「当意即妙」とは?意味や使い方をご紹介

「当意即妙」という言葉をご存じですか?仏教用語の「当位即妙」が由来の言葉で、その場の状況に合わせて機転を利かせ即座に適切な対応をするという意味があります。ここでは、「当意即妙」の意味や使い方を例文を含めて詳しくご紹介しています。

目次

  1. 「当意即妙」の意味
  2. 「当意即妙」の由来
  3. 「当意即妙」の使い方
  4. 「当意即妙」の類義語
  5. 「当意即妙」のまとめ

「当意即妙」の意味

当意即妙(とういそくみょう)」とは、その場の状況に合わせて機転を利かせ即座に適切な対応をするという意味です。具体的に言うと、タイミングよく気の利いた返事をしたり、巧妙なやり取りや対応でピンチを切り抜けたりすることです。

「当意」とは、状況に応じてとっさに適切な対応をとったり工夫したりすることを意味しています。そして、「即妙」とは迅速に対応する機転のことや、すぐさま器用に働く知恵や才能のことを意味しています。

この「当意」と「即妙」が合わさって、「当意即妙」はとっさに知恵を働かせすぐに適切な対応をして物事に対処するという意味で使われるようになりました。

「当意即妙」の由来

「当意即妙」の由来は、仏教用語の「当即妙」とされています。この「当即妙」とは、なにごとも在るがままの姿で仏の真理や悟りにかなっているという意味です。また、ここから転じて「どんな立場の人間でも悟りを開くことができる。」や「どんな生き方をしても(罪を犯しても)必ず成仏できる。」という意味を持つようになりました。

「当即妙」は、その人の言動は日頃の精進によって身についた知恵や行為から自然と出てくるものなので、それ自体が仏の真理や悟りにかなっているという考え方からきています。

ここに、その場で機転を利かせるという意味が加わり、「」が「」に置き換えられ、現在の「当意即妙」として使われるようになりました。

「当意即妙」の使い方

「当意即妙」は、機転を利かせた軽妙なトークでその場を上手く切り抜けることを求められる場面で使われる言葉です。例えば、お客様対応や、各種面接のシチュエーションなどです。具体的にどの様に使うのか、例文を見てみましょう。

「当意即妙」の例文

  • 彼女の「当意即妙」な受け答えのおかげで、お客様のクレームの数が激減した。
  • 人気のある先生というのは、生徒達のどんな意地悪な質問に対しても、「当意即妙」に笑顔で切り返すユーモアとセンスを持ち合わせている。
  • グループ面接では、周囲の発言に耳を傾けてながらも、素早く自分の意見を発表する「当意即妙」なアドリブ力が求められる。

「当意即妙」の引用

“平常は冗談口を喋らせると、話術の巧さや、当意即妙の名言や、駄洒落の巧さで、一座をさらって、聴き手に舌を巻かせてしまう映画俳優で、いざカメラの前に立つと、一言も満足に喋れないのが、いるが、ちょうどこれと同様である。”
『大阪の可能性』:織田作之助
 
“そこは、できるだけ当意即妙の精神を働かして、ひと通り辻褄を合せるやうに注意しなけれやならん。”
『職業(教訓劇)』:岸田國士
 
“俳句などというものは当意即妙で頓知とんちさえあればできるもののごとく心得ている人がずいぶんありますが、そうではありません。”
『俳句の作りよう』:高浜虚子

※青空文庫出典

「当意即妙」に立ち回れる人には、どのような状況でも冷静かつ柔軟に物事に対処できる、頭の良さと心の余裕が感じられます。

「当意即妙」の類義語

「当意即妙」の類義語をご紹介します。
 

  • 臨機応変(りんきおうへん)
その場の状況に応じて適切な行動をとること。
 
  • 才気煥発(さいきかんぱつ)
すぐれた才能や知性の働きが盛んに現れること。
 
  • 打てば響く(うてばひびく)
働きかけるとすぐに優れた反応があることのたとえ。

「当意即妙」のまとめ

世の中を上手に渡っていくために、身に付けておくと心強いスキル「当意即妙」。その場の状況に合わせて、機転を利かせ即座に適切な対応をするという意味の言葉です。ピンチの場面で、気の利いた知性溢れる受答えを「当意即妙」にすることが出来れば、ビジネスシーンをはじめ色々な場面で大活躍できそうですね。


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