「タッチアップ」とは?意味や使い方をご紹介

ここではまず3つの「タッチアップ」について簡単に説明をしたうえで、主に野球用語としての「タッチアップ」を解説します。野球に詳しくない人はもちろん、野球に詳しい人でも更に深く理解できるよう、この記事では「タッチアップ」の意味や使い方を紹介していきます。

目次

  1. 「タッチアップ」とは?
  2. 野球用語としての「タッチアップ」詳細
  3. 「タッチアップ」というルール
  4. 「タッチアップ」を巡る問題
  5. 「タッチアップ」の使い方
  6. まとめ

「タッチアップ」とは?

まず、タッチアップという言葉に関して浮かぶ、3つのタッチアップを紹介します。

①野球用語としてのタッチアップ

「タッチアップ」とは野球用語で、攻撃側チームにおける、走塁の戦術の一つです。打者がフライを打った時に生じるプレーで、打者の成績は「犠牲飛」と表記されますが、「タッチアップ」自体には打者は関係なく、打者がフライを打った際の走者の行動を指します。(詳細は後述)

また、「タッチアップ」とは、実は日本の野球においての呼び方で、和製英語です。メジャーリーグ等、英語で「タッチアップ」を言う場合、一連の動作を分けて、「タッグアップ」、「リタッチ」、「リード(スタート)」と呼んでいます。英語では一つ一つ別の呼び名がありますが、日本ではそれらをまとめて「タッチアップ」としているのです。

②化粧に関する用語としてのタッチアップ

「タッチアップ」は化粧のメイクにおいて、化粧品を肌に着けることを指す言葉でもあります。デパートや百貨店の化粧品売り場で、店員さんに「タッチアップ」してもらうなど、色や使い心地などを確認する用語となっています。

③塗装に関する用語としてのタッチアップ

車や壁の塗装において、一度仕上がった後、傷や塗り残しがあった場合に行う修正塗装のこと。これも「タッチアップ」といいます。また、打った後の釘を隠す塗装や、模様に合わせて修正塗装することも意味します。車などについた小さい傷を補修するため、「タッチアップペン」という塗装用品も販売されています。

野球用語としての「タッチアップ」詳細

得点に繋がる走塁戦術

「タッチアップ」は野球における1つのプレーと紹介しました。これは高校野球、プロ野球、メジャーリーグ全てに共通する世界ルールです。

また、「タッチアップ」は「盗塁(スチール)」と同じくらいに重要な走塁戦術で、走者を次の塁に進めるだけでなく、安打(ヒット)を打たずに得点することもできるプレーです。

「タッチアップ」というルール

タッチアップできる前提条件

まず、「タッチアップ」をするには走者がいなければなりません。1塁、2塁、3塁どこにいても構いません。1人だけでも良く、2人でも、満塁でも「タッチアップ」することが可能です(成功するかどうかは置いておきます)。

次に、アウトカウントが重要です。次の打者を迎える時点で、0アウトか1アウトであることが条件です。2アウトの場合、「タッチアップ」をすることはできません。これは、次の打者がフライを打ち、アウトとなる時に起こるプレーなので、3つ目のアウトが成立してしまい、攻守交代となってしまうからです。

条件をまとめると、以下のようになります。
 

  • 塁上にランナーがいる(人数、場所は問わない)
  • アウトカウントが2アウトではない

タッチアップが発生する状況

上記の条件が揃った際に、打者がフライやライナーを放った時に「タッチアップ」は行われます。(特に、高い放物線を描く深いフライ)

ルール上、そのような打球が守備側の選手に捕球された場合、打者はアウトとなります。そして、フェア、ファウルゾーン問わず捕球された場合、(捕球された後に)走者は自分のいた塁に一度戻らなければなりません。走者が戻って、一度塁盤に触れなければならない行為を「リタッチ」と言います。

次に、触れ直す「リタッチ」を行った走者は次の塁に進むことが可能となります。この、次の塁に進むため、元々いた塁盤を離れることを「リード」と言います。

この「リード」を意図して、「リタッチ」を行うことを「タッグアップ」と呼ばれます。そして、「タッグアップ」後の進塁も含め、一連のプレーを日本では「タッチアップ」と称しているのです。

走者がタッチアップできるタイミング

「守備が捕球してから」走者はタッチアップできる、と思われがちですが、守備が捕球するか否かにかかわらず、守備側がボール(フライ)に触れた瞬間にランナーはスタートを切ることができます。

「タッチアップ」を成功させるには

捕球される前の段階で、走者は塁盤に足をつけて、次の塁へ全力で走ることが、「タッチアップ」を成功させる上で必要となります。

また、打球の行方も関係してきます。走者に近い位置での捕球の場合、タッチアップできる可能性が下がるからです。そのため、次の塁でセーフになるためには、次に狙う塁から出来る限り離れた場所で捕球するような打球を放つ必要があります。

他にも、捕球した選手の肩の力(遠投能力)、「タッチアップ」を試みる走者の足の速さなどの要素も関係してきます。その時々の状況で、成功するか、失敗するかを瞬時に判断する力が求められます。

「タッチアップ」を巡る問題

「リタッチ」と「スタート」のタイミング

打者の打った球が捕られた瞬間、離塁することが出来るのですが、このタイミングが早いか、適当であったかで問題になることがあります。2018年現在では、抗議し、映像による「リプレー検証」を要求することによって解決することができます。

「リタッチ」にまつわる問題(※参考)

「タッチアップ」に直接関係はありませんが、「リタッチ」にまつわる問題です。以下の状況を考えてみてください。
 

打者がフライ性の打球を放ち、走者はその打球をヒット性のものだと思い、進塁し、次の塁に到達し塁を周ります。さらに次の塁を狙おうとした時、打球は捕られ、アウトとなります。

この場合、ランナーは「リタッチ」するために、最初にいた塁盤に戻るのですが、途中で触れた塁盤にも先に触れなければならないというルールがあります。触れずに、最初の塁盤に戻った場合、捕球したボールでタッチされるとアウトとなるのです。

このケースは極稀なのですが、あのイチロー選手や、長嶋茂雄選手(なんと3度も)がアウトとなっているのです。

「タッチアップ」の使い方

野球の試合では本塁突入が醍醐味

「タッチアップ」という言葉は日常会話ではまず使いません。しかし、野球の試合において、その言葉は頻繁に使われています。特に、3塁走者が本塁に進塁する、得点になるか、ならないか、の場面で使用されることが多いです。

まとめ

「タッチアップ」の理解は深まったでしょうか?野球は「ルールが複雑で難しいスポーツ」という声を多く耳にします。「タッチアップ」もその一つですが、知って、理解することで、少年野球からプロ野球、メジャーリーグまで楽しめると思います。また、ルールを知っている人も、別の側面を知って少し見方が変われば、新しい楽しみ方ができるのではないでしょうか。

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