「場所」とは?意味や使い方を類語も含めてご紹介

「場所」は、多くの人にとってありふれた言葉ではないでしょうか。あなたが今いるところもひとつの「場所」ですし、家庭や職場に「居場所」がある方も多いでしょう。いくつかの類語から、その姿を見つめてみましょう。ここでは「場所」の意味や使い方を類語も含めてご紹介します。

目次

  1. 「場所」とは?
  2. 「場所」の使い方
  3. 「場所」の類語

「場所」とは?

「場所」(ばしょ)は、とてもありふれた単語であるため、かえって深めるのが難しい言葉かもしれません。しかし細かく見ると、以下のように3つの意味が見えてきます。

  1. ところ、場、位置
  2. いどころ、場席
  3. 相撲を興行するところ、また、その興行(期間)

基本的には、「場所」とは、物がある、物が起こる、物が行われる、「ある程度の広さをもった、空間的な位置」のことと捉えましょう(1の意味)。

2の意味は、1の意味から少しフォーカスして、「(人間などが)いる位置」に焦点が当たっています。「居場所」(いばしょ)などの表現も馴染みがあるのではないでしょうか。

「場所」の使い方

「場所」は、相撲用語を除いては、幅広く「物のある/行う/始まる位置」を示して使うことができます。「トイレの場所はどこですか?」と言ったり、「私の家は、駅から歩いて5分ほどの場所にあります」と言ったりするのが主な用例です。

「座る場所」や「トロフィーを飾る場所」のように、比較的小さくて狭い空間的位置を示すこともありますが、針で突いたような極小の点に使うことはなく、人間自身を含め「物」が無理なくそこに「在る」ことができる位置というニュアンスが基本です。

相撲用語としての「場所」は、「興行としての相撲を行うところや、その興行」という意味で固定されています。ニュースや新聞などで、「夏場所」「本場所」「今場所」といった用語を聞いたことがあるのではないでしょうか。

例文

  • 私の家があった場所は、今はもうダムの底に沈んでいます。
  • 古い本の置き場所に悩んでいる。
  • 僕が立っている場所からは、彼女の姿は木の陰になっていて見えなかった。
  • ここは公共の場所ですから、自分勝手な行動は慎みましょう。
  • 横綱は、今場所も休場するという。

「場所」にかかわる慣用表現

  • 場所塞ぎ…場所をふさいで、邪魔になること。
  • 場所を取る…場所を占有して、かさばること。
  • 場所柄(ばしょがら)…場所の性質やありさま。その場所に相応したこと。
  • 場所入(ばしょいり)…力士が相撲場に入ること。

「場所」の類語

「場所」の類語には、熟語を構成する「場」(ば)や「所」(ところ)のほかに、以下のような言葉があります。

  • 地点
  • ポジション
  • スペース
  • エリア
  • サイト
  • 在りか
  • 所在
  • 立地
  • 空間

「地点」は地上の一点、「ポジション」は何らかの理由で定められた一点ですので、「場所」よりも指すものがやや限定的です。

その他の単語は、使い方によりますが、物だけではなく「現象がある・起こる場所」や「周辺の条件」といった要素も入ってくるため、「場所」より広い意味となってしまう場合もあります。

必要なら「場所」を具体化する

「場所」は「物のある/行う/始まる位置」のことですから、その「物」自体に言及するか、あるいは、その「物の場所」を表す名前(地域区分、建物名、汎用名、固有名詞など)を具体化して表現することでも、「場所」の類語となりえます。

例えば、「集まる場所」であれば「会場」、儀式を行う場所であれば「式場」といった具合に、目的に応じて「~場」と名のつく言葉はたくさんあります。また、「学校」「家」「森」「湖」など、ほとんどの自然的・社会的「場所」にはそれを呼ぶための汎用的な名詞があります。

むしろ、そうした汎用名が思いつかない(具体化できない)場合に、抽象的な「物のある/行う/始まる位置」として、言葉の選択として最後に「場所」という感覚的な空間位置のイメージが来る、と考えてもよいかもしれません。


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