「インフルエンサー」とは?意味や使い方をご紹介

インスタグラムなどのSNSに関わっている人なら、「インフルエンサー」という言葉を目にしたことがあるかと思います。その一方で、SNSにあまり興味のない人には今一つぴんとこない言葉かもしれません。この記事では、その「インフルエンサー」について解説します。

目次

  1. 「インフルエンサー」とは?
  2. 「インフルエンサーマーケティング」とは?
  3. 「インフルエンサー」と「インフルエンザ」
  4. 乃木坂46と「インフルエンサー」

「インフルエンサー」とは?

「インフルエンサー(Influencer)」とは周囲に対して影響力のある人のことを指します。英語で影響、効果、作用という意味の「Influence」が語源です。

とくに2000年以降、ブログや動画などのSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)によるインターネット上での情報発信が広がると、インターネット上での発言などが消費者の購買行動の決定に大きな影響を与える人のことを、「インフルエンサー」と呼ぶようになりました。著名な芸能人やスポーツ選手などをはじめ、知識人やブロガー、「カリスマYouTuber」と呼ばれる人もインフルエンサーです。

インフルエンサーという言葉が広がったのは、ブログ利用者が急増した2007年ころからです。「カリスマブロガー」と呼ばれる、数万単位の読者を抱えるブログ利用者の発信した情報が、大きな宣伝効果を持ち、購買行動の決定に大きな影響を与えるようになりました。

とくに近年は、SNSの中でもインスタグラム(Instagram)が注目されていて、多数のフォロワーを持つ「インスタグラマー」がインフルエンサーとなってきています。

「インフルエンサー」は、三省堂の「今年の新語2017」の第2位に選ばれています。この年の大賞は「忖度」、第3位は「パワーワード」でした。

「インフルエンサーマーケティング」とは?

インフルエンサーマーケティングとは、インフルエンサーが動画やSNSで発信している情報を利用して、企業が商品やサービスを紹介してもらうマーケティングの方法のことです。インフルエンサー自身が、PRする商品やサービスを実際に試してから情報発信をするケースもあり、ファッションや美容などでそのインフルエンサーにあこがれるフォロワーにとって、有益な情報になりえます。

実際に、『Seventeen』『non-no』などの人気のファッション誌を発行する集英社では、専属モデルやスタイリストなどのインフルエンサーを活用して、インフルエンサーマーケティング事業を開始しています。

エンターテインメントの吉本興業も、よしもとクリエイティブ・エージェンシーに所属する約6000人の芸人をインフルエンサーとして、インフルエンサーマーケティング事業を開始しています。よしもとクリエイティブ・エージェンシーには、インスタグラムで日本最多の600万人以上のフォロワーを持つ渡辺直美さんはじめ、SNSで多くのフォロワーを持つ芸人が所属しています。

やはりSNS上で行われることの多いステルスマーケティングとの違いは、その情報がPRであることが明らかにされていることです。ステルスマーケティングは、PRであることを意図的に隠して宣伝するやり方で、消費者に不利益をもたらすこともあり、またモラルとしても問題があります。2012年には、複数の芸能人のブログでステルスマーケティングが行われたペニーオークション詐欺事件が起き、社会問題となりました。

「インフルエンサー」と「インフルエンザ」

「インフルエンサー」と似た言葉に、感染症の「インフルエンザ(Influenza)」があります。「インフルエンザ」は、イタリア語で流行、影響を意味する「Influenza」が語源です。したがって、「インフルエンサー」と語源は同じです。イタリア語での発音は、「インフルエンツァ」です。

16世紀のイタリアでは、インフルエンザの原因がわかりませんでしたが、占星術師は、冬に流行し、春に流行が終わるのは惑星の並びの影響によるものだと考えました。このため、「星の影響による病気」ということから、影響を意味する「インフルエンザ」という名がつけられました。

乃木坂46と「インフルエンサー」

女性アイドルグループ「乃木坂46」の曲に、「インフルエンサー」というタイトルの曲があります。「自分には、好きな相手の存在が影響を与えている」という恋をする思いが描かれた歌詞になっています。2017年3月に、乃木坂46の17作目のシングルとして発売されたもので、同年の第59回日本レコード大賞を受賞しています。

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