「別途」とは?意味や使い方をご紹介

皆さんは「別途」という言葉をご存知でしょうか?おそらく多くの方が日常やビジネスシーンにおいて一度は見聞きしたことがあるかと思います。ここでは、「別途」の意味と正しい使い方、そして意外と知られていない気を付けた方がよいポイントについてご紹介します。

目次

  1. 「別途」の意味
  2. 「別途」の使用例
  3. 他の言葉に言い換える場合
  4. 「別途」が使用された文言には注意が必要
  5. 「別途」を英語で使うなら
  6. まとめ

「別途」の意味

「別途(べっと)」とは、今あるものとは「別の方法」、または「別の扱い」、を意味する言葉です。名詞的にも副詞的にも使われる場合があり、日常やビジネスシーンなど、様々な場面で使用されています。

また、同じ意味をもつ言葉として「別件で」「別個に」「別案件で」などがあります。

「別途」の使用例

具体的な使用例をケース別にみてみましょう。

使用例①

求人広告に記載された、「交通費は、別途支給します。」


アルバイトの募集などでよく使用される表現です。提示した報酬(給与)とは別の扱いで交通費を支給する場合に使用します。

使用例②

 

商品説明の備考欄に、「北海道・沖縄への発送は、別途送料が発生します。」


通販などでよく使用される表現です。北海道・沖縄への発送に限り、現在提示している商品代金とは別に送料を上乗せする場合に使用します。

使用例③

「相談がありますので、別途メールで連絡します。」


今メールでやりとりしている内容とは別件で相談をする場合に使用します。

「パスワードは、別途メールで連絡します。」

今メールでやりとりしている件とは「別の扱いの」メールで連絡をする場合に使用します。パスワードをかけたファイルを送付する際に多用される表現です。


いずれもビジネスシーン、主にメールでのやりとりでよく使われます。

使用例④

会議内で、「その件は別途検討します。」


こちらもビジネスシーンなどでよく使用される表現です。今までのやりとは切り離して、検討する場合に使用します。

他の言葉に言い換える場合

言い換え例①

言い換え前:「別途相談したいことがあります。」
言い換え後:「別件で相談したいことがあります。」

「別途」を「別件」に言い換えた例です。「別案件で」にも言い換えられます。
いずれも、「今の(今までの)やりとりとは『別の』内容について相談したいことがあります。」という意味になります。

言い換え例②

言い換え前:「請求書は、別途送付いたします。」
言い換え後:「請求書は、別に送付いたします。」

「別途」を「別に」に言い換えた例です。一部の使い方に限り「追って」に言い換えられる場合もあります。

いずれも、「本編とは『別に』あるいは『別の方法で』送付いたします。」という意味になります。通販の請求書や、メールなどに使用されます。

「別途」が使用された文言には注意が必要

では実際に「別途」と言われたとき、あるいは文章内に「別途」と記載されていたときは、どのような点に気を付ければよいのでしょうか。


たとえば、北海道の方が通販サイトでショッピングをしたとき、上記で例に挙げた「北海道・沖縄への発送は、別途送料が発生します。」と記載されていたら、商品の金額だけではなく送料も支払わなくてはなりません。

 

また、支払いについて「別途消費税が発生します。」と説明を受けたのなら、支払う金額は「提示されている金額+消費税」となりますので、買い物の額が大きければ大きいほど影響が出ます。

 

特に遠方から商品を取り寄せる場合、高額の取引をする場合は「別途」と記載された追加事項がないか事前に確認しておく必要があります。

「別途」を英語で使うなら

「別途」を英訳すると「separate」「special」「another」となります。
例文:I will consider that matter separately(その件は別途検討します)

「別途積立金」の場合は、「special reserve」もしくは「special reserve funds」となります。
例文:The company has separate reserve fund(会社には、別途積立金があります)

まとめ

「別途」は相手に必要な情報を簡潔に伝えることができる便利な言葉といえるでしょう。

一方で、会話や文章中(特に、取引や契約時の場合には)にうっかりと「別途」の内容を見落とさないよう、注意する必要はありそうです。


人気の記事

人気のあるまとめランキング

新着一覧

最近公開されたまとめ