「揚げ足を取る」とは?意味や使い方をご紹介

皆さんも、誰かと会話をしていて「この人はいちいち揚げ足を取るなあ」と感じたことがあるのではないでしょうか。「揚げ足を取られる」と、むっとしてしまうこともあるかもしれません。この記事では、「揚げ足を取る」の意味や使い方、そもそも「揚げ足」とは何かをご紹介します。

目次

  1. 「揚げ足を取る」とは
  2. 「揚げ足をすくう」は間違い
  3. 「揚げ足を取る」の使い方
  4. 「揚げ足を取る」の類語
  5. 「揚げ足を取る」のまとめ

「揚げ足を取る」とは

「揚げ足を取る」とは、「相手の言葉尻や失言をとらえて、なじったりからかったりすること」という意味の言葉です。名詞系は「揚げ足取り」になります。

「揚げ足」という言葉は、もともと「足を上げること、またはその足」「柔道や相撲などで、宙に浮きあがった足」という意味があります。「揚げ足を取る」は、後者の意味が転じたものです。

皆さんも、柔道や相撲などの競技の様子を、テレビで見たことがあるのではないでしょうか。「相手が技をかけようと上げた足を、逆にこちらが利用して勝負に勝つ」という状況です。相手にしてみれば、「してやられた」と悔しく思うのではないでしょうか。

「揚げ足をすくう」は間違い

間違われやすい表現で、「揚げ足をすくう」というものがありますが、このような言葉は存在しません。「足をすくう」という慣用句と混同されているのでしょう。

「足をすくう」とは、「相手の隙(すき)につけ入って陥(おとしい)れる」という意味の言葉です。「揚げ足を取る」は相手の言葉という限定されたものに対して使いますが、「足をすくう」は相手の言動や状況など広い範囲で使われます。

また、「言葉尻をとらえてなじる、からかう」と比較すると、「隙につけ入って陥れる」はより陰湿な印象を受けるかもしれません。いずれも、ポジティブな場面では使われない言葉です。

「揚げ足を取る」の使い方

「揚げ足を取る」の使い方を、クラスメイトとの会話を通して見てみましょう。

生徒

(A)

教室の掃除は適当に終わらせよう。今日は、体育があって疲れたからね。

生徒

(B)

いやいや、今日はじゃなくていつもでしょう。君はいつも、掃除をさぼろうとするよね。

生徒

(A)

そう揚げ足を取ることを言うなよ。厳しいなあ。

このように、「揚げ足を取る」は、「相手のちょっとした間違いや失敗を挙げ、責めている」という様子が伝わります。こちらの会話では、Aさんは「今日は」という言葉に引っ掛かりを感じたのです。なぜなら、Aさんの知る限りではBさんは「いつも」掃除をなまけていたからです。

他にも、「彼女といいふいんきなんだ」と自慢してきた友人に対して、「正しくは雰囲気(ふんいき)だよ」と言い間違いを正す場面などで使います。

「揚げ足を取る」の類語

  • 重箱(じゅうばこ)の隅(すみ)をつつく
「重箱の隅を楊枝(ようじ)でほじくる」ともいいます。「細かいところまで取り上げてうるさく言うこと」のたとえです。「重箱」は、料理を入れる積み重ね式の箱型の容器のことです。
 
  • 論(あげつら)う
「是非・善悪・可否などについて議論すること」という意味のほか、「ささいな欠点や短所などを取り上げて言い立てる」という意味もあります。
 
  • 粗(あら)探しする
「人の欠点や失敗を、ことさらに探し出すこと」という意味です。「粗」とは、「人の欠点や短所」を表します。調理用語で、「魚を調理したあとに残る骨や内臓」という意味もあります。

「揚げ足を取る」のまとめ

「揚げ足を取る」ような人は、ちょっとした言葉の意味を考えすぐに反応できるということで、ある意味賢いのではないでしょうか。しかし、あまりに皮肉を言いすぎると、相手も不快な思いをしますし、自分も卑屈になってしまうかもしれませんので、「揚げ足を取る」場面には気を付けましょう。


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