「rip」とは?意味や使い方をご紹介

「rip」と表記する言葉はいろいろあり、英語の動詞である「rip」や、ITの分野で使われる「RIP」などがあります。また、弔意を表すのに使う「R.I.P.」という言葉を「rip」と表記することがあります。ここでは、それぞれの「rip」について解説していきます。

目次

  1. 弔意を示す「R.I.P.」
  2. 「R.I.P.」の用法
  3. 「切り裂く」という意味のrip
  4. IT分野で使われる「RIP」

弔意を示す「R.I.P.」

英語話者の集まるSNSやチャットの場で、「R.I.P.」や「RIP」「rip」という言葉を目にすることがあります。いずれも「requiescat in pace」の略で、誰かに対し弔意を示すときに使います。

「requiescat in pace」はラテン語で「安らかに眠れ」という意味で、「レクイエスカト・イン・パーチェ」というように発音します。略語としての「R.I.P.」は「アール・アイ・ピー」、もしくは「リップ」というように発音します。

表記は「R.I.P.」というように、ピリオドを付けたものが正確です。ピリオドは、頭文字のあとに続くスペルを省略していることを表しています。「RIP」でも通じますが、「rip」と書いてしまうと後述する「rip(引き裂く)」と混同してしまう可能性があるので、チャットなどで急いで文字を打たなければならない場合を除いては使わないほうがいいでしょう。

「requiescat in pace」を英訳すると「rest in peace」となります。両者の頭文字がたまたま同じなので、「R.I.P.」は「rest in peace」の略であると誤解している人が多くいますが、「R.I.P.」はあくまで「requiescat in pace」の略語です。

「R.I.P.」の用法

ハロウィン関連のイラストに「R.I.P.」と刻まれた墓石が描かれていることがよくありますが、「R.I.P.」は実際にクリスチャンの墓によく刻まれる言葉です。

また、有名人が亡くなると、多くの人がSNSなどに「R.I.P.」の文言を書き込みます。たとえばデヴィッド・ボウイが亡くなった際には、「David Bowie,R.I.P.」というような文章が多く書き込まれました。日本であれば、「ご冥福をお祈りします」と書き込むところでしょう。

このように、「R.I.P.」は基本的に真摯に誰かの死を悼むために使われる言葉ですが、最近では破損した物品や終了したサービスに対しても、冗談っぽく使われることもあります。たとえばiPhoneをトイレに落として壊してしまった場合、「R.I.P. to my iPhone. I just dropped it in the toilet.(安らかに眠れ、僕のiPhone。トイレに落としちゃった)」と書いたりします。また、iPhone SEが販売中止したことを嘆くときに、「RIP to iPhone SE. Can't believe stopped selling it.(iphone SEよ、さようなら。販売中止するなんて信じられない)」と書いたりします。Twitterなどではこうした用法が数多く見受けられます。

「切り裂く」という意味のrip

「rip」という英語の動詞があり、「切り裂く」「切り取る」「剥ぎ取る」などの意味があります。CDやDVDの内容をPCに取り込むことをリッピングといいますが、これはデータをCDなどから「剥ぎ取る」ことを意味しています。また、切り裂きジャックという19世紀イギリスに現れた有名な猟奇殺人者がいますが、彼の英名は「Jack the Ripper(ジャック・ザ・リッパー)」です。

IT分野で使われる「RIP」

ITの分野で「RIP(リップ)」という言葉が使われることがありますが、これは「Raster Image Processor」を略したものです。

現在、デザインや編集の業界では主にポストスクリプトというプログラミング言語が用いられており、これは画像や図形を直線や曲線の集まりとしてデータ化しています。しかし、画像をプリンターで印刷する際にはデータを点の集合体(ラスター画像)に変換する必要があります。この変換作業を行う装置のことを「Raster Image Processor」、略して「RIP」と呼ぶのです。RIPは昔はプリンターに組み込まれていましたが、最近ではPCに内蔵されていることが多いようです。

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