「オナシャス」とは？意味や使い方を元ネタを含めてご紹介

「オナシャス」は「お願いします」という意味を表します。へりくだっているつもりでも、相手にちょっと軽々しい印象を与えてしまう表現かもしれません。

この「オナシャス」の元ネタには下ネタとの関わりがみられます。

同性愛を対象にしたアダルトビデオで使われたセリフが元ネタと言われています。そのビデオの中で「免許証返してください。お願いします。」と後半のセリフが早口になり、視聴した人には「オナシャス」と聞こえたそうです。

略語の成り立ちについてはアルファベット表記に直して見ていきましょう。（赤字は次に移る段階で脱落した音を意味しています。）

「onegaishimasu」→「onegaishasu」→「onashasu」という過程を経ていると言われています。

ネットスラングとして位置付けられていますから、誰に対しても使える表現ではないでしょう。職場や目上の人に対して使ってしまうと、意味が通じないだけではなく、あなたの人間性を損ねてしまうおそれがあります。

そのため、使う対象はあなたと親しい間柄だけにとどめておきましょう。

ここでは「オナシャス」の使い方について2つの側面から解説していきます。1つは「オナシャス」を文章に組み込んだ用例、そしてもう1つは「オナシャス」と顔文字を組み合わせた用例です。

連絡事項を先に伝えてから添えたり、連絡事項とセットで使ったりすることが多いようです。ツイッターや書き込み掲示板などの利用者を中心に使われています。
 

• 明日時間あるなら数学の宿題手伝って！オナシャス！
• 去年はいろいろありがとう。今年もよろしくオナシャス！
• 気になった人は、申請オナシャス！
• 俺遅れそうだから、もうちょっと待って！オナシャス！
• 来週誕生日だから奮発したプレゼント、オナシャス！

SNSなどでは、顔文字とともに使われる傾向があるようです。文字を単独で使うよりもメッセージに、さらに広がりを与える効果が感じられます。

顔文字を使うことによって、「お願いします」という気持ちを伝えやすくなっているのではないでしょうか。（ただ、仕事上は、このような表現が相応しいとは言えないでしょう）

「サーセン」とは、「すみません」を崩した体育会系っぽい言葉です。心から謝罪しているように感じられないため、某書き込み掲示板などにおいて、もてはやされるようになりました。

どんな場面でも使える表現ではなく、ビジネスシーンでの使用は避けられています。「オナシャス」と同じように響きが軽く、謝罪しているというよりも相手を小馬鹿にしているような印象を与えてしまうからです。

プライベートな事実を述べた後に書き添える形で使われています。

使用例：

• 近頃ケーキ画像ばかりうpしてサーセン！
• 俺には、せいぜい10分が限界でしたサーセンw
• 今日は近くでBBQ。みんなは仕事中なのにサーセンw
• 昼から常夏の海で酒を浴びてサーセンw
• 昨日はごちそうさま！みんなで部屋中を散らかしちゃってサーセン！

アダルトビデオの出演者が発した言葉が元になった「オナシャス」。ただし、使用できるシーンは私的な場面に限られており、あなたと面識があって、よほど仲がいい相手でないと誤解を招くおそれがあるので注意しましょう。

くだけた表現を楽しむ心の余裕を持つのも大切ですが、TPOは踏まえた言葉の選択をすると良いのではないでしょうか。