「ポジハメ」の意味
「ポジハメ」とは、日本のプロ野球球団である横浜DeNAベイスターズのファンのなかでも、とりわけポジティブな人々を指すネットスラングです。主に5ちゃんねるのなんでも実況板J(通称なんj)や、おーぷん2ちゃんねるのなんでも実況板J(通称おんj)の中で使用されています。ポジティブの「ポジ」と、横浜ファンの蔑称として使われていた「ハメカス」が合わさったものなので、蔑称としての性質も孕んでいます。使用する際には注意が必要です。
「ポジハメくん」と呼ばれる顔文字 (*^○^*)
「ポジハメ」という単語に必ずと言っていいほどついてまわる顔文字が次のものです。
この顔文字はポジハメくんとも呼ばれ、「○○なんだ(*^○^*)」という口調が特徴です。なんjなどのインターネット掲示板の中では他球団ファンを象徴する顔文字との掛け合いなどが投稿されて親しまれています。
ちなみに、ポジハメくんの口の部分は「○」で表記するのが正しく、数字の0で(*^0^*)としたり半角小文字のoで(*^o^*)とした投稿がなされた場合、「誰だお前!」といったツッコミを入れるのがインターネット掲示板上ではお約束になっています。
また、ポジハメくんの派生顔文字として、以下のようなものもあります。
その名の通りネガティブなハメカス、すなわち横浜ファンを表現しています。
「ポジハメ」誕生のきっかけ
ポジハメくんが生まれたのは2013年、yahoo知恵袋に下記の投稿がされたことがきっかけでした。
背景として、2013年のWBCにおいて、横浜DeNAの選手は日本代表に選出されておらず、台湾代表の王溢正(ワンイーゼン)投手が唯一のDeNA所属選手でした。
なお、件の投稿の翌日、王溢正(ワンイーゼン)投手に登板機会がありました。WBC第2ラウンド敗者復活1回戦の台湾対キューバ戦(東京ドーム)というカード。6回裏の7点ビハインド・一死満塁という状況で、横浜ファンの期待を受けて登板した王溢正(ワンイーゼン)投手ですが、3連続長打を浴び一死も取れないまま降板、防御率は∞になってしまうという悲惨な結果に終わりました。
投稿のウキウキ具合と、登板結果の悲惨さギャップ、さらに投稿に付けられた「出来れば無関係を装いたい炎上ぶりですね。」という辛辣なコメントが大ウケとなり、ポジハメくんはインターネット掲示板上で流行することとなったのです。
「ポジハメおじさん」の存在
ポジハメおじさんと呼ばれるのは、横浜DeNAベイスターズの熱烈なファンとして知られる国際ジャーナリストの浅井信雄氏です。
浅井氏はTBS系のテレビ番組である「サンデーモーニング」にレギュラー出演していた際、スポーツコーナー「親分&ハリーの週刊御意見番」でベイスターズが話題に上ると度々コメントを求められていました。そして、その都度、毎回ベイスターズについて熱弁を奮っており、その熱心さからインターネット掲示板上では「ポジハメおじさん」と呼称されるようになりました。
浅井氏は2015年3月に前立腺癌のため79歳でご逝去され、残念ながらDeNAベイスターズのクライマックスシリーズ初進出を見ることは叶いませんでした。
「ポジハメ」のまとめ
「ポジハメ」は横浜ファンを指すインターネットスラングです。インターネットスラングはその成り立ちから負の意味を持っている可能性がありますので、使い方には注意したいですね。