「カーネーション」の花言葉とは?意味や使い方をご紹介

レースを重ねたような姿が可憐なカーネーションは、私たちにとって身近な花のひとつです。「母の日」の贈り物として定番ですが、この花の花言葉はご存知でしょうか。ここではカーネーションについての解説と色別の花言葉、母の日の由来も含めてご紹介しています。

目次

  1. 「カーネーション」について
  2. 「カーネーション」の歴史
  3. 「母の日」の起源
  4. 「カーネーション」の花言葉

「カーネーション」について

日本でカーネーションを見ると、母の日を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。特に赤色のカーネーションは「母の日」の象徴とも言えます。まずは花自体の解説と、母の日の由来についてご紹介します。

カーネーションは、南ヨーロッパや西アジアが原産のナデシコ科の植物です。開花時期は4~6月。スペイン・モナコ公国・ホンジュラスの国花でもあります。日本には、江戸時代初期にオランダから伝わったとされています。

「カーネーション」の歴史

カーネーションの歴史は古く、古代ギリシア・ローマ時代から、人々に愛されてきました。名前の由来は諸説ありますが、品種改良前の花の色からラテン語の「肉(caro)」を語源とする説や、有力なのは「冠(corona)」を語源とする説です。神に捧げる花冠に使われたことから名づけられたという説や、イギリスで冠を飾るのに用いられ、「戴冠式(coronation)」を語源とする説があります。

また、キリスト教では母の愛を象徴する花です。十字架に架けられキリストが処刑されたときに、聖母マリアが流した涙から生まれた花という逸話からきています。白色のカーネーションは処刑前のキリストとマリアを、赤色のカーネーションはキリストの血や復活したキリストを象徴しています。

「母の日」の起源

「母の日」は、母親の日頃の苦労をねぎらい、改めて感謝を伝える日です。国によって日付は違いますが、世界各国で母の日は行われています。

アメリカの母の日

アメリカのウエストバージニア州に住むアン・ジャービスは、「母の日ワーク・クラブ」を組織し、医療補助を始め、地域の女性たちと共に活動していました。彼女の死後、娘のアンナ・ジャービスは、敬愛する母の追悼式を開きます。アンナの働きかけもあって、徐々にアメリカ全体に母親に感謝する動きが広まり、1914年には正式に5月の第2日曜日が「母の日」として国民の祝日に定められました。

カーネーションは、もともと母の愛を表す花ですが、アン・ジャービスが好きだった花ともいわれています。当時、母を亡くしたひとは白いカーネーションを、母が健在のひとは赤いカーネーションを胸に飾る風習がありましたが、そこから徐々に贈り物として定着していきました。

日本の母の日

日本における母の日は、大正初期、教会で礼拝が行われたことが始まりといわれています。昭和初期は、皇后の誕生日である3月6日が母の日でしたが、定着しませんでした。今のように国民行事となったきっかけは、「森永製菓」が全国的に普及活動を行ったためです。そして第二次世界大戦後、アメリカに倣って5月の第2日曜日が「母の日」に定められました。

「カーネーション」の花言葉

カーネーションは、色によって花言葉が違います。捉え方によってはマイナスイメージなものもありますので、参考にしてください。

カーネーション全般の花言葉
「無垢で深い愛」

赤のカーネーションの花言葉
「母への愛」

ピンクのカーネーションの花言葉
「女性の愛」「美しいしぐさ」

白のカーネーションの花言葉
「純粋な愛」「私の愛は生きています」

黄色のカーネーションの花言葉
「軽蔑」

オレンジのカーネーションの花言葉
「熱烈な心」「純粋な愛」

緑のカーネーションの花言葉
「癒し」

紫のカーネーションの花言葉
「誇り」「気品」

青のカーネーションの花言葉
「永遠の幸福」

虹色のカーネーションの花言葉
「感謝」

カーネーションは母の日の贈り物としてはもちろん、色数の豊富さからアレンジメントやブーケに用いられることも多い花です。大切なひとへの贈りものは、色や花言葉にもこだわって選んでみてはいかがでしょうか。

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