正しい「VIP」の読み方
「VIP」の正しい発音は「ヴィー・アイ・ピー」です。日本においては、「ビップ」や「ブイ・アイ・ピー」と発音するのが主ですが、英語圏では「ブイ」ではなく「ヴィー」と発音します。日本の読みは、英語圏では意味が通じない可能性があるので注意が必要ですね。
「VIP」の意味
「VIP」とは、「Very Important Person」の頭文字をそのまま取ったものであり、意味は「要人、偉い人」です。ちなみに、複数形は「VIPs」です。
普段、「VIP lounge(空港にあるVIP専用ラウンジ)」や「VIP treatment(VIP対応)」などの言葉を聞いたことがあるかと思いますが、その「VIP」です。
「VIP」の使い方
「VIP」の中でも、よくみなさんが耳にするような言葉をご紹介します。
VIP待遇
「VIP待遇」とは、VIP(大統領や政財界などの重鎮)に匹敵するくらい、相手を大変丁寧に扱い、もてなすことを意味します。なお、重要人物ではない、一般人の方を前述のようなVIP並みに待遇するときにも使用することがあります。
- 接待で、先方からVIP待遇を受ける。
- 今日はこの前のお詫びに、君をVIP待遇してあげるよ。
VIP席
「VIP席」とは、特別席(VIPに向け、特別に予約をした席。VIPが見やすく、特別な位置づけの座席、観客席)のことです。
ミュージカルやスポーツ観戦などで、一般席ではない、特別な席を見かけることがあると思いますが、それがVIP席ですね。
「VVIP」も存在する!?
「VIP」のさらに上のランクのものとして、「VVIP」があります。「VVIP」は「very very important person」の頭文字を取ったもので、「超重要人物」を指します。
ボーイング787における「VVIP」
「VVIP」をターゲットとした、世界で唯一のプライベート用ボーイング787における、高級ホテル並みの内装が注目を集めているそうです。これは中国の「Deer Jet(金鹿航空)」により改装された特別仕様機であり、現在においてはドリームジェットと呼ばれています。
機内には、飛行機とは思えないような広いメインラウンジやダイニングエリア、大きなテレビが付いた綺麗なベッドルームまで完備されています。
メインラウンジの収容人数は16人までですが、他にもゲスト用のビジネスクラス並みのシートや、スタッフ用のプレミアムエコノミーシートもあります。「VVIP」は空の上でもゴージャスである、と言えますよね。
ULTRA JAPAN(ウルトラジャパン)における「VVIP」
「ULTRA JAPAN」は、毎年9月にお台場で開催されているエレクトロニック・ダンス・ミュージックのイベントです。エレクトロニック・ダンス・ミュージックのイベントとしては日本最大級で、2016年には二日間で約12万人が訪れています。
参加するには、通常の一般チケットを購入するか、その上のランクであるVIPチケットをインターネットで購入する必要があります。ちなみにVIPのサービスには、VIP専用鑑賞エリアの利用、VIP専用リストバンド引換受付/専用入場レーンからの入場、さらにはVIP専用BARがあります。
そして、ULTRA JAPANにおいても「VVIP」が存在すると言います。VVIPチケットは、関係者やスポンサーのみに購入機会が個別に与えられるため、一般の方では手に入れることが出来ません。
VVIPの方には、専用のソファーが用意されており、そこでメニュー(VVIP専用のフード・ドリンク)の注文をします。また、メインステージのすぐ左側に「VVIP Lounge」なる専用ビューエリアが設置されています。
どんな大物がVVIPなのかというと、芸能人や各企業の社長、経営者などです。芸能人では、お笑い芸人・ナインティナインの岡村隆史さん、堀江貴文さんがVVIPだそうです。
「VIP」の類語
「VIP」の類語には、以下のような単語があります。
- celebrity(略して「セレブ」と使われることが多く、ハリウッドセレブなどを指します。)
- big name(「有名人、大物」という意味です。)
- star(文字通り「スター」であり、「有名人、人気者、スポーツ選手」などを指します。)
- public figure(「公人、著名人、有名人」などを指します。)