「猫に小判」とは?意味や使い方をご紹介

日本には「猫」という言葉が含まれることわざは200を超えると言われています。「猫に小判」はその中でも真っ先にあげられる、誰もが耳にしたことのある有名なことわざの一つではないでしょうか。ここでは「猫に小判」の意味や使い方をご紹介します。

目次

  1. 「猫に小判」の意味
  2. 「猫に小判」の使い方
  3. 「猫に小判」の由来
  4. 「猫に小判」の類句
  5. 「猫に小判」の英語表現
  6. 「猫に〇〇」のことわざ
  7. まとめ

「猫に小判」の意味

「猫に小判」は、高価なものや貴重なものを与えてもその価値に全く気付かないことをいう時に使われる比喩表現です。また、貴重なものを持っていても、持ち手の価値観によっては何の役にも立たない場合があるという事の例えにも使われます。

小判というのは昔の貨幣です。人間にとっては生活していく上で欠かすことのできない価値のあるものです。しかし、猫は小判一枚で鰹節が大量に買えるなんてわかるはずもなく、目の前に小判があっても何のありがたみも感じません。ですから人間から見ると、猫に小判を与えるなんて意味のないこと、無駄なことという意味になります。

「猫に小判」の使い方

  • 山田さんにロマネ・コンティを送るなんて、猫に小判だよ。あの人は下戸だからね。
  • 中学の卒業祝いに万年筆をプレゼントするとは猫に小判じゃないかなぁ。まだ早いと思うよ。
  • 大島紬を譲ると言われたが遠慮することにした。私が頂いても猫に小判だからだ。

人によって価値観は様々です。一方にとっては価値があっても他方にとっては無意味だと言いたいときに使われていますね。

「猫に小判」の由来

「猫に小判」は実はそれほど古いことわざではありません。ことわざとして文献に見られるようになったのは江戸中期からで、常用されるようになったのは江戸後期からだと言われています。江戸時代には犬や馬などを例えにした同義のことわざもたくさんあったようですが、どれも広まることなく消えていきました。「猫に小判」は現代にいたるまで一貫して広く使われてきた人気のことわざだと言えるでしょう。

また「猫に小判」は上方系のいろはがるたの定番として使われています。図柄としては単純に猫と小判だけを描くものが定番でしたが、現代のいろはがるたでは、後ろ足で小判を蹴って、前足で魚をとろうとしている図柄が採用されており、ことわざの意味がより明確に表現されています。

「猫に小判」の類句

  • 豚に真珠
  • 猫に石仏
  • 馬の目に銭
  • 牛に麝香(じゃこう)
  • 鯰に瓢箪(なまずにひょうたん)

例えとなる動物は様々ですが、どれも同じような意味で使われています。
 
  • 馬の耳に念仏
  • 犬に論語

これらも同じような意味で使われていますが、中でも特に有益な忠言や指導などが全く効果がないと言いたいときに使われることわざです。

「猫に小判」の英語表現

  • Cast pearls before swine.(豚の前に真珠を投げる)

慣用表現として、猫ではなく豚が採用されています。

ちなみに各国の同様のことわざを見てみると、アフガニスタンでは「ロバにコーランを読むな」、パキスタンでは「にはわからぬ生姜の味」、カザフスタンでは「ラバに羽、山羊に馬衣が何になる」と言うそうです。それぞれ例えに使われている動物が違い、文化の違いが感じられますね。

「猫に〇〇」のことわざ

  • 猫に鰹節:好きなものを近くに置くことは、理性を失いかねず間違いを起こしやすく危険だという例え。
  • 猫に木天蓼(またたび):その人の大好物で、それを与えれば機嫌がよくなるような場合に用いられる。
  • 猫に紙袋(かんぶくろ):後ずさりする格好やしり込みする様子の例え。

日本人にとって猫は古くから身近な存在であり、例えもイメージがしやすいのではないでしょうか。

まとめ

現代では小判は流通していませんが、「猫に小判」ということわざはこうして現代まで残り続けています。たくさんの同義のことわざがある中から残った人気のことわざですから、これからも変わることなく使われ続けていくかもしれませんね。


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