「示す」とは?意味や使い方を類語も含めてご紹介

「示す」という言葉は日常よく使われています。時計の針が時刻を示したり、指で方角を指し示したりすることがありますね。類語の「指示」や「指摘」などもよく見聞きする言葉です。この記事では「示す」について、意味や使い方を類語を含めてご紹介します。

目次

  1. 「示す」とは
  2. 「示す」の使い方
  3. 「示す」の類語

「示す」とは

「示す(しめす)」には、以下のような意味があります。

  1. 相手が理解できるように、直接相手の目の前に出して見せたり、手本を見せたりする。
  2. 物を指などで指して教える
  3. 時計や計器類が、ある位置や状態を指す。
  4. 考えていることや気持ちなどが相手に伝わるような方法で表して見せる。
  5. ある現象を観察・分析することで、物事の状態・動向などを表す。
  6. 教え諭す

6の意味は、古典での用法で現代では使われていませんが、1の意味の中にニュアンスが含まれている(手本を見せながら、説明や諭す言葉を添えることがある)と考えることもできます。

「示」の字義

「示」は、音読み「ジ。シ」、訓読み「しめ-す」と読みます。「示」は、生贄(いけにえ)を捧げて神の降臨を願う祭壇を表す象形「〒」が原形です。神が降臨して意思が表される(示される)ことから、しめすという意味になったと言われています。

やがて、「示」の略字「ネ(しめすへん)」が、という漢字に使われ、神や祭りに関わることを表すようになっています。

「示す」の使い方

1の意味「直接見せる」

1の意味では、「手本を示す」「見本を示す」「身分証明書を示す」という表現で使われます。手本や見本は、人を指導・教育するときに必要なテクニックの一つです。身分証明書のように実物を示すことで、相手を納得させたり、許可を得たりします。

人材育成の場でよく使われる旧日本海軍連合艦隊司令長官・山本五十六(いそろく)の格言に、「やってみせ言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」があります。「やってみせ」は、手本や見本を示すこと、「言って聞かせて」は、教えさとすことを表します。

【例文】

  • 体育の授業で先生が逆上がりの見本を示してから、生徒が順番に練習した。
  • 交通検問で警察官から運転免許証を示すように言われた。
  • 君がそこまで言うのなら、その根拠を示してほしい。

2の意味「指で指す」

道を聞かれたときに、道順などを指さして教えてあげることがあります。また、具体的な物の場所や位置、移動経路などを伝えるようなときに、2の意味での「示す」を使います。

【例文】

  • シンポジウムで、聴衆にもわかるようにパワーポイントの図面を示して説明した。
  • カーナビが示す道順どおりに行くと、予定より早く目的地に到着することができた。
  • 避難経路を示す表示灯の電球が点滅して切れかかっていた。

3の意味「目盛などを指す」

最近はデジタル表示が多くて、針がメモリを指すような時計や計器類も少なくなっています。それでも身の回りにはまだまだそんなものが残っていますね。

【例文】

  • ガソリンが残り少ないことをメーターパネルの表示が示している。
  • スマートウォッチが示す数値を見ながら運動強度を調節した。
  • 短い針が8を示したら寝る時間だと幼稚園児の子供に教えています。

4の意味「内心を伝える」

心の中で思っていることや考えを相手に伝えたりする時に、意思や伝達手段の後について「示す」を使います。

【例文】

  • 彼のメールを無視して、嫌いなことを態度で示すことにした。
  • 弁護士から、相手に誠意を示すように言われたけど、具体的にどうすればいいのかわからない。

5の意味「状態・動向などを表す」

具体的な現象によって、景気動向や天候の変化、健康状態など表すときにも「示す」を使います。

【例文】

  • 政情が不安定な某国でクーデターの徴候を示す軍の動きが注目されている。
  • 定期健診の数値が、生活習慣病予備軍であることを示していた。

「示す」の類語

「指摘」

指摘(してき)」は、特定の物事を取り上げて、その問題点や注意点などを示すことで、「示す」の1、2の類語です。「指摘」することで、その物事の改善や見直しを促す意図や効果があります。

【例文】

  • 契約書の内容を吟味して、問題点を指摘した。
  • 台風の通過後、商店街の看板が傾いていて危ないと指摘する電話がかかってきた。

「提示」

「提示(ていじ)」は、相手が理解・納得するように物を差し出したり、意見や条件などを出すことです。紛らわしい言葉に「呈示(ていじ)」がありますが、こちらは単に物を相手に見せることです。どちらも「示す」1の意味の類語です。

契約書などの書類や案などを相手に示すことは「提示」、免許証などを相手に示すことは「呈示」と使い分けますが、よく似た意味であることから公文書や新聞などでは「提示」で統一されています。

【例文】

  • 取引先に新しい条件を提示して契約を締結した。
  • うちの会社は、守衛室で社員証を提示(呈示)することになっている。

「呈する」

呈する」には、差し出す、進呈する以外に、ある状態をあらわす、しめすという意味もあります。「提示」のところで「呈示」が似ていると説明しましたが、「提する」という使い方はありません。

【例文】

  • 株主総会で来年度の事情計画に疑問呈する株主が多かった。
  • インバウンドで全国的に景気が活況を呈していた。

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