「人生詰んだ」の意味とは
「人生詰んだ」の意味とは何でしょう。「人生」はそのまま「その人個人の一生」ですが、「詰む」は普段の生活ではあまり聞かない言葉だと思います。「トイレが詰まった」とか「席詰めてよ」などのように「詰まる」や「詰める」ならよく使いますね。
「詰む」には以下のような意味がありますが、「人生詰んだ」は後者の意で使われます。
- 布地などの目が密になっていること
- 将棋で王将の逃げ場がなくなること
「人生詰んだ」の使い方とは
将棋では詰んだら試合が終了してしまいますから、「人生詰んだ」状態は相当追い込まれているといえます。
SNS上では少々過剰な表現が気軽に使われる面もありますが、それでも「期末テスト詰んだわ」のような言い方に比べて、「人生」を使うからにはその人にとっては絶望するほどの大きな衝撃があったということです。
- 「会社リストラされた。まじ俺の人生詰んだわ」
- 「この歳で結婚破棄とか、人生詰んだとしか思えない」
「人生山あり谷あり」とはいいますが、谷底から見上げると山頂ですっぱりと道が切れているように見えるものです。「人生詰んだ」という言葉は、進む先が途切れて見えるほどのどん底にいるときの、一時的な無気力さから出る呟きなのでしょう。
「人生詰んだ」の類義語
「人生詰んだ」によく似た表現に「人生オワタ」というものがあります。「オワタ」もまたSNSの書き込みでよく使われる表現で、「終わった」ということを意味します。
将棋では「詰んだ」状態ではもう駒を動かせませんから、自動的に試合は終了します。ですから、「詰んだ」を「終わった」とも言い換えられるわけです。
ただし、確かに将棋は「詰む」とその試合は終わりますが、また次の試合が行われます。人生もゲームのようなものなら、たとえ「詰んだ」としても、「次の試合があるさ」と気持ちを切り替えることもできるのではないでしょうか。