「シンパシー」の意味
「シンパシー」とは「同情」「共感」「共鳴」を表す言葉です。日本語では、「シンパシーを感じる」「シンパシーを抱く」という感じで使います。元は英語で"sympathy"と綴ります。「共感」は自分以外の人と感情を一緒にする、という意味です。相手が怒っていること、悲しんでいることなどを自分のことのように感じることですね。
日本語の「シンパシー」は、相手への共感、同情の意味が強く、「あなたにシンパシーを感じる」という風に使います。「自分もあなたと同じだよ」「あなたの気持ちや立場が理解できます」ということですね。
インターネットの検索では、「シンパシー」と入力すると、入力支援機能で「シンパシーオブソウル」というアクセサリーショップ名が表示されます。日本語にざっくりと訳すと、「魂の共感」といったところでしょうか?ちょっとかっこいいですね。
英語「sympathy」の意味や使い方
日本語の「シンパシー」は英語で"sympathy"と書きます。この単語はラテン語から来ていて、"sym"「共に」"path"「苦しむ」ことです。相手への同情や思いやり、意見への共感や同意の意味があります。
"sympathy"は、人や物事への同情や思いやりを指し、人が亡くなったときのお悔やみの意味もありますが、その場合相手を見下す意図はありません。(類義語で"pity"「ピティ」という単語がありますが、こちらには「哀れみ」という意味があり、相手を自分より下の立場に見ている単語です。)
"sympathy"の使い方の例では、"sympathy card"(お悔やみのカード)、"sympathy vote"(同情票)などがあります。対義語で"antipathy"「アンチパシー」という単語があり、こちらは相手に対する「生理的嫌悪や反感」の意味があります。
「sympathy」の類義語「empathy」
”sympathy”の類義語として、"empathy"「エンパシー」という言葉もあります。心理学やコーチング、リーダーシップ研修などで、聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。あるいは”EQ(”empathy quotient”)「共感指数」ならどうでしょうか。
"empathy”は心理学用語で「自己移入、共感、共感的理解」のことを意味します。
"empathy"の意味と使い方には諸説あります。ひとつは、"sympathy"は相手の感情に伴って、自分の感情が動きますが、相手の立場により「近い」、「相手の感情を自分のモノのように感じる」共感が"empathy"という考え方があります。
またもうひとつは、場合によっては相手の感情が自分にはわからない可能性がある、という前提に立った上で、状況を論理的に推し量り「共感する」場合も"empathy"という言葉を使うという考え方です。
"empathy"の使い方には諸説あるということがおわかりいただけたでしょうか。相手が"empathy"を使っているときは、具体的にどういう意味か、確認が必要ですね。
「シンパシー」はどういう場面で使われている?
日本での「シンパシー」の使い方は、共感を少しかっこよく言い換えている場合が多いようです。だから、アーティストの曲名や歌詞によく使われるんですね。でも、直接「シンパシーを感じる」とあなたに言ってきてくれる相手は、あなたの感情が理解できるよ、と伝えてきてくれています。うれしいことですね。
それ以外の場面では、心理学やリーダーシップ研修などで「エンパシー」と並んで使われるケースが多いようです。こちらの意味はその使っている人によりますので、どういう意味で使われているのか、研修などに参加したときは、確認してみましょう。
タイトルや歌詞にシンパシーが入った曲
最後に、「シンパシー」というタイトルの曲やアルバムや歌詞に「シンパシー」が入った曲をご紹介します。
例えば、こんなアーティストの曲で使われています。May'n(中林芽依)さんの「Sympathy」、MONDO GROSSO:「偽りのシンパシー」 (*2018年TBS系の火曜ドラマ『きみが心に棲みついた』の挿入歌)、松岡英明さんの「あたらしいシンパシー」、ラブリーサマーちゃんの「魚の目シンパシー」、In 197666さんの「シンパシー」など、他にもたくさんあります。ネットで探してみるのも面白いですね。