「白河夜船」とは?意味や使い方をご紹介

皆さんは「白河夜船(しらかわよふね)」という四字熟語をご存じでしょうか。「眠り」についての言葉ですが、日常で使う機会は滅多にないかもしれません。「夜の船」とはどのような意味があるのでしょう。この記事では、「白河夜船」の意味や使い方をご紹介します。

目次

  1. 「白河夜船」とは
  2. 「白河夜船」の語源
  3. 「白河夜船」の例文と使い方
  4. 「白河夜船」の関連語
  5. 映画『白河夜船』
  6. 「白河夜船」のまとめ

「白河夜船」とは

「白河夜船(しらかわよふね)」は、二つの意味がある四字熟語です。一つは、「ぐっすり寝込んでいたために何が起こったのか全く知らないこと」という意味です。さらに、「知ったかぶり」という意味もあります。

「白河」は「白川」、「夜船」は「夜舟」と表すこともあります。しかし、漢字が変わっても意味は同じです。

「白河夜船」の語源

「白河夜船」は、故事の『毛吹草(けふきぐさ)』という物語が語源となっています。簡単にまとめたものをご紹介します。
 

京都を見物してきたと嘘を言ったところ、京都の地名である「白河」について質問された。てっきり川のことだと思い込み、「夜中に船で通った。眠っていたのでわからない」と答えた。

このように、本当は京都になど行っていないのに、嘘をついて知ったかぶりをしていることがわかります。しかし、「白河」の意味を勘違いしていることがすぐに判明し、結局嘘は露呈されてしまいます。

「白河夜船」の例文と使い方

  • 友人は何度も電話をかけたらしいが、私は白河夜船でまったく気づかなかった。
  • せっかくの鉄道の旅を、綺麗な車窓風景があったのに、白河夜船で過ごしてしまった。

こちらの例文は、「熟睡していたのでまったく気づかなかった」という意味を表しています。何か大ごとがあっても気づかずに眠り続けるとは、よほど疲労が溜まっていたのかもしれませんね。
 
  • その映画のことは全く知らないのに、白河夜船で話を合わせてしまった。
  • 友人が、まだ発売していない雑誌のことを話していた。きっと白河夜船だろう。

一方、このように「知ったかぶり」をしている様子を表すこともあります。知らないと思われるのが恥ずかしい、という見栄があるのかもしれません。「白河夜船」がどちらの意味で使われているかは、前後の文脈で判断しましょう。

「白河夜船」の関連語

「眠り」についての表現は多数ありますが、ここでは「ぐっすりと寝込む」様子を表す言葉をいくつかご紹介します。
 

  • 春眠暁を覚えず(しゅんみんあかつきをおぼえず)
春の夜は寝心地がいいので、夜が明けたのも気づかないほどに熟睡してしまい、なかなか目覚めないこと、という意味のことわざです。
 
  • 眠りこける
ぐっすりと正体もなく眠る、という意味です。「正体」とは、「そのものの本当の姿」、「心身が正常な姿」という二つの意味がありますが、こちらでは後者の意味で使われています。
 
  • 昏々(こんこん)と眠る
意識がなく、深い眠りについている様子を表します。「昏睡」ともいいます。

映画『白河夜船』

皆さんは、『白河夜船』というタイトルの映画をご存じでしょうか。吉本ばななさんの小説が映画化されたものです。主演は安藤サクラさん、その恋人役は井浦新さんが務めています。

恋人の電話を待つ以外は、ずっと自宅で眠り続けているという女性が主人公です。なんとも特殊な状況ですが、この深い眠りについてはいくつもの痛々しい理由があるのです。

ただの「睡眠」ではなく、「どうしようもないほどの眠気」「眠るとは何か」ということなどを考えさせられるような物語になっています。

「白河夜船」のまとめ

私たちが健康に生活するには、睡眠が必要不可欠です。長時間まとめて眠る人や、ショートスリーパーと呼ばれる人もいるでしょう。

いずれにしても、不安や恐怖を感じることなく、安心してぐっすり眠ることができたら良いのではないでしょうか。しかし、「白河夜船」のように、何か重大なことが起きたのに気づかずに眠り込んでしまうのも、不便なことかもしれませんね。

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