「継承」とは?意味や使い方をご紹介

「継承」という言葉を聞いたことがありますか。日常生活では目にする機会は少ない言葉ですが、歴史の授業やテレビニュースで一度は目にしたことがあるでしょう。しかし、みなさんは「継承」の正しい意味を理解していますか。ここでは、「継承」の意味や使い方を紹介します。

目次

  1. 「継承」とは
  2. プログラミング「継承」
  3. 映画「ヘレディタリー/継承」
  4. 「継承戦争」とは

「継承」とは

「継承」とは、先人の権利や義務、財産などを受け継ぐことです王位継承などという場合によく使われます。「承継」とも呼ばれます。厳密にいえば「継承」と「承継」は違いがあるのですが、その違いを気にする必要はほとんどありません。

天皇の位を継ぐことを皇位継承といいます。帝位継承ともいいます。皇室典範にも、「皇位は皇統に属する男系の男子が、これを継承する」と記載されています。

「継承」は、

  • 「ローマ帝国の皇帝位を継承した。」
  • 「地位を継承したものの、責任が増えただけでいいことは何もなかった。」

のように使われます。

プログラミング「継承」

プログラミングにおいて「継承」とは、オブジェクト指向を構成するための概念の一つです。オブジェクト指向とは、システムの振る舞いをオブジェクト同士の相互作用として捉える考え方です。

あるオブジェクトが別のオブジェクトの特性を受け継ぐことを、両者間に継承関係があると表現します。具体的には、変数定義や操作が引き継がれます。この「継承」を利用することで、コードの再利用ができ、効率的なプログラムを書くことが可能となります。

映画「ヘレディタリー/継承」

「ヘレディタリー/継承」は、2018年のアメリカ合衆国のホラー映画です。サンダンス映画祭でプレミアム上映された直後から絶賛されていて、「直近50年のホラー映画の中の最高傑作」、「21世紀最高のホラー映画」と評されています。

グラハム一家は、家長であったエレンの死をきっかけに、怪奇現象にさいなまれるようになり、孫娘が命を落としてしまいました。アニーは母の遺言で一家が呪われていることを知ります。悪しき運命から逃れようと必死になるアニーですが、一家を利用しようとするカルト集団が現れます。

「継承戦争」とは

継承戦争」とは、王位の継承権などをめぐって起きる戦争のことです。君主が亡くなった後の継承権を主張した者の間で発生します。外国が介入してくる場合が多く、国際戦争となる可能性があります。

有名な「継承戦争」をいくつか紹介します。

「ブルターニュ継承戦争」

「ブルターニュ継承戦争」は、1341年から1365年にかけてブルターニュ公ジャン3世の継承権争いのよって起きた戦争です。百年戦争初期において起きた戦争で、イングランド王、フランス王が介入し、両者の代理戦争となりました。

イングランド王の支援を受けたドルー家のジャン4世が、フランス王の支援を受けたブロワ家のシャルル・ド・ブロワを破り公位につきました。しかし、公位についた後、フランス王と和解したため、フランスの政治的勝利となりました。

「スペイン継承戦争」

「スペイン継承戦争」は、1701年から1714年にかけてスペイン王の継承権をめぐって、ヨーロッパ諸国間で行われた戦争です。ハプスブルク帝国や神聖ローマ帝国、フランス王国などヨーロッパの大国が参戦した大規模な戦争でした。

勝敗は、はっきりとしたものではなく、結果としてはユトレヒト条約とラシュタット条約が結ばれました。

「オーストリア継承戦争」

「オーストリア継承戦争」は、神聖ローマ皇帝位及びハプスブルク帝国の継承問題をめぐって、ヨーロッパ主要国を巻き込んで発生した戦争です。カナダやインドでの英仏間の戦争にも発展しました。

この戦争も勝敗ははっきりしたものではありません。多国間抗争とも呼べるもので各国の思惑があるので、外交の延長線ともいえ、勝敗は途中経過にすぎませんでした。結果としては、ドレスデン条約とアーヘン条約が結ばれました。


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