ツーブロックゴリラとは?ツーブロックゴリラの意味
サイドを刈り上げたツーブロックの髪型に、日焼けした肌と鍛えられた体格という、いかにも体育会系な見た目で、押しの強い営業をかけてくる営業マンを指すネットの俗語です。もともとは不動産投資業界の営業マンを指す言葉として生まれ、保険業界など「グイグイくる営業」の代名詞として広く使われるようになりました。
ツーブロックゴリラの説明
「ツーブロックゴリラ」が指すのは、髪型や体格といった外見のテンプレートと、強引ともいえる営業スタイルがセットになった人物像です。特徴としては、体育会系の出身、ワックスで固めたツーブロック、白い歯、大きな声、鍛えられた体などが挙げられます。投資用マンションや保険の営業への警戒感を込めて使われることが多い一方、「圧が強くて舐められない」と半ば敬意やあこがれを込めて語られることもあり、揶揄と憧れの両面を持つ言葉です。あくまで俗語であり、特定の職業や見た目の人をひとくくりに貶める使い方には注意が必要です。
髪型と体格だけで人物像がありありと浮かぶ、ネットスラングらしい命名ですね。ただし実在の職業への揶揄を含むので、使いどころには気を付けたい言葉です。
ツーブロックゴリラの由来・語源
発祥は2017年9月とされています。テレビ番組で放映された投資用マンションの強引な営業手法がTwitter(現X)で広まった際、その営業マンの髪型と風貌から「ツーブロックゴリラ」と呼ばれたのが始まりと言われており、同時代のまとめ記事でもこの語が使われていました。その後、不動産投資クラスタの業界俗語として定着し、2019年には用語解説記事が作られるほどになります。そして2021年1月、この見た目のタイプの人々を「私が苦手な人達。」として紹介した投稿が話題になったことで、業界を越えて一般に広まりました。「2021年発祥」と紹介されることもありますが、2021年はあくまで一般化のきっかけで、語自体は2017年から使われています。
「髪型+動物」だけで職業や性格まで想像させるのは、造語としてかなり優秀ですね。それだけに、雑にレッテルとして使うと角が立つ言葉でもあります。
ツーブロックゴリラの豆知識
表記はカタカナの「ツーブロックゴリラ」でほぼ一貫しています。似た言葉に「プルゴリ」があり、これはプルデンシャル生命の営業マンを指す保険業界版で、「ツーブロックゴリラの別名」として相互に参照されることもある兄弟語です。2026年にプルデンシャル生命の不祥事が報じられた際には、「プルゴリ」が一般メディアの見出しに使われ、「ツーブロックゴリラ」と併記して語られる例も見られました。ネットスラングが報道の言葉にまで進出した、珍しいケースといえます。
ツーブロックゴリラのエピソード・逸話
興味深いのは、この言葉が単なる悪口にとどまらない広がりを見せている点です。不動産業界で働く人が「不動産業界らしくツーブロックゴリラなんだけど」と自虐的・自称的に使う例があるほか、「ツーブロックゴリラという名前を名乗るアカウント」まで存在します。また、「この見た目は個人の趣味ではなく、ガンガン売ってガンガン稼ぐタイプの営業の“部族のユニフォーム”だ」という分析も語られており、外見スラングでありながら、業界文化論として真面目に議論されることもある言葉です。
ツーブロックゴリラの言葉の成り立ち
言語学的に見ると、「ツーブロックゴリラ」は髪型(ツーブロック)と動物(ゴリラ)という二つの視覚的な記号を組み合わせ、特定の職業集団を擬人化・キャラクター化した合成語です。外見の特徴だけで「どんな人か」「どんな営業をしてくるか」まで一挙に伝わる、圧縮率の高い命名になっています。食べ物の名前から人物像のテンプレートを作った「チー牛」と同じく、記号の組み合わせで人物類型を一語にするネットスラングの典型的な造語法といえます。
ツーブロックゴリラの例文
- 1 駅前で投資マンションの営業に声をかけられた。まさに絵に描いたようなツーブロックゴリラだった。
- 2 あの会社の営業さん、みんな日焼けにツーブロックで、ツーブロックゴリラという言葉に妙に納得してしまった。
- 3 友人は自分のことを「業界らしくツーブロックゴリラです」と笑いながら自己紹介していた。
- 4 ツーブロックゴリラ系の営業スタイルは苦手だけど、あの押しの強さと行動力は正直すごいと思う。
- 5 見た目だけでツーブロックゴリラ呼ばわりするのは失礼だよ。ちゃんと話を聞いてから判断しよう。
「ツーブロックゴリラ」の使い方と注意点
「ツーブロックゴリラ」は、押しの強い営業スタイルを外見込みで表す言葉です。SNSでの体験談や業界話で使われるのが典型で、警戒の共有からネタ的な自称まで、幅広い温度で使われます。ただし、実在の職業・外見に対するレッテルである以上、使い方には配慮が必要です。
- 強引な営業を受けた体験談で「典型的なツーブロックゴリラだった」のように使う
- 業界で働く人が自虐・自称としてネタ的に使う例もある
- 「圧が強くて舐められない」と、憧れ交じりの肯定的な文脈で使われることもある
- 見た目だけで特定の個人に向けて使うと、単なる外見揶揄になるので注意
似た言葉・関連語
「ツーブロックゴリラ」は、外見の記号で人物類型を表すネットスラングの一つです。関連する言葉とあわせて知ると、この言葉の立ち位置がつかみやすくなります。
| 言葉 | 意味 | ツーブロックゴリラとの関係 |
|---|---|---|
| プルゴリ | プルデンシャル生命の押しの強い営業マンを指す俗語 | 保険業界(プルデンシャル)版の兄弟語。別名として相互参照される |
| チー牛 | 地味で気弱なオタク風の人物像を指すネットスラング | 陰キャ側のテンプレートで、ツーブロックゴリラとは対極の記号 |
| 体育会系 | 上下関係や気合を重んじる運動部的な気質・文化 | ツーブロックゴリラ像の土台になっている気質 |
「ツーブロックゴリラ」が広まった経緯
「ツーブロックゴリラ」は、不動産投資クラスタの内輪の言葉から、一般メディアにまで届いた珍しいネットスラングです。広まりの流れを整理すると次のようになります。
- 2017年9月、テレビ放映された投資用マンションの強引な営業がTwitterで話題になり、営業マンの風貌から「ツーブロックゴリラ」の呼び名が生まれる
- 不動産投資界隈の業界俗語として定着し、2019年には用語解説記事が作られる
- 2021年1月、このタイプの人々を「私が苦手な人達。」と紹介した投稿が共感を呼び、一般層に広まる
- 2026年、プルデンシャル生命の不祥事報道を機に、兄弟語「プルゴリ」が一般メディアの見出しに使われ、併せて語られるようになる
強引な営業への警戒として生まれた言葉は、やがて「陰キャの天敵」「組織でのし上がるコミュ力の持ち主」といった、恐れと憧れの入り交じった人物論のキーワードにもなりました。単なる外見いじりを超えて、働き方や業界文化を語る入り口になっている——それが「ツーブロックゴリラ」という言葉の面白さだといえるでしょう。
よくある質問(FAQ)
「ツーブロックゴリラ」はどういう意味ですか?
ツーブロックの髪型に日焼け・筋肉質といった体育会系の見た目で、押しの強い営業をかけてくる営業マンを指すネットの俗語です。もともとは不動産投資業界の営業マンを指す言葉で、保険業界などのモーレツ営業の代名詞としても使われます。
「ツーブロックゴリラ」の発祥はいつですか?
2017年9月に、テレビ放映された投資用マンションの強引な営業がTwitterで話題になったのが発祥とされています。その後、業界俗語として定着し、2021年1月の投稿をきっかけに一般に広まりました。「2021年発祥」と言われることもありますが、これは一般化の時期で、語自体は2017年から使われています。
「プルゴリ」との違いは何ですか?
「プルゴリ」はプルデンシャル生命の営業マンを指す俗語で、ツーブロックゴリラの保険業界(プルデンシャル)版・別名として扱われることもある兄弟語です。ツーブロックゴリラのほうが業種を問わない広い言い方で、プルゴリは特定の会社に結びついた言い方です。
「ツーブロックゴリラ」は悪口ですか?
基本的には強引な営業への警戒や皮肉を込めた揶揄の言葉です。ただし「圧が強くて舐められない」と憧れ交じりに語られたり、業界人が自称・自虐で使ったりする例もあり、単純な悪口とは言い切れません。とはいえ外見と職業をひとくくりにするレッテルなので、面と向かって使うのは避けたほうが無難です。
なぜ営業マンにツーブロックが多いと言われるのですか?
ネット上では「個人の趣味ではなく、ガンガン売って歩合を稼ぐタイプの営業の“部族のユニフォーム”だ」という分析が語られています。清潔感と勢いを演出できる見た目が業界内で定番化し、所属や働き方を示すシグナルになっている、という見立てです。