入する際は、国内のゲームプラットフォーム(DMMゲームズなど)を利用するか、Steamなどでもストアページで対応言語を必ず確認しましょう。レビューにも「日本語対応あり/なし」の情報が書かれていることが多いです。
海外のゲームユーザーもおま語に困ることはありますか?
はい、実は海外の日本ゲームファンもおま語に悩まされることがあります。特に日本語のボイスを好む海外ユーザーは、英語版のみの販売に不満を感じることが多く、国際的な問題となっています。