「風潮」とは?意味や使い方をご紹介

現代、過去、若者、老人など、時代や世代によっていろんな「風潮」があります。「風潮」というのをごく簡単に言えば「その時代の傾向」といえるでしょう。ここでは、「風潮」の意味や使い方や、かつて存在した風潮などについてご紹介します。

目次

  1. 「風潮」とは?
  2. 「風潮」の使い方
  3. 今と昔の「風潮」
  4. 流行語から見る「風潮」

「風潮」とは?

「風潮(ふうちょう)」とは、その時代の傾向です。好まれるものや嫌われるものは、時代によって変化します。また、時代ごとに、家庭や仕事における人々の意識も変化します。「昔はこうだったけれど、現代ではこうなっている」というように、時代によって、好み、意識、常識といった様々なものが変わってくるのです。

他にも、「風潮」には、風によって引き起こされる潮の流れという意味もあります。この場合は「かざしお」と読みます。

「風潮」の使い方

「風潮」という言葉は、老若男女問わず使います。

「今の日本の風潮は嫌いだ」
「何にでもかわいいと言う風潮」
「ゆとり教育をバカにする風潮」
「面白い人がモテる風潮」


というように、「〇〇という傾向がある」と言いたいときに「〇〇という風潮がある」と変化させて使うことができます。「傾向」と「風潮」は互いに入れ替えることができます。

ただし、「風潮」は時代や世の中の傾向をあらわす言葉なので、社会的な事柄に使われます。「お前は勉強が苦手な傾向にあるな」のように、個人的で限定的な事柄については「風潮」と入れ替えることはできませんので、この点は注意しましょう。

今と昔の「風潮」

今も昔も、各場面にそれぞれの「風潮」があります。ここでは、仕事上と夫婦間の「風潮」にスポットを当ててご紹介します。

仕事上での「風潮」

現代における、会社の規則的な「風潮」としては、「有給休暇を取りづらい」「年功序列」「遅刻には厳しいのに、終業時間には甘い」といった事柄が指摘されやすいようです。

また、働く若者からは、「プライベートを充実させたい」「福利厚生がしっかりしている会社がいい」「残業はしたくない」といった声も聞かれます。それに対して、年配者が「今の若者は考えが甘い」と批判することもあります。

このことから、現代の若者にはプライベートや働く環境を重視する「風潮」があり、年配者が若者だった頃には、プライベートや働く環境を(現代ほど)重視していなかった、もしくはできなかったという「風潮」があったといえるのかもしれません。

夫婦の「風潮」

近年では男女共同参画により、バリバリ働いている女性も多いと思われます。また、イクメンという言葉が話題になったように、育児に参加する夫も増えているようです。つまり、女性がバリバリ働ける「風潮」、夫も育児に参加する「風潮」があるといえるでしょう。

なかには、妻が仕事で稼ぎ、夫が育児をするという家庭もあるかもしれません。また、夫婦で稼ぎ、夫婦で育児をする家庭もあるでしょう。現代では、家庭の事情に合わせた働き方や育児の方法が選べるようになりました。

一昔前は、夫は外で働き妻は家を守るという「風潮」や、亭主関白というように、妻は夫を立てるものという「風潮」があったようです。つまり、夫の少し後ろを歩くような、つつましい女性であることが求められていました。

流行語から見る「風潮」

流行語は「風潮」をあらわすものの一つとして、挙げられるでしょう。たとえば、「KY」は空気が読めないという意味ですが、この言葉が流行したのは「空気を読むことの大切さ」が求められていたから、と考えることもできるでしょう。

また、「草食系男子」が流行したのも、そのような男性に魅力を感じる女性が多かったため、と考えることもできるのではないでしょうか。(つまり「草食系男子」が人気という「風潮」だったといえるかもしれません。)

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