「くだん」とは?意味や使い方をご紹介

「くだん」とは、「前に述べた事柄」や「例の」という意味の言葉で、相手と共通認識がある事柄を話題にするときに使います。また、同じ字・読みの「件(くだん)」という名前の伝説の妖怪も有名ですね。この記事では、そんな「くだん」の意味や使い方をご紹介しています。

目次

  1. 「くだん」の意味
  2. 「くだん」の使い方
  3. 「くだん」の如し
  4. 「件(くだん)」という妖怪
  5. 「くだん」のまとめ

「くだん」の意味

「くだん」とは、「前に述べた事柄」「例の」「いつものこと」という意味の言葉です。これは、「前に述べた事柄」や「例の」という意味の「くだり(件)」という言葉の音が変化した言い回しで、お互いに共通認識がある事柄について話題にする際に使われます。

この「くだん」は、漢字で書くと「件」と書きますが、「件」という漢字は「けん」と読むこともできます。「けん」と読む場合は特定の事柄を指したり、事柄を数える数詞となり、同じ「件」でも「くだん(件)」と「けん(件)」で読み方が違うと意味も異なりますのでご注意ください。

「くだん」の使い方

「くだん」という言葉は、相手と共通認識がある事柄を話題にするときに使う言葉です。「くだん」という言葉自体に善悪のニュアンスはありませんが、他の人に聞かれたくない言葉や、直接的な表現で口に出すことがはばかられる話題について話す時に、「くだん」を使うことでオブラートに包んだ表現ができるのでとても便利です。

よく使われる「例の○○」という言い回しは、「くだんの○○」と言い換えることができます。

「くだん」の例文

  • 「くだん」の件、くれぐれも他言無用に願います。
  • 「くだん」の案件に関しては、進捗報告を必ずメールと口頭の両方で行ってほしい。
  • 「くだん」の人物への対応は難しいので、必ず二人以上で接客すること。
  • 両親が「くだん」の〇〇と言っていることのほとんどが、長年引きこもりの叔父のことを指していると最近理解できるようになった。

「くだん」の如し

「くだん」の使い方の一つに、「件(くだん)の如し」という表現があります。文書・証文などの末尾に書きしるす語句で、「前に記した通りである」という意味の決まり文句です。多くの場合、「如件」と書かれます
 

一、金子弐両也。
右者下拙儀讃州地方ニ罷越ニ付、金子入用ニ付借金候事実正ニ候。返弁之儀当暮限壱割五歩之利足を加、元利共必然皆済可致、仍之借用始末如件候。
文久辛酉歳十月十四日
坂本龍馬
良助殿

上記は、坂本龍馬が香川県に行きたいので2両貸して欲しいという旨を記した手紙です。月末までに15%の利息を付けて返済すると書かれており、末尾を「如件候」と締めくくっています。

「件(くだん)」という妖怪

江戸時代後期頃から、西日本を中心に「件(くだん)」という妖怪の伝説が語り継がれています。「件」は、その字が表すごとく「人」の顔と「牛」の体を持ち合わせた妖怪で、人の言葉を話し、非常に短命で、死ぬときに不吉な予言を残すと言い伝えられています。

この「件」の残す不吉な予言は高確率で的中すると言われていますが、「件」の絵姿を厄除招福の護符として飾ることで難を免れることができると信じられていました。現在でも「件」を目撃したという都市伝説は健在で、大きな災害が起こると「件」を目撃したという噂が広まることもあります。

また、子どもに大人気の『妖怪ウォッチ』にも、『くだん』という半人半牛の占い妖怪が登場したり、内田百閒の短編小説『件』や、漫画『クダンノゴトシ』(渡辺潤)などでも「件」についてえがかれており、いまや「件」はメジャーな妖怪の一つといっても過言ではないでしょう。

「くだん」のまとめ

「くだん」とは、相手と共通認識がある事柄を話題にする際に使われる表現ですが、同じ用途で使われる「例の~」という言葉と比べてかしこまった響きがあるので、より大人の表現となります。

しかし、昨今の妖怪ブームの影響で、年齢の若い方々には国語表現の「くだん」よりも、都市伝説や漫画やゲームに登場する妖怪「くだん」の方が馴染み深いかもしれませんね。


人気の記事

人気のあるまとめランキング

新着一覧

最近公開されたまとめ