「あったかいんだからぁ」とは？意味やブレイク秘話をご紹介

「あったかいんだからぁ」は、お笑いコンビ「クマムシ」のデビューシングルの曲名です。「あったかいんだからぁ」とは、もともと自身の歌ネタの中で使われていた人気のフレーズ。

テレビ朝日の人気番組「アメトーク」で「クマムシ」の歌ネタが話題となり、「あったかいんだからぁ」は流行語として、2014年に大ブレイクしました。

最初は短いフレーズだった「あったかいんだからぁ」ですが、2015年にフルバージョンが作られ、楽曲としてCD化されるに至りました。

「あったかいんだからぁ」は、全体的にゆったりとした心地よいメロディーと、一度聴くと耳に残るキャッチーなサビが特徴的です。

ちなみに曲名表記は「あったかいんだからぁ♪」と、語尾に音符マークが付いています。

2015年第57回日本レコード大賞で「特別賞」、第48回日本有線大賞では「有線話題賞」を受賞し大きな話題を呼びました。

「あったかいんだからぁ」を歌う、お笑いコンビ「クマムシ」とはどんな2人なんでしょうか？

• 佐藤 大樹（さとう ひろき）ツッコミ担当
• 長谷川 俊輔（はせがわ しゅんすけ）ボケ担当　
• ワタナベエンターテインメント所属
• 2人とも昔から大の音楽好き
• 「アイドルソング漫才」など歌ネタが特徴

コンビ名になっている「クマムシ」は一般的に聞きなれない言葉ですが、どんな意味があるんでしょうか？

「クマムシ」は非常に過酷な環境にも耐え抜く微生物で、「厳しい芸能界でも生き抜いて行けるように。」との意味を込め、ツッコミ担当の佐藤さんが命名したそうです。

知り合いの作家さんから「とにかく好きなネタをやってみたらいい」と、アドバイスをもらったことをきっかけに、昔から音楽好きだった「クマムシ」の2人は「歌ネタ」を使った漫才スタイルをスタート。

いかつい雰囲気の長谷川さんが、可愛らしいアイドル風ソングを歌う「アイドルソング漫才」は、見た目とのギャップの面白さが評判を呼び、事務所ライブの観客投票で3位を獲得するほどの人気になりました。

「長谷川さんが女の子に生まれ変わって、アイドルになったときに歌う歌」という設定で、温かく感じるものについて「あったかいんだからぁ」と長谷川さんが歌い、そのボケに佐藤さんが突っ込むというスタイルで使われていました。

「あったかいんだからぁ～」と言うフレーズを思いついたのは、ボケ担当の長谷川さん。

当時バイトをしていた薬局で棚卸しをしていた際、コーンスープのパッケージに書かれていた「あったか～い」という文字を見かけ、ネタを思い付いたそう。「あったかいんだからぁ～」という流行語が生まれるきっかけになりました。

2014年、テレビ朝日の人気番組「アメトーーク!」で「あったかいんだからぁ」を使った歌ネタを披露したところ、そのキャッチーなメロディーと面白さで一気に大評判に。

番組出演後に作成された「あったかいんだからぁ」の着ボイスが、デイリーランキング1位を獲得し、話題の流行語として爆発的にヒットしました。

さらに「あったかいんだからぁ」の大ブレイクを後押ししたのが、芸能人やミュージシャン達です。

「BIGBANG」「SEKAI NO OWARI」「きゃりーぱみゅぱみゅ」といった人気有名ミュージシャンが、次々と「あったかいんだからぁ」をライブやインスタグラムで披露。

その他にも、人気アイドルグループ「AKB48」の柏木由紀さん、松井珠理奈さんを筆頭に、多くの芸能人が「あったかいんだからぁ」のマネをしたことで、一気に世間に広まりました。

国民的男性アイドルグループSMAPの曲「笑顔のゲンキ」のワンフレーズと、「あったかいんだからぁ」のサビが似ているのでは？という、いわゆる「パクリ疑惑」が一時期ネット上で話題になりました。

似ている部分

• 「笑顔のゲンキ」のAメロ下線部分：「どんな場所にいても 君だと分かる」
• 「あったかいんだからぁ」のサビ部分：「あったかいんだから」

TV番組「SMAP×SMAP」のゲストとして「クマムシ」が登場し、「あったかいんだからぁ」のサビ部分が「笑顔のゲンキ」のフレーズに似ているのではないか？という疑惑が取り上げられていました。

進行コードや音階的にも同じことがメンバーから指摘されましたが、その後番組内で「あったかいんだからぁ」と「笑顔のゲンキ」がコラボレーションし、疑惑を逆手に取った対応が大きな話題となりました。