「チート」とは?意味や使い方をご紹介

インターネットで「それ、チートだろ!」などの表現を見たことはありませんか?「チート」は、日本においては主に「不正なゲーム改造」、また転じて「不正・ずる」などを指して使われる言葉です。「チート」の意味や使い方を「バグ」「MOD」との違いなどを含めてご紹介します。

目次

  1. 「チート」とは?
  2. 「チート」の語源と意味
  3. 「チート」「MOD」「バグ」の違い
  4. 「チート」の問題

「チート」とは?

「チート」とは、日本においては主に「コンピューターゲームのデータを不正に改造すること」、そこから転じて「不正・ずる」を指す言葉です。他にも、正式なゲームデータであっても、たとえばある特定のアイテムやキャラクターがゲームのバランスを容易に崩すほどの突出した能力を持っている場合などに、あまりにも強いことを指して「チートアイテム」「チートキャラクター」等と揶揄されることもあります。

しかし、最近では、そこからさらに派生して、「強すぎるプレイヤー」など非常に優れていることを指して「チート級」「彼はチートだ」などど称賛する場合にも使用されるようになりました。

「チート」の語源と意味

「チート」は英単語「cheat」の発音をカタカナ表記したものであり、「cheat」を和訳すると「インチキ・騙し・ズル」またそれらを行う者、つまり「詐欺師」などを表します。ポーカーなど一部のカードゲームにおいては、特にブラフを使い対戦相手を欺く戦術テクニックに「cheat」と呼ばれるものがあります。

日本においてカタカナで「チート」が用いられる場合、多くは日常的なインチキや詐欺などとは明確に区別され、広く一般的には前述の通り、コンピューター・ゲームにおいてゲームデータを不正に改造する行為全般や、非常に優れたプレイヤーなどを指します。

「チート」「MOD」「バグ」の違い

「チート」の他に、最近になって見かける頻度の増えた「MOD」、そして「チート」とは根本的に異なる「バグ」についてご紹介します。

まず、「チート」「MOD」はプレイヤー側が個人でツールを使用する・ゲームのメモリを書き換えるなどして、ゲームメーカーの意図しない動作を引き起こすことです。これに対して「バグ」とは、ゲームメーカー側によるゲームの設計ミスと言える部分です。特定のシーンで特定の操作をした場合、ゲームのシステム上必ず発生するエラーが「バグ」に該当します。

次に、プレイヤー側の操作である「チート」と「MOD」の違いについて見てみましょう。「チート」と「MOD」の違いは、大まかには「ゲームバランスを崩すか崩さないか」と見ることが出来ます。ゲームバランスを崩すような不正改造は「チート」不正改造ではあるもののゲームバランスを崩さないものは「MOD」とされます。たとえば、貴重なアイテムを不正にたくさん入手してゲームを有利に進められるように改造すれば「チート」ですが、キャラクターの見た目を自分好みに置き換えるなどするだけでゲーム自体に特に影響のないものは「MOD」です。

しかしながら、両者共に不正改造であることには変わりがないために「MOD」も含めて、また場合によっては「バグ」を意図的に発生させてゲームを有利に進めた場合などは「バグ利用の不正」として「バグ」も含めて、全てをまとめて「チート」と呼ばれる場合もあります

「チート」の問題

完全なオフラインゲームにおける「チート」は、不正ではあるものの、オフラインである以上必然的に個人で楽しむ範疇に留まるため、余程の酷いものでなければ、そこまで非難されるものではありません。しかし、オンラインゲームでは「チート」はゲーム自体の存続に関わる深刻な問題となります。

対戦ゲームにおける、自分のキャラクターだけが有利になるような改造(たとえば、自分の姿を透明に書き換えて、対戦相手を一方的に攻撃出来るようにするなど)。また、オンラインのロールプレイングゲームであれば必ずと言っていいほど存在するゲーム内の仮想通貨や、プレイヤー間で取引される稀少なアイテムなどを不正に入手するなど、「チート」行為はゲームのバランスを崩し、すべてのプレイヤーに直接不利益を与えるものです。これらはオンラインゲームでは発覚次第厳重に処罰され、プレイヤー間でも忌避される傾向があります。

外国はもちろん、日本においても、実際に「チート」行為によってゲームに著しい被害を与えた個人や団体に対してゲーム会社側が裁判を起こし、法改正にまで至ったケースも存在します。

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