「マリーシア」とは?意味や使い方をご紹介 

みなさんは「マリーシア」ということばをご存知でしょうか?知らない方がほとんどではないかと思います。知っている方がいるとすれば、きっと大のサッカーファンの方ではないでしょうか。ここではポルトガル語に由来する「マリーシア」の意味と使い方をご紹介いたします。

目次

  1. 「マリーシア」とは?
  2. サッカーにおける「マリーシア」
  3. 「マリーシア」といえば「ネイマール」
  4. 日本人で「マリーシア」といえば「キング・カズ」

「マリーシア」とは?

マリーシア」とはポルトガル語のことばで "Malícia" と書きます。意地悪、悪意、皮肉、揶揄(やゆ)といったネガティブな意味の他に、機敏、抜け目なさ、ずるさ(ずる賢さ)といった比較的ポジティブな意味があります。英語では同じ言葉を "Malice" といいますが、こちらは悪意、敵意、うらみといったネガティブな意味で使います。

「マリーシア」とカタカナ表記される場合は、主にサッカー用語で、(豊富な経験からくる)機敏さ、抜け目のなさ、ずるさ(ずる賢さ)、したたかさといった意味で使われます。ブラジル人サッカー選手たちによってもたらされたことばであると言われています。ブラジルでは主にポジティブな意味合いで使用されますが、日本ではしばしばネガティブな意味で使用されることもあります。

サッカーにおける「マリーシア」

多くの国に「マリーシア」と似たようなことばがありますが、国によって考え方が大きく異なります。

ブラジルのサッカーにおける「マリーシア」は、ゲームマネジメントの要であり、サッカーにおいてなくてはならないものであると考えられています。それは試合を有利に運ぶための駆け引きであり、豊富な経験に裏打ちされた技術でもあり、結果として観客を大いに喜ばせるものでもあります。サッカー・ブラジル代表監督を務めたドゥンガは、マリーシアはサッカーにおいて最も重要な要素であると語っています。

日本に「マリーシア」を初めて伝えたのは、1987年に当時の日産FC(現 横浜F・マリノス)に加入したブラジル人サッカー選手オスカーであったと言われています。彼は、日本のサッカーに足りないものとして「マリーシア」をあげました。

また1995年からジュビロ磐田で活躍したブラジル人サッカー選手のドゥンガ、2002年からサッカー日本代表監督を務めたブラジル人サッカー選手ジーコらも同様の指摘をしています。日本では「マリーシア」は「ずる賢さ」という意味合いで広まったため、「ずるさ」の部分が強調されたこともありなかなか定着せず、現在でも賛否両論があります。

「マリーシア」といえば「ネイマール」

マリーシアはサッカー選手自身を守る為の技術でもあります。体格的、体力的に恵まれているとはいえない選手であっても、マリーシアをつかうことによりケガをすることなく、ハンディを乗り越えて勝利することができるのです。

ブラジル代表選手でもあるネイマール選手は、世界最高のフォワード選手の一人ですが、身長174cm、体重68Kgという数字からもわかるように、スポーツ選手としてはかなり華奢な体格です。世界最高のクラッキ(名手)であるネイマールにドリブル突破されてはかなわないので、相手チームは常にファウル覚悟で止めにかかります。常にケガと隣り合わせの状況を打破し、ファウルを奪うために彼が使うのが「マリーシア」です。

2018年のロシア・ワールドカップの際には、彼のマリーシアの一部が『演技』として話題となり、"Neymar Challenge(ネイマールチャレンジ)" または "Neymar cai cai (ポルトガル語で「ネイマールがコロコロ転がる」の意)"として話題になりました。You tubeでも大人から子供まで真似をしてコロコロ転がる動画が多数アップされて話題となりました。サッカー選手としては不名誉な気がしますが、ネイマール自身は一向に気にしていないそうです。

日本人で「マリーシア」といえば「キング・カズ」

では、日本人には「マリーシア」は縁がないのでしょうか。そんなことはありません。前出のジーコは「最もマリーシアが身についている日本人サッカー選手はカズだ」というコメントを残しています。キング・カズこと、横浜FC(2018年現在)の三浦知良選手です。15歳で単身ブラジルへ渡航したカズは、規律正しい日本のサッカーと「マリーシア」を貴ぶ柔軟なブラジルのサッカーの「ハイブリッド」といえるかもしれません。


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