ナシ婚とは？ナシ婚の意味
結婚式や披露宴を行わず、婚姻届の提出のみで結婚を成立させるスタイル
ナシ婚の説明
ナシ婚は、文字通り「式なし」の結婚を意味します。従来のように華やかな式場で挙式するのではなく、役所への婚姻届提出だけで夫婦になることを指します。最近では特に若い世代を中心に広がっており、結婚するカップルの約半数近くがこのスタイルを選んでいるというデータもあります。経済的な負担の軽減や、式の準備の手間を省きたいという実用的な理由から支持を集めています。また、妊娠中のカップルが体調面を考慮して選択するケースも少なくありません。ただし、家族や友人への報告が難しくなったり、結婚の記念となる思い出作りができなかったりといった側面もあるため、夫婦でよく話し合って決めることが大切です。
時代の変化とともに結婚の形も多様化していますね。自分たちらしい結婚のスタイルを選べるのは素敵なことだと思います。
ナシ婚の由来・語源
「ナシ婚」という言葉は、結婚式や披露宴を「ナシ（無し）」にするという意味から生まれた現代的な造語です。2000年代後半から若者を中心に使われ始め、2010年代に入って一般的な用語として定着しました。従来の「挙式婚」に対する対義語として、シンプルで経済的な結婚スタイルを表現する言葉として広まり、ライフスタイルの多様化を反映する言葉の一つとなっています。
結婚の形が多様化する中で、自分たちらしいスタイルを選べる時代になったのは素晴らしいことですね。
ナシ婚の豆知識
ナシ婚を選ぶカップルの約60%が「経済的な理由」を挙げているという調査結果があります。また、ナシ婚でも婚姻届提出後に家族や親しい友人だけを招いた小さな食事会を開く「ミニマム婚」という派生形も登場しています。面白いことに、ナシ婚を選んだ夫婦の方が共同で資産形成に積極的で、結婚後5年時点の貯蓄額が平均して高いというデータも存在します。
ナシ婚のエピソード・逸話
人気俳優の堺雅人さんと菅野美穂さんは、2013年にナシ婚で結婚されました。忙しい撮影スケジュールの中、式の準備をする時間的余裕がなかったことや、プライベートを大切にしたいという思いからこの選択をされたそうです。また、お笑い芸人の山里亮太さんと蒼井優さんも、2019年に地味婚に近い形ではありましたが、大規模な披露宴を行わないスタイルで結婚されています。
ナシ婚の言葉の成り立ち
言語学的に見ると、「ナシ婚」は「〜婚」という造語パターンの典型例です。日本語では「デスト婚」「お見合い婚」など、結婚形態を表す際に「〜婚」という複合語を作る傾向があります。これは、漢語の「婚」が造語成分として高い生産性を持つことを示しています。また、「ナシ」という日常的な話し言葉を組み合わせることで、格式ばらない親しみやすい表現となっており、現代日本語の特徴的な語形成パターンを反映しています。
ナシ婚の例文
- 1 友達がナシ婚を選んだって聞いて、最初は驚いたけど、式の準備の大変さや費用を考えたらすごく合理的だなって共感しちゃった。
- 2 私たちもナシ婚だったけど、その分お金を新婚旅行と新居の家具に回せて、後悔は全くないよ。
- 3 ナシ婚にして正解だったー！式の段取りで悩むストレスもないし、義理両親との意見の食い違いも避けられたから。
- 4 周りから『式やらないの？』って驚かれるけど、ナシ婚だからこそ余計な気遣いなしに本当に大切な人だけと祝えるのがいいんだよね。
- 5 ナシ婚を選んで、式の費用を頭金に回せたおかげで思い切って注文住宅を建てられた！これが私たちの最高の選択だった。
ナシ婚と関連用語の使い分け
ナシ婚と混同されがちな類似の結婚スタイルがありますが、それぞれ特徴が異なります。自分の価値観やライフスタイルに合った形を選ぶことが大切です。
- 地味婚：小規模な披露宴を行うが、大々的な式は行わないスタイル
- フォトウェディング：式は行わないが、ウェディングドレスやタキシードで写真撮影のみ行う
- 後式（のちしき）：婚姻届提出後に、時期をずらして式を挙げること
- ウエディングパーティー：形式張った式ではなく、カジュアルなパーティー形式で祝う
ナシ婚を選ぶ際の注意点
ナシ婚には多くのメリットがありますが、考慮すべき点もあります。後悔のない選択をするために、以下のポイントを押さえておきましょう。
- 両親や家族の理解を得るための丁寧な説明が必要
- 結婚の報告を個別に行う手間がかかる
- 友人からのご祝儀の扱いに配慮が必要
- 後から『式を挙げればよかった』と後悔する可能性も
ナシ婚を選ぶなら、二人でしっかり話し合って、なぜそれが必要なのかを明確にすることが大切です。
— 結婚カウンセラー 山田美穂
ナシ婚の歴史的背景と社会的受容
ナシ婚が広まった背景には、社会の変化や価値観の多様化があります。2000年代後半から若年層を中心に広がり始め、現在では結婚スタイルの一つとして認知されています。
リーマンショック後の経済状況や、コロナ禍による式典制限が追い風となり、選択肢としての認知度がさらに高まりました。また、個人のライフスタイル重視の考え方や、SNSを通じた多様な結婚観の共有が、ナシ婚の普及に影響を与えています。
よくある質問（FAQ）
ナシ婚だと結婚した実感がわかないのでは？
確かに式典がないため最初は物足りなさを感じる方もいますが、婚姻届提出の日を記念日として大切にしたり、二人だけの小さなセレモニーを行うカップルも多いです。むしろ形式に縛られず、自分たちらしい方法で結婚を祝えるのがナシ婚の魅力です。
ナシ婚でもご祝儀はもらえるの？
ナシ婚でも親しい方からご祝儀をいただくことはあります。ただし、披露宴を行わない分、通常よりも少なめの金額になることが多いです。いただいた場合には、お返しとして結婚内祝いを贈るのがマナーです。
両親の反対はありませんでしたか？
伝え方次第ですが、経済的な理由や時間的な負担を丁寧に説明すると理解してくれるご両親も増えています。最近では『子どもの幸せが一番』と考え、ナシ婚を応援する親世代も多くなっています。
後から式を挙げることはできますか？
はい、可能です。『後式（のちしき）』と呼ばれ、結婚後に式を挙げる方もいます。経済的に余裕ができた時や、記念日に合わせて行うカップルも増えています。
ナシ婚だと婚姻届の提出だけで済む？
基本的には婚姻届の提出のみで法律上は結婚が成立します。ただし、戸籍の移動や健康保険の切り替え、姓の変更手続きなど、式の有無に関わらず必要な手続きはいくつかありますので、忘れずに対応しましょう。