「挙動」とは?意味や使い方を類語も含めてご紹介

「挙動」(きょどう)という言葉の意味をご存知でしょうか。「挙動不審」といった言葉で知られていますね。また、人間以外でも、コンピュータなどシステムの「動き」にも用いられる言葉です。ここでは、「挙動」の意味や使い方を類語も含めてご紹介します。

目次

  1. 「挙動」の意味
  2. 「挙動」の使い方
  3. 「挙動」の類語

「挙動」の意味

「挙動」(きょどう)とは、立ち居振る舞い、人間の動作や行為、しわざ、様子などの意味を持つ言葉です。また、体操用語では、他の動作と区別できる単一・個々の動作という意味もあります。

「挙」という字にはいくつかの意味がありますが、「挙動」の場合には「事を起こすこと、くわだて、行動、ふるまい」などの意で使われています。同じ意で使われている言葉には、「快挙」(かいきょ:胸のすくようなすぐれた行い)などがあります。

「挙動」の使い方

「挙動」は、人間の動作・行動のうち、特に何というわけでもない「ちょっとしたもの」や、立ったり座ったりする動作、基本的な身体のこなしを指して使います。「動作」そのものを抽象化して言い表す語であり、何か特定の動作を指すわけではありません。

人間の動作には、常に何らかの「起こり」があり、潜在する思考や感情、緊張なども、必ず何らかの動作に現れるものです。やましい思いが挙動として現れ、人に疑わしさや不安を抱かせる「挙動不審」などの言葉は、その典型例といえるでしょう。

人間以外でも、機械の動作や、コンピュータシステムのふるまいなど、「何か(潜在するもの)が起こって動く」様子が観察される対象には、「挙動」という言葉を当てはめることができます。

「行為」と「挙動」

「行為」は、精神的な面まで含んだ全体的なもの(ひとまとまりで一貫性があるもの)を指しますが、「挙動」は「何かが起こって動く、ひとつひとつの動き」を指すという違いがあります。

そのため、「挙動」は、どちらかというと整然と流れのあるものというより、まとまりのない独立した動作のことを指す場合が多いでしょう。

例文

  • 友人のA子を紹介した日、ずっと彼の挙動がおかしかった。あとで確かめたら、A子は彼の元カノだったそうだ。内心気がそぞろだったのだろう。
  • 警官は、いつ容疑者が暴れても対応できるよう、その挙動を注視していた。
  • 新しく導入した会計ソフトの挙動がおかしいので、ちょっと見に来てくれませんかとオフィスから連絡があった。
  • 宇宙空間では、物質は重力下とはまったく異なる、予想のできない挙動をします。
  • 深夜の、家の前を行ったり来たりしている挙動不審者がいると通報があった。

「挙動」の類語

「挙動」を簡単に言い換えるならば、これまでも説明に使ってきた「動作」「動き」「身動き」「振る舞い」などが該当します。以下では、それ以外の言葉をご紹介します。

所作

仏教用語で、何らかの働きかける主体のこと(身・口・意)を「能作」といい、その結果として現れる結果や仕業のことを「所作」(しょさ)と言います。ここから、現代では単に「仕業、ふるまい、身のこなし」のことも「所作」と呼びます。

何が事が起こって動作となる「挙動」と、ニュアンスは似ているでしょう。

【例文】:彼女の所作には、高等な作法教育の片鱗が見て取れる。

挙措

挙措」(きょそ)とは、「立ち居振る舞い」のことです。「挙動」と似た使い方ができますが、どちらかといえば「動作ひとつ」よりも「身体全体のふるまい」に注目した意味合いであることに注意しましょう。

【例文】:ふんぞり返って煙草を吸う彼の挙措から、こちらの意見を一切受け入れる気がないことが窺えた。

挙止

「挙止」(きょし)も、「立ち居振る舞い」という意味で、「挙動」とほぼ同じように使うことができます。字義から考えると、「事が起こって動くことと、止まること」と解釈できそうです。

【例文】:彼の静かでゆるぎない挙止は、剣道の鍛錬によって修得されたものだろう。

一挙手一投足

一挙手一投足」(いっきょしゅいっとうそく)とは、細かないちいちの動作のことをいい、「一挙一動」ともいいます。(※他に「わずかな労力」という意味もあります)

文字通り、手を挙げ、足を投げ出す(動かす)ような細かなひとつひとつの動きをイメージすればよいでしょう。

【例文】:過保護な母親は、息子の一挙手一投足に干渉したがった。


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